2011 Great Graphic Novels for Teens

ちなみに、前の記事で触れた、「土星マンション」が10選に選ばれた、全米図書館協会の「Great Graphic Novels for Teens」リストがこちらです。↓

YALSA/2011 Great Graphic Novels for Teens
http://www.ala.org/ala/mgrps/divs/yalsa/booklistsawards/greatgraphicnovelsforteens/ggnt11.cfm

↑このリストに載っている中で、★印がついているのがベスト10選に選ばれた作品です。

10選に入ったのは「土星マンション」だけでしたが、★なしの作品だと、日本の作品がとてもたくさん選ばれています。
いっぽうで小説部門のリストには日本の作品は１作も入っていないので、やっぱり日本は特にコミック文化にすぐれた国なんだなあと思いますね。
（ただし、これにかんしては、英米の人々は日本みたいにいろんな国の文学を翻訳して読まないため、そもそも日本の文学作品があまり翻訳されていない、という事情もあると思います）

あだち充の「Cross Game（クロスゲーム）」に、枢やなの「Black Butler（黒執事）」、緑川ゆきの「Natsume's Book of Friends（夏目友人帳）」、弐瓶勉の「Biomega（バイオメガ）」…などなど。多田かおるの「いたずらなキス」まで！

全米図書館協会がすごいなあと思うのは、日本の司書が絶対に生徒に薦めないような本もリストアップしてくれることですね（笑）。バイオメガとか絶対薦めないし買わないもんな。
（個人的には、全米図書館協会のこういう姿勢、すごく良いと思います）
また絵本からコミック、大手出版社のものから自費出版のものまで、手広く拾ってくれてます。

リスト入りした日本の作品はこちら。

あだち充の面白さって日本人以外にわかるのかな？
クロスゲーム (1) (少年サンデーコミックス)/あだち充