2022年9月に他界したフランスの巨匠ジャン=リュック・ゴダールの遺作となった短編映画。
ゴダール自身による手書きの文字、絵、写真、映像のコラージュに音楽やナレーションをあわせ、比類なき独創性とインパクトで描いたゴダール芸術の集大成的作品で、音楽とサウンドトラックの切れ目にはゴダール自身の老いた、穏やかな、そして激しく震える声を聴くことができる。
フランスの世界的メゾン、サンローランが設立した映画制作会社・サンローランプロダクションが製作を手がけた。2023年・第76回カンヌ国際映画祭クラシック部門選出作品。
2023年製作/20分/G/フランス・スイス合作
原題:Film annonce du film qui n'existera jamais: 'Droles de guerres'
配給:ファインフィルムズ、コムストック・グループ
劇場公開日:2024年2月23日
久しぶりに、京都シネマに出向いて、こんな映画を観た。
ジャン=リュック・ゴダール (Jean-Luc Godard, 1930年12月3日 - 2022年9月13日)
映画界から永遠に去る直前まで、ジャン=リュック・ゴダールはこの短編映画に手を加え続けた。その手で書き、色を付け、紙や文章をコラージュした。さらに音楽とサウンドトラックの切れ目には、彼自身の老いた、穏やかな、そして激しく震える声を聴くことが出来る。自身をして「最高傑作だ」と言わしめた作品の全貌がついにスクリーンで明かされる。
なんと、たった20分の映画(1000円)で、90席ほどあるシネマ2に居たのは、私を含めてたったの3人だけ!
まあ、一般的には人気がないのだろう。
衝撃的だったのは、現代音楽を思わせる音楽で、どきりとさせられたなあ。。。
カフカや、ハンナ・アーレント、ショーレムなど知っている名前も出てきたので、さらに奥底への興味が湧いたけど。