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Chamomile tea

図書館戦争の二次小説を書いています。基本堂郁です。
はじめての方は「はじめに」をご覧ください。(メッセージボードにINDEXのリンク貼ってます。)

テーマについて

★=連載

●=不定期連載

■=一回締め

です。連載と不定期連載は・・・連載は続けてかくけれど不定期連載は気分で書くってかんじですかね!笑 あまり違いがないようなのですが・・・ 玄田隊長の「気分だ!」程度に思っていただけたら大丈夫かと思います。 不定期連載の方が多分長いです。



と、もう土曜日ですねえ~。岡田准一さんの「永遠の0」の撮影はもう終わって報道陣だけに試写会(?)あるみたいです。永遠の0は読んで号泣しました。あんなに泣いたのは久しぶりという感じです。落ち着いてきたらまた読み返そうと思います。一回読んだら止まらなくなってしまうので笑


今日は「ココロ」ではなく(実は原稿を学校に置きっぱなし笑)夏真っ盛りがテーマの堂郁です。


***



蝉がミンミンと煩く鳴く季節がとうとうやってきてしまった。郁にとってもタスクフォースにとっても夏というのはいろいろとキツイことばかりだ。特に郁は暑さには弱い。


「あぢーーーーーー。手塚あ~。なんであんた普通なの?人間じゃないんじゃない?」

そうなのだ。郁以外の堂上班は汗こそかいてはいるが皆平然としている。


もしかしてあたしだけ?


「お前は異常だ。確かに暑いがお前ほどじゃない。というか笠原。ボタンくらい閉めろ。恰好がつかん。」


郁は暑くて我慢できず制服のボタンを2個開けていた。館内業務ではなく地下書庫での業務だったので会わせる顔と言えば堂上班と時々タスクフォースの人だけなので気にせずに開けていた。


「だってえ~暑いんだもん。はあ・・・こんな暑さじゃはかどらないな~。」


「それ以上はかどらかったら俺にまで被害が及ぶ。俺に迷惑かけるなよ。」


ギロっと手塚から猛烈な視線を送られて仕方なく業務に戻ることになった。が、しかし、やはりはかどらない。外にでも出て気分転換しようかと思ったら何か足音が聞こえ部屋に堂上が入ってきた。


「あ、堂上きょうか~ん。暑いですねえー。昼休み早くしてくださいいいいい。」


「アホか貴様!甘ったれてないでさっさとやれ!」


怒涛の声が部屋中に響き渡る中、堂上が眉間のしわをここぞとばかりに深めて怪訝な顔をしてこちらをみつめる。


「お前、なんだその恰好は」


堂上は郁を上から下まで見上げた。そして大きなため息をつく。


「なにって、普通に制服ですけど。」


「第二ボタンまで開けるバカいるかっ!そしてお前、股開きすぎだ!丸見えだ丸見え!少しは頭動かせアホウ」


チラッと足元を見ると膝より少し上だったスカートが座ってミニスカートになっており、さらに郁が股を全開にしているせいでパンツ丸見え状態だ。それをさっき手塚にもみられたのかと思うと恥ずかしくていてもたってもいられない。ましてや恋人の堂上に彼女の大股開きであぢーなんて言っている姿を見られたのだ!たまったもんじゃない。


「ぎゃーーーーーーー!教官えっち!上から下までジロジロ見ないでくださいよっ!ひえー恥ずかしい」


「人聞きの悪いことを言うな!そんなでかい声で叫んだら他が聞いたら何事かと思うだろうが。恥ずかしいも何もさっさと業務に戻れアホウ。」


ぐちぐちと文句をたれた後に堂上が聞こえるか聞こえないかの声で呟いた。



見せるなら俺だけにしろ。他の奴に見せるな。



さっきまで反抗する気満々だった郁の気持ちが一気に0になる。 きゅんとか言うなAカップが!

ちょっとでも堂上が気にかけてくれることが嬉しくてたまらない。 果たして郁が聞こえたことを堂上が分かっているのかどうかは置いておいて益々仕事が手に着かない。



「そんなに仕事が手に着かないなら館内リクエスト頼むよ~。色々沢山あるみたいだからね。」

クスクスと笑いながらこちらを見ているのは・・・


「こ、小牧教官!?」


見られてたのか!?さっきのやり取り!

ぎゃーー恥ずかしい。業務中なのにっ!


