文化の日。

故安岡正篤師はこう語る。

「文化とは民族の創造力をいい、文明とはその施設外観。文明が文化の重荷になってくると、その文明は永遠の生命から云えば危険だ。」

われわれの業界にも文明のみの輩がいる。

患者さんは審美の看板を信じて、県外の審美歯科まで通い、前歯4本に100万円を支払う。

私が診るかぎり、それはただのオールセラミックで、歯肉のトリートメントも施されていないお粗末さ。

審美が文明なら、文化は咬合か、ということでオクルージョンセミナーへ行ってきました。

教科書的にはわかっていても、それが臨床で実践できているかといえば、そうとも限らない。

あらためて「あ~、そうだったのか」と納得の連続であった。

当院は文化という幹をしっかりと、少しだけ文明の枝葉をつけていきたいものだ。