
概要
高輪図書分室は、2011年、白金高輪駅近くにオープンしました。高輪子ども中高生プラザと併設していて、乳幼児から小中高生を対象とした資料を収蔵し、個人学習やグループ学習に対応しています。
◆施設概要
構造 | 高輪子ども中高生プラザに併設。鉄筋コンクリート地上4階。図書館は地上3階部分 |
床面積 | 757.46㎡ |
閲覧席 | 42席(パソコン利用可能席を含む) |
◆蔵書数
おとなの本 | 0冊 |
中高生の本 | 17,450冊 |
こどもの本 | 21,431冊 |
紙芝居 | 582組 |
雑誌 | 906冊 |
CD | 959枚 |
DVD | 640枚 |
施設
図書館内は、ワンフロアに左右に書架が伸びた構造で、壁をつたってぐるりと書棚が並べられています。所々小さなスペースに区切られ、落ち着いて本を読むスペースとして活用することができます。新しい子どものための図書館として、子どもや中高生のニーズに合わせた図書館です。細長い館内でも、複数の本を持ち歩くことができるように、ブックカートが備えられているので、ゆっくり本を選ぶことができます。階下の体育室が眺められる窓からは、スポーツで楽しむ子どもたちを目にすることができる、開放感の感じられる図書館です。
3階貸出カウンター。
(左)絵本コーナー(右)乳幼児コーナー(1階子育てひろば)。
(左)ヤングアダルト 日本文学コーナー。(右)児童の言葉に関するコーナー。
(左)外国語図書コーナー。(右)ユニバーサルデザインコーナー。
学習籍(高校生以下の港区立図書館カード登録者のみ。申込制)
(左)DVDコーナー。(右)よみきかせコーナー。
図書館からのメッセージ
港区立高輪図書館分室
吉見裕美さん
高輪図書館分室は、未就学児から中高生のお子さんが安心して利用してもらえる図書館として、2011年にオープンしました。だいぶ本も増えてきたので、さらに子どもの目線にたった本棚の整理をしていきたいと思っています。
また、読書離れ、活字離れのYA世代にどうやって本を手に取ってもらうかが課題ですね。ポップを作ったり学習席を使っている人にも興味を持ってもらえるよう、工夫しています。スタッフ全員が特別展示を得意としていますので、多くの子どもたちの好奇心が沸き立つような仕組みを考えています。高輪図書館とのコラボ企画も重要視しています。高輪図書館のスタッフとは工作会やクリスマス会の人形劇などで連携してきました。今後も、いろいろなイベントや近隣の学校への働きかけについても協力してあたっていきたいと思います。
EDITORIAL NOTE 守られた環境で子どもの読書習慣を育てる
子供たちにとって「本に触れる」ということは、ただ言葉を学ぶだけではなく、感受性を磨き、表現力や想像力を育むこととして、重要な要素である。特にグローバル化した近年では、多くのことを学び、自らの言葉で表現することが求められている。同時に豊かな社会を実現するうえでも、すべての子供が読書の楽しみを享受できる環境を整備することも、社会全体の責務であるともいわれている。現在、図書館を含めた各教育施設において、子供たちが「本に触れる」ための、さまざまな取り組みが進められている。その基盤のひとつとして重視されてきているのが、各図書館で運営される“子供図書館”である。単に知識・情報を提供するだけでなく、読書を通じて子供の好奇心を膨らませ、学ぶ力を培う場所として注目される。未来へ羽ばたく子供たちのために、図書館の多様化が求められていると実感する。(中嶌文庫)
港区立高輪図書館分室
利用案内
開館時間:9:30~20:00
祝日、館内整理日(毎月第3木曜日)、特別整理日、年末年始(12/29~1/3)
ただし祝日が日曜にかかる場合は、その日曜は開館します。
アクセス
住所:〒108-0074
東京都港区高輪1-4-35 高輪子ども中高生プラザ3階
電話番号:03-3443-1666
ホームページ:http://www.lib.city.minato.tokyo.jp/j/takanawaannex.cgi
取材協力_港区立高輪図書館 取材_湘南文学舎