「笠原さん、大丈夫だよ。そんなわざわざ口に出さなくてもいいのに。」


「えっ・・・もしかしてもしかしてもしかして・・・ダダ漏れってやつですか。あたし。」


「そうだね。笠原さんはいろいろ判り易いから助かるよ。でもいちゃつくのはほどほどにね~」


堂上がぶつぶつ文句を言っているのはお構いなしに皆過ぎ去っていった。




***


郁ちゃん♪大股開きにはご用心♪

って、なんだこのHENTAIっぽい発言は!?w

そんなつもりは全くないのであしからず・・・笑


柴崎と郁です。堂上教官は一回も出番が・・・・(ry

恋人前


***



部屋に戻ると既に柴崎が帰っていた。


「おかえり」


「あ、ただいま~。先戻ってたんだね。ねえ柴崎。図書隊の合コンみたいなの行く?」


「バカねえ。あたしみたいな美人がそんなの行ったら男どもが騒ぐでしょうが。まさか、あんた行くの?」



美人とか自分で言うな!と心の中で毒づいてみた。美人という言葉に偽りは全くないので否定は出来ない。



「うん。玄田隊長にひっかけられて弄られるのは嫌だし・・・。でも今日堂上教官の顔が凄い怖かった。」



結局、堂上が何故合コンに行きたくないのかはわからずじまいだったのを思い出した。正直。好きな人がいないという事実は自分は恋愛対象に入ってないのかということで悲しかった半面、自分以外で堂上が好きな人はいない事実は嬉しくもあった。そう考えると大きなため息が漏れてしまう。


「何ため息なんてついてんのよ。当たり前じゃない~。面白いから今ならハーゲンダッツ1個で教えてあげるわよ。堂上教官の眉間のしわのワケ!」


「人のこと面白がるなっ!」



しかし郁も理由が知りたい。それが知れてアイス一個なら安いものだ。教えてくれるよう頼むと柴崎はニッコリ笑顔で話し始めた。



「あんた、教官に好きな人がいるんですかとか聞いちゃったんでしょ。」


「えっ。柴崎ってエスパー!?なんでわかるの!?」


「あんたの場合はダダ漏れよ。で?堂上教官のことだからいるわけないとかウソついちゃったんじゃない?」



恐るべし柴崎。自分の言動の領域を超えて堂上の言動まで読んでいた。しかしウソついちゃったとはどういうことだろう。堂上教官に好きな人がいるとでも言うのか。どうやら郁の不安は柴崎に筒抜けだったようであった。



「あ~あんたはもう、恋愛沙汰になったらオトメ回路全開ねえ。大事な大事な部下が合コンで他の男に何かされたらどうすんのよ。」


「えっ・・・じゃあ、あたしのこと考えて教官あんなに渋い顔してたの?でも好きな人って・・・」


「それは教えてあげないわよ。」


「ハーゲンダッツ!ハーゲンダッツ!」


「そうねえ。どうしてもって言うなら・・・ディナー5回デザート付きならいいわよ。教官に直接聞けばいい話なのに~」


「その手があったか・・・!って!聞けるわけないでしょ!」


「ディナー5回デザート付き~ ディナー5回デザート付き~」


「ああもういいです!聞きますよ聞きます!」



柴崎はこれから真っ赤なゆでだこのような顔になるであろう郁の顔を思い浮かべてクスっとわらったのであった。。。。


***

ココロ①の続きです。


恋人前 (前回書くのを忘れてしまいましたが既に郁は堂上が王子様だったことを知ってる設定にします。時々矛盾してますが大目に見てください笑)

****


そこには玄田隊長がニッコリ笑顔で立っていた。


「明日図書隊で飲み会がある!まあ、毎年あるアレだ!参加出来ない奴は直接俺に言いに来い!以上」


「ったく・・・言うことだけ言っていなくなるのかよ。」

堂上がちびちび文句を言う。いつものことだからか誰も気にしないのは気のせいだろうか。


「まあまあ、堂上。落ち着いて落ち着いて。」


「うるさい!俺は十分落ち着いてる!いつも落ち着いていない笠原と同じにするナっ」


「ななななななんであたしがそこで出てくるんですか!小牧教官も笑わないでくださいよー。」


「いやいや、ホント堂上と笠原さん漫才になるな~って思って。」


「なりません!」

「ならない!」

(二人同時)


