小規模歯科医院の院長というのは診療だけに専念していればよいというわけではなく、年がら年中、医院の経営・管理・運営等の業務が目白押しです。そのなかでも月末から翌月初にかけてはレセプト業務をこなす必要があります。この業務に関しては外部業者に委託する方法もあるらしいのですが、自分の仕事(診療)を振り返ることもできるので私は全て自分でこなしています。医院の収益を決定してゆく重要な業務ではありますが、もう何十年と繰り返している業務ですので作業的な面も大いにあります。となってくると、ついついスマホのアプリを起動してbluetoothスピーカーからお気に入りの音楽を流しながら、というスタイルになります。この音楽アプリ、とても賢くて、過去に聴いた音楽の傾向から聴き手の音楽の趣向を学習して、おすすめの音楽を流してくれます。とここまではいいのですが、ひとつ困ったことに、時々過去の記憶の奥深くに刻まれている思い出や経験を掘り起こしてくれることがあります。こうなるとついつい作業の手は止まり、過去の世界に引き戻され、感情が揺さぶられてレセプト業務はどこへやらといった具合です。このように長い年月が経過しても、音楽は人の記憶と深くつながっているようです。