こんな興味深いイベントに応募して参加してきた。
<「源氏物語」が今語りかけてくるもの>と題された、角田光代と山本淳子との対談だ!
会場は、平安神宮会館の栖鳳殿で豪華なお部屋である。
木製の椅子が公演風に並べられていて、前に対談者が二人向かい合う。窓外は美しい庭園が眺められる絶好のロケーションだ。
角田光代(1967- ) 山本淳子(1960- )
片や研究者で、片や作家で「源氏物語」現代語訳者である。
来年の大河ドラマを見据えたテーマ設定だろう。。。
角田さんの作品も山本さんの著書も読んだことない(自慢ではない)けど、角田さんの作家としての姿勢や現代語訳業に費やした数年の間の苦労話と専門家としての山本さんによる解説の間合いが見事で、ボケとツッコミのような即席漫才のような愉しい時間だったわ(^^)
「源氏物語」さえ部分的に齧った程度で読み通していないのに、何だか随分と源氏通になったような錯覚に陥ってしまったなあ。。。
私が紫式部の研究を始めたきっかけは、紫式部が日記の中で、漢文の能力を父から嘆かれたと記しているのを読んだことでした。せっかく能力があったのに、男性でないために嘆かれて、紫式部は悲しかっただろうと考えたのです。いつの時代にも、世の中には空気があって、人はそれから自由にはなれません。ではそんな中で、どのように生きたのか。歴史の中の人々の一人一人を丁寧に見てゆくことで、彼らの心を汲み取り、今を生きる糧にしたいと考えています(大学HP上での山本さんのメッセージ)。