知人の御子息が飲食店を開業したとのことで、前々から「是非一度行ってやってくれ」といわれていた。

先日友人を誘いお邪魔した。

開業されて3か月ということで大変忙しいと聞いていたので、あらかじめ予約をしておきました。

「いらっしゃいませ。ご予約様ご案内です。」と元気のいい対応。

飲み物を注文して、お通しの一品にもこだわりのある感じ。

そのお通しの内容をカンペをみながら説明してくれる女性アルバイトも愛想が良くて好感もてます。

ところが、この後衝撃の一言がホールを仕切っていると思われる男性店員から放たれたのでした。

「お客様、ほんじつは大変混み合うことが予想されます。申し訳ありませんが、2時間でいったんお会計させていただくかもしれませんが、よろしいでしょうか?」あまり飲食店で言われたことのない言葉に思考回路がまわらず、思わず「え?あぁ、はい。」

そこで冷静沈着な友人がぼそっと「飲み放題でもないのに、これって、早く帰れってことかなぁ。」その一言に私も思考回路が機能し始めたのでした。

「そうだよね~、ふつう混んで来たら『お客様、大変申し訳ございませんが、テーブル席からカウンターの方へお席の御移動、ご協力願えませんでしょうか』とかなんとかだよね~。」

これ他のお客さんにも言ってるとしたらちょっとやばいかもしれません。

私の老婆心はグサグサと刺激されたのでした。

これは店を勧めてくれた知人に今度会ったら是非報告しないと。

ちなみに料理の味、店の雰囲気等々どこをとっても、どこにもひけはとりません。

だから末永くまた通いたいからこそです。

そういえば時々、味もふつうだし、特別おしゃれでもないし、そんな賑わってもいない料理屋さんが何十年も営業を続けている場合があります。

これは何はさておき、来てくれるお客さんが居心地の良さを感じているからではないでしょうか。

このたびの一件、医療職ではありますが、よ~く勉強させていただきました。

友人からも「これは、私たちにサービスの本質を気づかせるための神様のいたずらですよ」と寛大な言葉をいただきました。