7月18日発売

 

地球の存亡を賭けて銀河のユーロビジョン(っぽいイベント)に挑むイギリスの一発屋グラムロックバンドを描くキャサリン・M・ヴァレンテの「銀河ヒッチハイク・ガイド」meetsユーロビジョンなSF小説「Space Opera」が「デシベル・ジョーンズの宇宙オペラ」の邦題で早川書房から。翻訳は「プロジェクト・ヘイル・メアリー」の小野田和子。
スクール・ライブラリー・ジャーナル2018年ティーンにお薦めの一般書リスト選出作品。ユニヴァーサルで映画化の予定があります。
最初は昨年の9月に刊行される予定でしたが、結局10カ月延びました。待ってたよ!
 

 

韓国産YAファンタジーのヒット作「ドラゴンラージャ」で知られるイ・ヨンドが久しぶりに日本再上陸。

ネット上で発表された大作ハイファンタジー小説「눈물을 마시는 새」が「涙を呑む鳥」の邦題で早川書房から刊行開始。日本版はいくつかに巻が分かれるようです。1巻目の上巻だけで3,520円。全部揃えたらいくらになるんや…


今頃日本に上陸してますが、韓国では2003年の発表なので、90年代末発表の「ドラゴンラージャ」とあまり離れてない時期の作品です。
「ドラゴンラージャ」はエルフにドワーフにドラゴンにヴァンパイアにオークにホビット(それはマルcトールキンでは?)までいるごちゃ混ぜ西洋ファンタジー世界観でしたが、こちらは西洋ファンタジーにおけるエルフ、ドラゴン、魔法、みたいなおなじみワードがみんな韓国語に置き換えられていて、世界観もアジア風という作品みたいです。
翻訳は「あの子はもういない」の小西直子。ゲーム化作品のトレイラーがあるので貼っておきますね。(生首とか出てきて少々ショッキング映像なので、苦手な方は注意してください)

 

 

 

「夢巻」の田丸雅智の児童向け短編集が学研から。架空の職業を題材にしたファンタジー作品集のようです。
 

 

フランス在住のルワンダ人作家スコラスティク・ムカソンガ(Scholastique Mukasonga)の2012年の作品「Notre dame du Nil」が「ナイルの聖母」の邦題で講談社から。
大半の生徒が政府高官の娘のフツ族でツチ族がたった2人しかいない70年代ルワンダのカトリック系女子寄宿学校を舞台に、やがて激しさを増す国内の民族対立の中で暴力を操る側になったり迫害される側になったりしていく彼女たちを描く、ルワンダ虐殺を題材にした歴史物語のようです。訳者不明。
日本未公開ですが、「悲しみを聴く石」のアティーク・ラヒーミー監督により2019年に映画化されています。

 

 

 

 

「君のいたずらが僕の世界を変える 食べもの探偵トモアキの事件簿」の篠谷巧の第18回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作品が小学館ガガガ文庫から。深夜の旧校舎で見つけた宇宙服を着た白骨死体の謎を探る4人の高校生を描いた青春ミステリ?のようです。

 

 

近代文豪の短編と当世人気絵師がコラボする立東舎の絵本シリーズ「乙女の本棚」第40弾は芥川龍之介×おくの「藪の中」。
 

 

 

7月17日発売

 

「タスキメシ」の額賀澪の新作がPHP研究所から。不祥事を起こしたスポーツカメラマンと東京五輪のスケートボード金メダリスト(架空)のコンビが渋谷の街の事件を解決する年の差バディもの?スポーツ青春小説のようです。



7月12日発売

 

「スターウォーズ ファズマ」のデライラ・S・ドーソンが執筆する児童向け「マインクラフト」公式小説の新シリーズ「マインクラフト はみだし探検隊」の3巻目「Don't Fear the Creeper」が「はみだし探検隊とクリーパー男 (仮)
」の邦題で。

 

