「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」、これは尊敬する鍵山秀三郎先生の言葉です。具体的には足元に落ちているゴミを拾うことから始めてみることです。当院も道路沿いに立地しているためか吸い殻等がよく落ちています。毎朝出勤時に落ちているゴミを見つけたら、とりあえず荷物を置いて、早速箒と塵取をもって拾いに行きます。ところが最近、発見したゴミが拾いに行くと既になくなっているという不思議な現象が続いていました。「はて、どういうこと?」、と思っていたら謎が判明しました。実はご夫婦と思われるお二人がゴミ袋と火箸を持って散歩されてました。拾ってくれていたのですね。鍵山先生は「ゴミを拾うことによって心もきれいになり、そのゴミを目にする通行人の方の心も荒まなくてすむ」、ともおっしゃっています。そのご夫婦の心は菩薩様レベルに美しいかもしれません。お見かけした時は心の中で合掌しています。とは言っても、落ちているゴミを拾いながら歩くことはそう簡単にはできないかもしれません。私もせいぜい医院の周囲で手一杯です。ポイ捨てされている方へ、「あなたは一つ捨てるたびに、心も捨てていっているのではないでしょうか。そればかりかそのゴミを目にする他人の心も荒ませているかもしれません。」。ならばせめて捨てないように心がけることから始めてみてはどうでしょう。