極北のモーツァルト | マンボウのブログ

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フラヌールの視界から、さまざまな事象に遊ぶ

まず、三大シンフォニーから、交響曲第39番を聴いてみよう。


変ホ長調は私の好きな調性で、モーツァルトの作品でも名作が多い。


ディスクは、たくさんある中から悩んだ挙げ句、次の四つを選んでみた。


 *モントゥー&ハンブルク北ドイツ放送響(64)・・・この指揮者の特徴である男っ気と典雅さが綯い交ぜになっ た名演だ。モーツァルト、ベートーベン、ブラームスというドイツ音楽に名演を残したフランスの指揮者はほかにいない。この演奏も、何気ないところから、モーツァルトの喜憂が立ち昇ってくるようだ。

ワルターのニューヨークフィル盤(53)とコロンビア響盤(60)を足して割ったようだと言えるかも。

もしかして、この演奏が一番好きかもしれない・・・恋の矢


 *ムラヴィンスキー&レニングラードフィル(65L)・・・彼はこの曲を得意としていて、1975年来日公演のライヴ録音も残している。このレニングラード・ライヴを聴いていて、極北のモーツァルトをイメージした。微笑みのないムラヴィンスキー面目躍如とも言うべき切れ味抜群のモーツァルトで、その厳しさはちょっと苦しいかも・・・

メヌエットなど重たいリズムで、ちっとも楽しめないのだげど。

ロシアの人たちは、この演奏を聴いて、どんなモーツァルトを思い浮かべたのだろうか。


この二つは過去の名演から選んだもので、二人のマエストロの特徴がよく現れた名演・名盤だと思う。


それでは、比較的新しい録音から、二つのディスクを聴いてみる(三大シンフォニーともレファレンス盤としたい)。


 *マッケラス&プラハ室内管(86)・・・古楽器奏法のアーティキュレーションを用いた興味深い演奏で、迫力ある推進力は素晴らしい。快速テンポのメヌエットでは踊るのも難しいかも。チェンバロの音もはっきり聴きとれて、味わいの極みを付加している。最終楽章フィナーレも反復しているので、あれあれって思うけど・・・

TELARCレーベルからリリースされている10枚組。音譜

なお、マッケラスはその後フルオケで再録音している。


 *インマゼール&アニマ・エテルナ(01)・・・こぢんまりした音場で響く音色が心地いい。ストロークの短さもそれほど気にならないし、テンポ感も最適か。きっと、モーツァルトの時代では、こんな風に鳴り響いていたのだろうと思わせるくらい。メヌエットのトリオ部分では、クラリネットの装飾音符まで聴ける愉悦感にも溢れた演奏だ。

三大シンフォニーとファゴット協奏曲との二枚組。このコンビは、ピアノ協奏曲でも名盤を残しているので、期待大だ。DASH!


というわけで、モントゥー盤、マッケラス旧盤、インマゼール盤を座右に置くことにしよう。

そして、たまにはワルターの新旧両盤を・・・!!


 <師走のモーツァルト>・・・(1)