うーちゃんの隠れ家的な。

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主にニコニコ動画で活動中の私がそれっぽい情報をお伝えするブログ。

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ご無沙汰してます。雨乱です。

最近は新たな職場で楽しく仕事させてもらってます。いい人たちばかりで涙出てくるです。




さて今日は少しポケモン絡みの昔話でも、と。




遡ること約25年前。

私が幼稚園時代、仲のいい男の子がいました。

名前はコウキくん。よく一緒にゲームしたり、ベイブレードなんかで遊んだりしてました。

やんちゃな他の友達よりも大人しくて少し達観したような子だったのが印象的。サッカー少年で運動神経も抜群でした。実にうらやましい。


で、そんな彼とよく遊んだのがポケモンでした。

我々の年代としては初代・赤緑世代が直撃で、アニメ効果もあって一大ブームを巻き起こしたポケモン。今でも続く超人気コンテンツですね。

私もコウキくんもその例に漏れずがっつり遊んだものです。ちょっとスーパーに出かければ指人形やらポケパチを親にねだったり…きっとどこのご家庭でも見られた光景だったと思います。


赤緑から金銀になって小学生になっても、私もコウキくんもずっとポケモンで遊び続けていました。

この頃の私のエースポケモンは赤バージョンで育てたカメックス、コウキくんは銀バージョンで育てたルギアでしたね。よく戦わせていましたっけ…種族値差でボロ負けばかりだったけど


余談ですがコウキくんは【王道なカッコイイもの】が好きでした。ポケモンではルギア、ベイブレードではドラグーン、ワンピースではルフィが好きな、割と分かりやすい趣味をしてました。私はひねくれてたのであまり王道なカッコ良さは求めなかったタイプなのでゲームしててもキャラの取り合いとかにはなりにくかった記憶があります。


そしてルビーサファイア世代。

2002年発売の新シリーズです。ゲームボーイからゲームボーイカラーに移ってグラフィックやシステムも大きく進化した世代でもあります。


私はパッケージのポケモンが好みだったのでサファイアを、コウキくんはルビーを購入。

サファイアのパッケージはカイオーガ。水タイプの強力な伝説ポケモンですね。見た目はシャチをモチーフにしてるそうです。

ルビーのパッケージはグラードン。こちらは地面タイプの伝説ポケモン。大きな体は力強く迫力がありますよね。



ここでようやく名前を出せました、グラードン

何を隠そう今日の記事はこのグラードンがもう1人の主役なのです。



先程も書きましたが私はカイオーガの見た目を気に入ってサファイアを選んだわけで、対のバージョンでのみ出現するグラードンとは接点がないのでは、と思われる方もいるかもしれません。

ところが、あるんです。


結論から書きますと、私はコウキくんのルビーバージョンで捕まえたグラードンを持っているんです。



ある日、コウキくんはポケモン図鑑完成のため最初に選んだキモリ以外の最初のポケモン…俗に言う御三家ポケモンが欲しくなり、一度クリアしたソフトから大事なポケモンを他のソフトに避難させソフトのリセットを繰り返すことを思いついたそう。リセットマラソンというやつですね。

ルビーサファイア発売当時はメタモンが手に入らなかった環境で御三家を気軽に量産できず、私もアチャモを渡せなかったので「こいつ頭良いな…」と幼心ながらに感心したものでした。

そしてとりあえずデータ消去のために一時的にコウキくんのポケモンを私のソフトに移動させました。

コウキくんがストーリークリアまで共に旅したジュカインやグラードンを預かって慎重に他のボックスに移動させた覚えがあります。絶対無くしたらダメだ!と真剣だったんでしょうなァ


ところがコウキくんは「せっかくデータ消してアチャモやミズゴロウ貰うなら♀になるまで粘る!」と謎に火がついてしまったので更に時間がかかり、その日はそのまま私のソフトで預かることになったのでした。


と思いきや、気が変わったのかアチャモとミズゴロウを粘るのは面倒になったため再び普通にストーリーを進め始めてしまったらしく、とりあえず以前のデータのエースポケモンであるジュカインのみコウキくんに返してグラードンは「また今度返してもらうかな〜」とあまり気にしてなかった。哀れグラードン。



その数ヶ月後、コウキくんが家の都合で引っ越すことになってしまった。

幼稚園からずっと一緒に遊んできた親友が遠くに行ってしまう…という事実はゆっくりと、でも確かに寒くなっていくような未知の感覚でした。

最後に何して遊ぼう、なんて色々と考えましたが結局ポケモンで遊びました。


対戦ではほとんど勝ててなかったけど最後くらいは勝ちたい!と思い挑みましたが、なんとコウキくん、改造ソフトで獲得した聖なる炎持ち色違いエンテイを使い私から勝利をもぎ取っていったのでした。

お前ら人間じゃねぇ!