人気俳優ニール・パトリック・ハリスが2017年に発表した児童書作家デビュー作「The Magic Misfits」が「痛快!マジック同盟ミスフィッツ 1 カーニバルに消えたダイヤを追え」の邦題で静山社から。孤児のストリートマジシャンの少年とその仲間が泥棒カーニバル団と戦う冒険物語のようです。翻訳は「バーディミアス」シリーズの松山美保。
 

 

アメリカの児童書作家ヴィーラ・ヒラナンダニの2019年ニューベリー賞オナー作品「The Night Diary」が「夜の日記」の邦題で作品社の新設海外YAレーベル「金原瑞人モダン・クラシックYA」から。
1947年、イギリスから独立したインドがインドとパキスタンに分かれたことから始まったヒンドゥー教徒とムスリムの対立の中で生きる、ムスリムとヒンドゥー両方にルーツを持つ12歳の少女の物語。翻訳は「ザ・ディスプレイスト」の山田文。
 

 

「シチリアを征服したクマ王国の物語」のディーノ・ブッツァーティの1933年のデビュー作品「Barnabo delle montagne」が「山のバルナボ」の邦題で岩波書店の児童書レーベル岩波少年文庫から。盗賊におびえて逃げてしまったことで職を失う元森林警備隊員の物語。翻訳は「古森のひみつ」の川端則子。



7月11日発売

 

 

「真田十勇士」や「新撰組」など児童向け歴史小説で好評な小前亮がオリジナルのYA異世界ファンタジーをスタート。魔法生物が存在する西洋風異世界を舞台にティーンの見習い騎士たちの冒険を描く作品のようです。静山社から。
この路線の児童・YA向けの国産冒険ファンタジー小説って意外なほど少ないので書ける人は参入してほしい。フリーレンがヒットしてる今がチャンスだと思う。フリーレンやダンジョン飯と指輪物語の間に配置できる作品が何個か欲しいんですよね。あそこ今導線がないので。
あとできれば見た目がもっと若い子向けだといい…鈴木康士は私は大好きですが…
 

 

アメリカの児童書作家エヴァン・グリフィスの2022年の作品「Manatee Summer」が「マナティーがいた夏」の邦題でほるぷ出版から。マナティーを発見した少年とその親友、認知症の祖父との関係を描く夏休みが舞台の成長物語のようです。翻訳は「夜明けまえ、山の影で」の多賀谷正子。




7月10日発売

 

「サンタの最後のおくりもの」のフランスのベテラン児童書&YA作家マリー=オード・ミュライユの2004年のYA作品「Simple」が「シンプルとうさぎのパンパンくん」の邦題で小学館から。男子高校生と知的障碍を持つその兄の青春物語のようです。翻訳は「カモメに飛ぶことを教えた猫」の河野万里子。
「Simpel」というタイトルで2017年にドイツで映画化されています。多分日本未公開。

 

 

 

年齢性別本名不詳の怪盗と仲間たちの活躍を描くはやみねかおるのYAミステリ人気シリーズ「怪盗クイーン」の17巻目。新作アニメが現在製作中と思われます。



7月9日発売

 

アレクサンドル・デュマの名作「モンテ・クリスト伯」の新訳版が平凡社で刊行スタート。翻訳は平凡社版「レ・ミゼラブル」の西永良成。 
今年はフランスで映画化作品が公開予定です。アメリカで英語セリフのドラマ化作品も製作中です。

 

 

 


7月8日発売

 

本屋さんに住むホコリから生まれたねこを主人公にした野中柊の児童書ファンタジー「本屋さんのルビねこ」の8巻目。



7月5日発売

 

イギリスのミステリ作家イライザ・クラークの2023年の作品「Penance」が「ブレグジットの日に少女は死んだ」の邦題で小学館から。
ヨークシャーの田舎町で起きた高校生たちによる少女殺害事件。それ取材した犯罪ノンフィクション作品が出版されるが、その内容には偽りが混ざっており、さらなるスキャンダルに…
という、架空の事件と架空の犯罪ノンフィクション本を題材にした珍しいミステリ小説のようです。翻訳は「さよならシリアルキラー」の満園真木。