‘The Neverending Story’ Getting New Film Series Adaptation From ‘Slow Horses’ Banner See-Saw【Variety】
https://variety.com/2024/film/global/the-neverending-story-new-film-adaptation-see-saw-michael-ende-productions-1235944716/

 

 

欧米の複数の配信会社や製作会社のあいだで映像化権が争奪戦になっていると昨年の時点で伝えられていたミヒャエル・エンデの名作「Die unendliche Geschichte(邦題「はてしない物語」)」が、「英国王のスピーチ」や大ヒットドラマ「ハートストッパー」などを手がけたSee-Saw FilmsとMichael Ende Productionsによって実写シリーズ映画化されることが決まったようです。


原作「はてしない物語」は、ドイツの児童文学作家ミヒャエル・エンデが1979年に発表した彼の代表作。

滅亡の危機に陥った異世界に召喚された冴えないいじめられっ子の少年バスチアンが、女王陛下からなんでも望みをかなえる魔法のチートアイテムを授けられ、国を救ってハンサムな英雄に変身し無双するものの、彼の大いなるチートには大いなる代償が伴うことがのちに明らかになり…

というストーリー。
物語、想像力、望み(欲望)、パワー(強さ、権力)が持つ効用と毒の両面を描いたファンタジー小説です。
岩波書店から邦訳が出ています。


映像化はこれが初ではなく、1984年から94年にかけてドイツで3部作の実写映画が作られています。

 

The NeverEnding Story (1984) Official Trailer - Childhood Fantasy Movie HD
https://www.youtube.com/watch?v=UeFni9dOv7c


1984年の1作目の劇場映画化はこんな感じ。
原作の前半部分のみの映画化だったのでテーマは台無しになってますが(原作者のエンデも怒ってたと言われています)、この時代ならではのVFX、特殊メイクやアニマトロニクスによるキャラクターなど、ビジュアル的な魅力はすごくあったと思います。ヒットもしました。

この後2作目、3作目と続編が作られたんですが、どんどんクオリティが落ちてキッズムービー化していき、最後の3作目は完全に原作無関係の残念映画になってました。


また、2001年から2002年にかけてドラマ化作品が放送されています。(こちら↓)

 

Tales From The Neverending Story trailer
https://www.youtube.com/watch?v=puetJs45dX8

これも原作ストーリーとかけ離れたオリジナル展開になってたようです。



今回の映画化については、プロデューサーが長年の原作ファンでずっと映像化したかった、とのことですし、Michael Ende Productionsも参加するそうですから、もしかしたら初めて原作に近い路線の映画になるのかもしれません。

この作品を原作路線で映像化するなら監督は「ほんとうのピノッキオ」のマッテオ・ガローネがいいと個人的に思ってるんですが、起用してくれないかなあ…


脚本、監督、製作開始時期など不明です。