4月15日発売

 


「どこいったん」のジョン・クラッセンが2023年に刊行した112ページの長編絵本「The Skull」が「ドクロ」の邦題でスイッチパブリッシングから。古い館に住むドクロとその館に逃げ込んできた少女の交流物語。比喩とかじゃなくて本当に頭蓋骨1個が館に住んでる設定です。
翻訳は柴田元幸。2023年カーカス賞児童書部門最終候補作品。



4月4日発売

 

 


「フィリックス エヴァー アフター」で昨年日本に上陸した実力派YA作家ケイセン・カレンダー(ケイスン・キャレンダー)の2020年の好評作品「King and the Dragonflies」が「キングとトンボ」の邦題で作品社の新レーベル「金原瑞人選モダン・クラシックYA」から。作品社また定期的にYA出してくれるのかな?
DV父から逃げ出したゲイの親友と一緒に暮らす少年が、自分自身や兄の死の真実に向かい合う、という成長物語のようです。翻訳は島田明美。
2021年ラムダ賞児童書部門、2020年全米図書賞児童書YA部門、2020年ボストングローブ・ホーンブック賞フィクション&詩部門受賞。2021年ウォルター・ディーン・マイヤーズ賞児童書部門&2021年コレッタ・スコット・キング賞作家部門オナーと、とても高い評価を受けています。

 

 


3月31日発売

 


イングランドの作家ケイト・ムーアの2017年のベストセラーノンフィクション「The Radium Girls」が「ラジウム・ガールズ」の邦題で堀之内出版から。翻訳は山口菜穂子、杉本裕代、松永典子。
20世紀初頭のアメリカで、何も知らずに働いて放射線障害に罹り、ある者は命を落とし、ある者は雇用側の企業を相手に訴訟で闘ったラジウム工場の女の子たちを描いた歴史ノンフィクションです。
YA向けのリライト版も存在する本ですが、この邦訳はオリジナル(一般書)版だと思います。最初の予定から何度も発売日が延びてますが、そろそろ出るでしょうか。
 



3月29日発売

 


「償いの雪が降る」のアレン・エスケンスの2019年の作品「Nothing More Dangerous」が「あの夏が教えてくれた」の邦題で東京創元社から。1970年代の田舎町を舞台に、黒人女性の失踪事件を解き明かそうとする高校生を描いた青春ミステリ。「償いの雪が降る」や「たとえ天が堕ちようとも」に登場する大学の先生ボーディの少年時代の物語のようです。
「アラバマ物語(ものまね鳥を殺すには)」や「スタンド・バイ・ミー」を思わせる作品でYAにもおすすめとのこと。

 

 


新人真門浩平のデビュー書籍が東京創元社ミステリ・フロンティアから。大学を舞台にした第19回ミステリーズ!新人賞受賞作品を含む全5編の短編集だそうです。連作かどうかは不明。



3月28日発売

 


はやみねかおるのYAロングセラーシリーズ「都会のトム&ソーヤ」の21巻目。

 

 


数年前に朝日学生新聞社で刊行された柏葉幸子の異世界ファンタジー「竜が呼んだ娘」シリーズの新装&加筆修正版2巻目。

 

 


「いつか、眠りにつく日」のいぬじゅんの新作がスターツ出版文庫から。内容不明です。

 


「浜村渚の計算ノート」の青柳碧人の新作が実業之日本社から。刑事と怪談師が未解決事件の真相に迫る警察×怪談ミステリだそうです。この方怪談好きでしたねそういえば。



3月27日発売

 


「森のちいさな三姉妹」の楠木章子の新作があかね書房から。ヤングケアラー、性別違和など生きづらさを抱える5人の子どもの物語のようです。あらすじ見た感じはファンタジー入りかも。

 


17歳の新人伊良刹那の新潮新人賞受賞作品が新潮社から。肖像画を描く美術部員とそのモデルという高校生の少年2人の耽美と絶望を描く作品だそうです。

 

 

 

3月26日発売

 


性差別とユダヤ人差別にさらされ、男性の共同研究者にのみノーベル賞が与えられるなどの不遇の中で研究を続けた20世紀オーストリアの女性物理学者リーゼ・マイトナーを描いたアメリカの児童書作家マリッサ・モス(Marissa Moss)による2022年のYAノンフィクション「The Woman Who Split the Atom: The Life of Lise Meitner」が「リーゼ・マイトナー 核分裂を発見した女性科学者」の邦題で岩波書店から。翻訳は「この海を越えれば、わたしは」の中井川玲子。スクール・ライブラリー・ジャーナル2022年ベストノンフィクションリスト選出作品です。

 



3月25日発売

 


PHP研究所の児童向け3分系短編集のヒット作「ラストで君は「まさか!」と言う」のジュニアノベル版シリーズが新たにスタート。意味怖系のホラー短編集のようです。収録作品が本家シリーズからの再録なのか新作なのかはちょっとわかりません。

 

 

 

 

 

 


早川書房の新訳ピーターラビットの新作が3作同時刊行。



3月22日発売

 


「シノダ!」シリーズの挿絵などで知られるイラストレーター大庭賢哉が漫画と小説のハイブリッドで描く短編ファンタジー物語集が静山社から。

 

 

 


「太陽のあくび」などの著作を持つライト文芸作家有間カオルの初(たぶん)児童書作品がアリス館から。運命の植物と出会うために旅をする妖精たちを描くファンタジー作品のようです。

 

 

 

 

タイ系アメリカ人の実力派児童書作家クリスティナ・スーントーンヴァットが日本初上陸。2021年ニューベリー賞オナー作品「A Wish in the Dark」が「闇に願いを」の邦題で静山社から。生まれ育った監獄を逃げ出した少年の冒険を描く異世界ファンタジーです。翻訳は「ぼくが消えないうちに」のこだまともこ&新人(たぶん)辻村万美。
 


「荒野にヒバリをさがして」のアンソニー・マゴーワンの2024年カーネギー賞ロングリスト(現時点で)作品「Dogs of the Deadlands」が「死の森の犬たち」の邦題で岩波書店STAMP BOOKSから。80年代、原発事故後のチョルノービリで生きる犬たちを描いた動物小説です。翻訳は「ほとばしる夏」の尾崎愛子。