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Chamomile tea

図書館戦争の二次小説を書いています。基本堂郁です。
はじめての方は「はじめに」をご覧ください。(メッセージボードにINDEXのリンク貼ってます。)

毎度毎度、長く続くものばかりを書いているので今回は短編に致します!

と・・・言っても、普段何回かに分けているものを一度に更新しただけ・・・と言っちゃえばそれまでなのですが笑


夫婦時期

***



バンっ!バンっ!

ガチャーン


ドアの先から聞こえる大きな音で堂上は目を覚ました。

時計を見ると未だ4時だ。そして今日は公休日。隣を見るといるはずの郁がいなかった。


トイレにでも起きたのだろうか。


だが、それにしてもおかしい。トイレに行くのにこんな大きな音はたたないだろう。


ならば泥棒か何かか。


様々な事を想定して堂上は意を決し、リビングへと向かった。


戦闘職種なのでもし泥棒が入っても対応は出来る。息を潜め、壁に体を貼り付け、そっと、そっと、目的地に向かう。



「いってぇー!落ち着いて!お願いだから!」



郁の声が聞こえた。 やっぱり泥棒か。 それならば一刻でも早く郁を助けなければならない。トイレに起きた郁と犯人が鉢合わせになったのだろうか。


最悪の光景が脳裏に浮かぶ。


張り付いた体を横に動かし、リビングを見た。



いない____



緊張していた体がさらに緊張してこわばる。


ならばさっきの声はどこから・・・・

もしや、キッチンか。



キッチンとリビングは並んでいる。


もしキッチンならば・・・・・包丁、鋏、様々な危険な道具が集う場所。


先程まで自分がのんびり寝ていたことを後悔した。だが、今は後悔しても仕方がない。


手に汗がにじむ。 頼む、後生だから。後生だから、無事でいろ。



「キャー、引っ付かないで!」



犯人に気づかれないように行って抑えようと思ったが郁の叫び声で完全に堂上の理性は崩れた。


郁のことを何もわかっていない犯人が、郁にまとわりついている姿。

そして郁が固まっている姿が脳裏に浮かぶ。



「っざけんな」



キッチンカーテンを開けるとそこには_____




きょとんとした顔でこちらを見る郁の姿があった。


さっきの叫び声はなんだったんだ?


頭が混乱して訳が分からない。



「あつしさん?どうしたの?こんな朝早くに。」



どうしたの?はこっちの台詞だ。 でも・・・・ 郁が無事で、嬉しかった。安心した。


堂上は郁に抱きついた。


「ど・・どうしたの?!怖い夢でも見たの!?汗、びっしょりだよ?」


そうさ。 郁のことが心配で、怖い、怖い、怖い、怖くて仕方がない、夢のような現実を脳に描いた。

でも、それが現実じゃなくって本当に良かった。


「何処にも行くな。俺から離れるな。心配で眠れない。」


郁は訳が分からないという顔をしたが わからなくていい。 と言って有無を言わさず黙らせた。



「で、なんで叫んでたんだ?」


本題に突入する。 そもそもこの事件のきっかけは郁が出したであろう大きな物音から始まる。


「あ、今パン作ってたの。そしたら慣れなくていろんな物は落とすは手は切るわで・・・。分量間違えたのか手に引っ付いて気持ち悪くて。。。 ごめんなさい、おこしちゃったよね。。。」


ふぅ、と大きなため息をついた。 でも郁の命は、今、ここにある。


「手、大丈夫か。俺も手伝う。やり方教えてくれ。」



その後郁と二人で作った(というより堂上が殆ど作った)パンは甘く、おいしく、できたのだった。



****



むっちゃクチャなストーリーですが、焦る堂上教官を想像して書いてみました(どんな趣味よw)笑

一話完結です。

お水にご用心、後篇です。

かなり長くなってしまいましたー!実は1話で終わる予定だったのですが・・・笑


上官部下期 堂郁


***


郁が眠ったのを見届けた後、堂上は寮に帰る準備をした。

業務をいつもよりもハイペースで終わらせ、早急に郁のもとへ向かったためかなりの時間が経っていた。6時間くらいこうして隣に座っていただろうか。


郁が水を飲んでいないのにあの炎天下の下で熱中症になるリスクが高いことを考えずに一人にさせてしまったことを酷く後悔した。だが、後悔しても郁が元気に戻る訳ではないので郁が目覚めた時に隣に人がいて安心できるようにここにいた。


