2010年オーストリア映画「ミケランジェロの暗号」(於:MOVIX京都)は、面白いサスペンス・ドラマだ。
舞台は、1938年ウィーン。
ナチス侵攻による圧政という歴史的背景、ムッソリーニ・イタリアとの盟約のためにミケランジェロの絵画を贈るというヒトラーの命令のもとに、繰り広げられる絵画強奪ストーリーは、なかなか見応えある。
80thアカデミー賞外国語映画賞を受賞した「ヒトラーの贋札」のスタッフが、ユダヤ人作家ポール・ヘンゲの原作を映画化したもので、監督は、W・ムルンバーガー。
主役の二人が衣装や名前まで、そっくり入れ替わるという設定は、興味深いものだ。優位なアーリア人と劣位にあるユダヤ人の入れ替わりは、歴史の諧謔性を表しているかのようだ。
アーリア人とユダヤ人との確執が、二人の友人である主役を通して見事に描かれているのだ。
なお、主人公の父が残した謎のメッセージ・・・これが主題なのだが、暗号の意味とはこのこと。
もちろん字幕見だけど、時折聞き取れるドイツ語に字幕作りの世界への興味も(そんな本があったなあ)。
ベルリン総統府に居るヒトラーが、自室で「メリー・ウィドウ・ワルツ」に聴き入っている場面が二度登場する。![]()
彼は、この作品が好きだったのだ!
この場面だけで、私は「ミケランジェロの暗号」という映画が好きになってしまった(^^)
ヒトラーって、ワーグナーも好きだったし、レハールもお好みだったのを思い起こさせる名作映画だ(明日まで)。
ラストシーンは見事などんでん返しで、思わずニンマリ!![]()