当院でもマイナ保険証に対応できるよう鋭意準備中です。何せ来年4月からマイナ保険証の確認システムが原則義務化ということですので仕方ありません。世の中がデジタル化へと進んでいる中、抗うことも難しく流れにうまく乗るしかありません。保険証のマイナンバーカード(以下MNC)への一律化も期限が決められたようで、受診者の皆様にも不安があるのではないでしょうか。MNCを作ることは義務ではありませんので、MNCを持たない人も保険診療がスムーズに受けられるように紙の資格確認証明書以外の方法を考えると首相が国会答弁されてました。それを聞いて「じゃあ、それ何??」と思わず突っ込んでしまいました。おそらく全医療機関でMNCでの資格確認が一斉に行われるとアクセスが集中するものと考えます。みなさんはコロナの接触確認アプリ「cocoa」を覚えていらっしゃるでしょうか。国の肝いりで導入したシステムは幾度となくフリーズしていました。もしMNCでの資格確認で同様のことが起こったら医療自体がストップしてしまいます。これは想像するだけでも背筋が凍ります。デジタル化、大いに結構です。しかし、予期せぬトラブルに対処できる方法も考えておく必要があるとおもいます。例えば、社会保険は大きく分けて組合、共済、協会けんぽ、国民健康保険も市町村国保、国保組合さらには後期高齢者と分類されます。これらを期限を決めて順番にMNCへの一律化を進めるというような方法もあるのではないでしょうか。もちろん全て一律化完了までは従来保険証との二刀流です。