どんなに声をかけても起きない、ジュエリー


大切に大切に厳重に鍵をかけていたジュエリーボックス。


そのジュエリー自体が消えようとしていたのだ。


戦闘職種である以上、明日生きている確率は一般職業よりもかなり低い。


しかし、戦闘以外で死ぬのはあまりに悲しいものだ。


そしてそれが自分の責任であったら。


もともとは郁が水を忘れたのであって堂上の責任ではないのかもしれない。水をくむという当たり前の行動を促しただけだ。


だが、もしここで郁が死んでいたら。


堂上は堂上に戻れないほどに自責の念にとらわれていただろう。



座っていた椅子を立った時。

深い眠りに入っている筈の郁がつぶやいた。


「行かないで・・・傍にいて。。。」


起きているのか、と思って郁を振り返るが規則正しい寝息が聞こえるだけだ。



堂上はこのまま帰ることは出来ず、外泊も出してきたのでそのまま隣に座って寝た。




朝、腰の激しい痛みと首のだるさで堂上が目を覚ましたのは午前5時であった。


昨夜、郁に寝言で呼び止められて帰るに帰られずにそこで寝てしまったのだ。


堂上がごそごそと音を立てたために郁も目を覚ました。


「ど・・・どうじょうきょうかん!?」


郁はもうすっかり元気になったようだった。


「お前が寝言で行くなと言うからここにいたんだ。もう帰る。」


「ええええ!?あたしがですかっ!重ね重ね本当にすみません。。。 堂上教官、腰や首や頭やら、いろいろ痛くないですか!?ベッドで寝ますか。」


一瞬・・いや、数秒耳を疑った。


今、確かに、ベッドで寝ますか、といったよな。今、郁はベッドで寝ている。ということは一緒に寝るのか。それとも、郁が下りるのか。


「これシングルなので流石に二人では寝られないのであたしが降りますから業務時間になるまで寝ていて大丈夫です。堂上教官に迷惑かけっぱなしなんで。。。。」


こいつは二人で寝るという考えがあったのか、と思うと郁の思考は同年代の女とは少し違うと感じられた。ここはお言葉に甘えて寝たいところだが病気の部下にそんな気遣ってもらう事は出来ない。


「いや、大丈夫だ。今日は寮にいったん戻る。くれぐれも騒ぐなよ。お前が本調子を戻しても体はまだだ。猿に戻られては身体が迷惑被る。大人しい犬になれ。」


「猿って。。。人が病気なんですから!犬とか・・・もはや人間じゃないじゃないですかどっちも!」


堂上は表情は変えなかったが心中で郁の調子が戻ってきたことにホットした。


「山猿になるのは戻ってからにしろ。ってことだ。じゃあな。」


「はい!」


ビシっと敬礼して堂上は病室を後にした。。。




結局、郁が退院したのは翌日であった。その間郁がいなくて業務上困ったことは全くなかった。だが、とても、とても寂しかった。心の中にぽっかり穴が開いたような気がしていた。


郁が戻った時、その穴がスっかり消えたのは言うまでもない。


小牧も、手塚も。同じように思っていただろう。


ジュエリーが心の中に生き返り、そしてその箱は着々ともろくなっていくのを感じた。


堂上は、無謀な部下を守っていくことを、心の中で誓った。



***


なにこの妙な終わり方!

