月刊誌「致知」6月号の特集テーマは「読書立国」。内容に大いに同意しました。今や初等教育にさえタブレット等のIT機器が導入され、紙媒体からの活字離れが進んでいるそうです。その結果、学力はじりじりと下降傾向にあるとのこと。欧米ではいち早くこの危機を察知して、一周まわって紙の教科書とノートと鉛筆による学習へと変換されているようです。そもそも素読による教育で、世界でもまれにみる識字率と学力を養ってきた日本に危機が迫っていると識者が口をそろえて訴えています。本に対して抵抗感がない幼少期の時期から、本に親しむ習慣を身に着けてあげるように意識するのが大人の役割のような気がします。IT機器もAIもうまく活用すればとても有用です。実際にこのブログも言葉の言い回しとか、ちょっとしたことを調べるのにスマホでの検索は非常に役立っています。ただし生成AIは使っていません、念のため。もし使ったらもっとスマートで切れのある文章になるのでしょうね。 偉そうなことを言っている私もかつて受験科目の国語を苦手にしていましたし、今でも人に誇れるような読書量でもありません。むしろ読書といったらややハードルの高さを感じるほどです。そんな活字アレルギーに近い人にもお勧めなのは一日一話式に内容が構成されている本です。これを毎日一話ずつ読んでいけば一年後には最低でも一冊は読破できます。その実績を自信にして、少しずつ深遠なる本の世界にいざなわれるのもいいかもしれません。