人間はその生涯が100年として、生まれた時が100%で一年に1%ずつ老化していくわけではない。そんなことは誰でも知っていることです。開業して20年も経つと、当時働き盛りの壮年期だった患者さんも後期高齢者になってきます。ほんの数年前はまだまだお元気だったのに久しぶりにお会いすると、はっとするぐらいにお歳を感じるようなことも多々あります。歳の取り方は人それぞれですが、皆さん例にもれずある時期にガクッと来るように感じます。皆さんおもいおもいの方法で老化の二文字に抗って生きていらっしゃいます。そんな私もここのところ声がかすれることがあります。これは良からぬ病に侵されているのではと不安になったりもしたのですが、先日ネット記事で「声帯も老化していく」と書かれてあったのを目にして、頭ではわかっていましたが、やはり来ているなと実感してしまいました。休みの日など「よくよく考えると今日一日誰とも一言もしゃべってないじゃないか」なんてこともあるくらいです。これでは老いに身を任せているだけではありませんか。いよいよ一人カラオケ(選曲が昭和でかつマニアックなので他人とは行きたくありません)でも行かんといかんなと感じています。プライベート空間での読書はもちろん音読しています。あと貯筋も大事だと感じています。皆さん健康維持を目的にウォーキングやジョギングをされていますが、ものの本によるとこれらの運動はおもに心肺機能の維持に役立ちますが、筋力の維持増強にはさほど効果はないそうです。貯筋を目的とするなら、やはりある程度負荷をかけた筋トレの方が効果的だそうです。当院の周囲を見渡せば歩いて行ける距離に何軒もスポーツジムがあるではありませんか。どこのジムに入会しようかと思案を巡らせているうちに、また一日が経ってしまうという毎日を繰り返すものぐさな人間がここにいます。