つい先日、母校である岡山大学・歯学部の同窓会誌が送られてきました。同大学は全国でも最後発の歯学部ではありますが、はや創立50年に迫ろうとしています。卒業すれば自動的に同窓会員になるのですが、もっとも若い会員の先生方も40期生くらいになるのではないでしょうか。送られてきた同窓会誌をめくると各方面で活躍されている同窓の先生が紹介されており、誇りに感じます。そんな同窓会でもやはり気になるのが、どの先生がどの大学の教授をされているのかということで、今回送られてきた最新号には教授、准教授をされている先生の一覧が掲載されていました。50人以上の先生方が全国で活躍されおり、またまた誇らしい限りです。でもちょっと寂しいのは、私の同期(9期生)の先生で教授をされているのはお一人だけでした。決して出来が良くないというわけではないでしょうが、大学の人事はタイミングが結構大事な要素ではないかと思います。そういった面で不運なケースもあったかもしれません。あとはある程度まとまった業績を残すには10年以上を要すると思います。ほとんどの大学で教官は65歳で退官します。であるならば、やはり遅くとも50歳前後で教授にならないといい仕事はできないかもしれません。そのせいか逆転人事(教授の方が准教授よりも後輩など)といった現象もおこります。年功序列至上主義ではありませんが、人生百年時代、少子高齢化で労働人口の減少をくいとめるために、一般企業では定年年齢の繰り上げといった対策も取られていると聞きます。大学組織もこれに倣い定年退官を70歳くらいに繰り上げてもいいのかもしれません。