前回は、ジョスカン代表作の2つのミサ曲を聴いてみたけど、今回は、広範囲に作曲された作品のかずかずを聴いてみたい!
演奏は、<ザ・ヒリアード・アンサンブルの芸術(4枚組)>から・・・
なお、この4枚組セットには、2つのブックレットがついていて、解説と、<歌詞・対訳>をそれぞれ参照することができるのは嬉しい(^^)
ジョスカン・デ・プレは、生涯にミサ曲を18曲、モテトゥスなどミサ曲以外の宗教曲が約85曲、シャンソン、イタリア語世俗歌曲、器楽曲など世俗作品が70曲以上を残し、それらには傑作が多い!
(CD-4) /// 50"32
ここに収録されているのは、最も名高いモテトゥス「アヴェ・マリア」など全13曲が、ジョスカン音楽の全体像を垣間見せてくれる!
最初の4曲がモテトゥスで、その後にシャンソンなど世俗作品が続き、最後は、ジョスカンの先輩であったオケゲムによせる挽歌である「オケゲムの死を悼む挽歌<森のニンフ、泉の女神>」で締めくくられる。
まさに心洗われる1枚だわ!
ポリフォニー音楽の精華がここにある。
なお、モテトゥスなど宗教作品の歌詞では、最後には必ず
アーメン(Amen.)という言葉で、締めくくられる。
日本人には、アーメンという言葉は非日常的だけど、西欧(キリスト教国)では多分、誰もが唱える日常なのだと、あらためて思う!
宗教的感興に触れると、居住まいを正したくなるのは、古今東西の習わし。。。
ルネサンス時代の音楽は、まだヒトの恨み節?(ロマン派音楽をイメージ)が入り込む前の清楚な感覚に溢れてる、とも言えそうな気がする。
(最初のリリース盤)
<ルネサンス音楽を聴いてみよう!> ・・・ 6 (ジョスカン・デ・プレ 2)