みなみ達が去ってどれくらいたったのだろう。
後ろに倒れて見上げた空は、どんよりとしていて今にも雨が降ってきそうだった。
光りなんてどこにも見えなかった。
そのまま目を閉じた。
雨でも降ってこないかな、なんて思ってみたけど、思い通りにならないのが、世の中だ。
そんなこと、これまで幾度となく経験してきたのに、いつも望んでしまう。
しばらくそんなことを考えていたら、テニスコートの入り口から、走る足音が聞こえてきた。
見つかる、と思って体を起こそうとするが、いくら力を入れても腰から先が上がらない。
もう、この先に待っている闇から逃げることは出来ないと覚悟を決めて、入り口に目をやった。
そこにいたのは、ひとみだった。
息を切らしながら、ほっとしたような顔を見せたひとみは、一目散に私に駆け寄ってくれた。
裕歌、と言って私を抱き締めてくれた。
そのぬくもりと腕を優しくたたいてくれる、その温かさに自然と涙が溢れた。
ひとみがいてくれて良かった。
私にとってひとみは大切な存在だ。
ひとみを守りたい。
だから、私 は決めた。
一人で生きていこう。
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