「あははは そこまで一緒じゃなくていいから。 で、どうするの?堂上と笠原さん。行くの?」


「ここでノコノコ行きませんとか言う奴いるか。後で玄田隊長に何されるかわかったもんじゃない。」


そう言ったものの堂上ももちろん行きたくない。しかし今年は自分が合コンに行くか行かないかの問題ではなく、笠原が行くかどうかだ。そこが一番気がかりな点である。

だが、彼氏と彼女というわけでは無くあくまでも上司と部下である。ここで自分が物申す訳にはいかない。


「笠原、お前はどうするんだ」


聞きたかったことだが上官の立場でこれを聞くのはしまった。と思った時にはもう遅かった。勝手に口が開いてたとしか言いようが無い。小牧はニコニコ意味ありげな顔でこちらを見ている。


「えっ・・・コレ、行かなきゃダメな感じですか。」


郁も郁で合コンなんて行ったことが無い上なんだか堂上が超不機嫌な顔をしているからあまり乗り気になれなかった。いつもの眉間の皺が一段に深まっている気がする。


「それはお前の判断次第だ。だが、忠告はしておく。断って後から玄田隊長に何か引っかけられても俺は助けない。」


「それ、遠まわしに行けって言ってるのと一緒ですよね・・・・」


「行けとは言ってない!」


「堂上教官はどうするんですか。行くんですか?あたし合コンとか行ったことないんですけど・・・」


「図書隊の合コンなんて普通の飲み会とたいして変わらん。だがお前酒は一杯にしておけ。」


「ククククク 堂上過保護だな~。笠原さんも子供じゃないんだからそれくらいわかってるよ。」


「じゃあなんでいつも潰れて変なところで寝てるんだ!」


「う・・・・教官すいません。明日は一杯にします。。。。 あ、手塚あんたは明日行くの?柴崎も行くのかなー。」


「行きたくないが行く。」


手塚も行くなら一応話し相手には困らなさそうだ。郁は一人ホットした。


「笠原!日報はどうした日報は。書き始めてから30分経つぞ。いい加減に早くすれ。俺が帰れない。」


「すみません教官っ!すぐに書きます。」


時計を見るともう既に8時を回っていた。思わずあくびが出そうになったが斜め後ろから凄い視線を感じてあくびも引っ込んだ。



「はいっ。終わりましたっ!」


堂上が素早く確認して印を押す。ふと堂上の手が目に入った。生傷が沢山あることに初めて気づいた。戦闘職種なのだから生傷が多いのは当たり前であり郁自身もたくさんある。しかしこうして改めてみると堂上の生傷はなんだかカッコよく見えた。


「いで!何で人の頭叩くんですかー」


「お前が何度声をかけてもぼけーっとしてるからだ!今日はこれで解散だ。明日のために早く寝ておけ。」


「あ・・・すいません。お疲れ様でした。」


ビシっと敬礼して去ろうと思った時雨が降っていることに気が付いた。ああーどうしよう。同じことも堂上は考えていたようだ。 


「笠原、お前傘持ってきたのか。」


「あ・・・いいえ。でも大丈夫デス!上着さえぬれなければ大したことないので」


その時、堂上が目を丸くして怒鳴った。


「馬鹿!お前、そのまま走ってどうなるかわかってんのか。」


「え?服がぬれるだけですけど?上着はいろいろ大変だけどシャツくらいならそんな面倒じゃないんで。」


「はあ。そのシャツのままぬれてみろ。透けるだろうが。」


「・・・・・・・・ぎゃー!教官スケべ!」


「ろくでもない言葉使うな!お前が何も考えないでバカなマネしようとするからだ。とりあえず今日は俺の傘を貸す。」


「えっ・・・でもそしたら教官が塗れちゃうじゃないですか。あたしは大丈夫ですから、教官が傘つかってください。」


「どうせ俺はぬれて透けても大した問題は無い。しかしお前は問題が大きすぎるだろう。」


「別に大丈夫ですよー。私みたいな大女誰も気にしてませんし、見られても・・・」


「大したことないとか言うな。十分大したことだ。明日は飲み会なんだし早く寝ろ。以上!解散!」


「ありがとうございますっ」


堂上の気遣いのお蔭で雨に濡れずに済んだが郁は後に柴崎に弄られまくるのであった。



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