てかこれ、「守っていく」とか、上官超えすぎでしょーーーーーーーーー


っていう突っ込みは受け付けておりません笑


毎回へんちくりんな終わり方でごめんなさい汗。


これにてお水にご用心、終わります。


てかこれ、お水にご用心ってタイトル意味わかんないですよね笑


お水は忘れちゃ大変よーっていう意味に捉えてください笑

お水にご用心シリーズ第二弾です♪

今日も暑いですねえ・・・・ 熱中症にはくれぐれもお気を付け下さい泣

私の通う学校には図書館と職員室以外にはクーラーがありませぬ。窓は3階より上は飛び降り禁止なのか途中までしか開きませんーっ!という訳でめちゃめちゃめちゃめちゃ暑いのですー!

脱水症状にも気をつけなきゃ、ですねえTT


お水にご用心、続きです。


上官部下期  訓練中


***


小牧は郁を抱きかかえ、直行で医療室に向かった。


お姫様抱っこ状態で郁の本物の王子様に怒られてしまいそうだが今はそんなことを考える余裕などない。一刻も早い水分補給が必要だ。

熱中症は死に至る危険性のある怖いものだ。これについては入隊早々座学の時間で頭に叩き込まれる。郁の場合は熱射病になっているだろうか。

防止方法なども覚えたはずだが座学を全く真面目に聞いていない郁にこれらの話しをしてもクエスチョンマークが浮かび上がるのが目に見えている。

正直戦闘の最中などは上司の命令に従えるだけの頭があり、地下書庫業務は覚えればよいだけなので座学は真面目に聞いていなくとも普段は仕事には全く影響しない。しかしこういう時に裏目に出てしまう。

恐らくこれについては堂上から思いきり説教されるであろうと予測されるので小牧は心の中にしまった。


様子を見に行くと言った以上、班長である堂上に郁の様子を伝えなくてはならないので近くにいた隊員に堂上に郁が熱中症で倒れて医療室に運んだということを伝えるように頼んだ。





「笠原!」


ぼんやりする目をこすり開けるとそこには堂上が盛大に眉間の皺を深めてこちらを見ていた。

だが、その顔には安堵の表情があるように見える。


なんで堂上教官がここに?


意識が戻り始めるとここがベッドの上だということが認識できた。


「あたし・・・どうしたんでしたっけ」


「お前が水を忘れて自販機に買いに行ったがすべて売り切れだったから水道の水を汲みに行くように俺が命じた。随分たっても戻ってこないから小牧に様子を見に行ってもらったらお前が熱中症で倒れていたんだ。正確に言えば熱中症だな。」


そういえば水を汲もうとして水を触ったらそれは水というよりお湯に近い状態でしばらく冷たくなるまで突っ立っていたのを思い出した。


「ここは基地に近い病院だ。明日は休め。今日は絶対安静で入院だ。」


てっきり医療室だと思い込んでいたのでかなり驚いた。手を見ると点滴の針が刺さっている。


「かなり重症だった。医療室に運んだがすぐに救急車を呼んだ。」


堂上は郁から目線を外してうつむいた。


「頼むから・・・死んでくれるな。戦闘以外で、死んでくれるな。」


命は大事にすれ、と付け加えた。


郁は親に言わず戦闘職種という危険な職業を選んだ。それをどうこう言うのは上官の立場では行きすぎだ。郁が自分で希望し、自分で選んだ道だ。


行きすぎだと、わかっていてもそれは堂上にはとめがたいことだった。


「すみませんでした。。。」


堂上に多大な心配をかけてしまったという事実は、自分が生死を彷徨っていた事実よりもずっと重かった。恐らく仕事が終わった後もずっとここにいたのだろう。以前図書館への良化隊の攻撃でも堂上に本気で心配させた。そのことが脳裏によみがえる。


近くにおいてある時計はもう既に11時を回っていた。未だどことなく体が重い。


「教官・・門限過ぎちゃってますよね・・・。ごめんなさい。。。」


「アホ。外泊出してきたんだ。気にするな。」


いつもより優しい堂上に目が潤んだ。早く寝て安静にしろ。と言われ、郁は眠りに入った。



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妄想の中で妄想しすぎて妄想熱で熱中症になるのは問題ありませんが(えw)実際に現実に熱中病にならないように気を付けようと思いますTT