太陽のように高く、そして、優しく -29ページ目

太陽のように高く、そして、優しく

小説書いてます。読んでばっかりで書いたことは無いですが、頑張ってます!! 下手ですが、よかったら読んでってください。

みなみ達が去ってどれくらいたったのだろう。

後ろに倒れて見上げた空は、どんよりとしていて今にも雨が降ってきそうだった。

光りなんてどこにも見えなかった。

そのまま目を閉じた。

雨でも降ってこないかな、なんて思ってみたけど、思い通りにならないのが、世の中だ。

そんなこと、これまで幾度となく経験してきたのに、いつも望んでしまう。


しばらくそんなことを考えていたら、テニスコートの入り口から、走る足音が聞こえてきた。

見つかる、と思って体を起こそうとするが、いくら力を入れても腰から先が上がらない。

もう、この先に待っている闇から逃げることは出来ないと覚悟を決めて、入り口に目をやった。

そこにいたのは、ひとみだった。

息を切らしながら、ほっとしたような顔を見せたひとみは、一目散に私に駆け寄ってくれた。

裕歌、と言って私を抱き締めてくれた。

そのぬくもりと腕を優しくたたいてくれる、その温かさに自然と涙が溢れた。


ひとみがいてくれて良かった。

私にとってひとみは大切な存在だ。

ひとみを守りたい。

だから、私は決めた。


一人で生きていこう。




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