今でこそ聖なる炎エンテイは正規ポケモンですがルビーサファイア世代では習得できませんでしたのでね…改造ダメ、ゼッタイ。

負けはしたけどやっぱりコウキくんと遊ぶのは本当に楽しかったし熱くなれた。楽しかった時間はあっという間に過ぎ、気がつけば帰る時間になっていました。

必ずまた会おうね!と約束して暫しのお別れ。


お別れしてから、グラードンを返すのを忘れてたことに気づくのでした。哀れグラードン。



その次に会ったのは4年後。中学3年生の冬でした。

幼稚園の頃に埋めたタイムカプセルを開封するのに久しぶりにコウキくんと会いました。

しばらく見ない間に随分と背が伸びてやはりクールな印象でした。コウキくんのお母さん曰く反抗期真っ最中で喧嘩したり万引きしたりやんちゃの限りを尽くしてたらしいですが…

お互いの学校の様子とか勉強がどうとか受験がどうとかの話で盛り上がって、すごくよく知ってる人なのに知らない話ばかりでなんだか不思議な気分でした。

これからもちょくちょく会いたいね〜という話をしたのも覚えてます。


お察しの通りお互いの口からグラードンのグの字も出てきませんでした。哀れグラードン。



その数ヵ月後に高校受験も無事に終わりお互いにお疲れ様と少し会って話したりなんかして、コウキくんも携帯を買ってもらったので連絡先を交換しました。

もちろんグラードンは((ry















しかしそれが最後にコウキくんを見た日になりました。








2018年初夏。

地元の母から連絡がきました。

「コウキくんのお母さんから連絡あって、コウキくんが交通事故で亡くなったんだって…」


全く実感がわかなかった。

高校時代にはたまに連絡取ってたりはしたけど、直接見たのは10年前だぞ…と。

今覚えば我ながらなんて薄情な考えなんだろうと思う。でも、それくらい実感が無かった。


もうこの世のどこを探してもコウキくんには会えない。

まず一番最初に思い出したのがグラードンだった。

当時はあれだけ忘れ去られてたポケモンだったのになぜ真っ先に思い出せたのか。

簡単な答えだった。

私は今でもポケモンで遊んでいるからだった。


いつかまた懐かしんでポケモンで遊ぶ機会があるかもしれない。ならば新世代のポケモンをやるだろうとルビーサファイアからダイヤモンドパール、ブラックホワイト、XY…と様々なソフトを経由して最新の環境までグラードンを連れてきていました。

ルビーサファイアから勝手に世代をまたいで連れてきたグラードンは未だに健在。


しかし、このグラードンにはもう帰るべき場所が無い。

もうコウキくんはいない。

そんな考えがようやく、私に親友の死を実感させたのでした。


思い出の品とか形に残るものでは無いし、たかだか一ゲームのデータに過ぎないかもしれない。

でも、そのグラードンは私の親友が捕まえて一緒に旅した思い出が残っている。私は、そんな思い出をただのデータとして扱いたくないんだろうなと思う。

私がポケモンを遊び続けていく限り、このグラードンとの思い出は消えないし、新しい思い出も増えていくだろうと信じてます。


それがゲーマーとして、コウキくんの親友としての弔いだと思ってます。




そして現代。ソードシールド。




こちらがコウキくんのグラードン。
わんぱくな性格はもしかしたら本人の性格と通ずる部分もあったかもしれませんね。

親名は【 しょうぶ】なぜか1マススペース入ってる
これはデュエルマスターズの主人公から取ってたと思います。切札勝舞。

今のポケモンは対戦で重要視される隠しステータス(個体値)や性格、特性をある程度修正できる環境なので、せっかくだから思い出のグラードンをがっつり強くしてやろうと思い育成しました。
2〜4月までのシーズン8において私のメインパーティのエースを務めてくれた頼もしいポケモンです!
なかなか活躍できたのできっとコウキくんも喜んでくれていることでしょう…


あ〜ん
もぐもぐおいしー!グラードンもカレーは食べるのよ!


何度も書きますが元々私はグラードンよりカイオーガ派です。でも、今はグラードンもカイオーガと同じくらい好きなポケモンになりました。

これからも頼むよ、グラードン。次はどんな冒険が私たちを待ってるのかな?

続くったら、続く。
【ネタバレ注意】

まだ見てないよーって人はゴメンネ




さて、あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
年明けの雨乱くんはさっそく見てきました。昨年末に公開された劇場版ポケットモンスター ココ

こんな状況ではございますが映画館はしっかりやってるのです。
もちろん映画館側も感染症対策も徹底してますし、劇場内は換気も徹底してるのでね!

最初に言っときますが今年のポケモン映画も面白かったです。
ぜひとも親子で見に行ってほしい作品です。親が泣けます。

そんなポケモン映画の感想をば。
何度も書きますがネタバレ注意です。





まずは軽く登場人物の紹介から

【登場人物】

《サトシとピカチュウ》
ポケモンといえばこのコンビ!
今回のサトシは所謂『キミにきめたサトシ』ですね。なので今回の映画で3回目の登場。
主人公…なんだけどどちらかと言うとココとザルードがメインの作品なのでいつもより控えめ。
なんと自分の父親の話を切り出してくる場面がある。少なくともキミにきめたサトシには父親がいる模様。
ピカチュウも出番控えめだが終盤にラグビーアクションアイアンテールでメカを真っ二つにするシーンがカッコよかったです。なんなのあの尻尾。


《ココ》
今作の主人公。
最近テレビでよく見かける上白石萌音さんが声を担当。かわいい。
とある事件により生まれて間もない頃に両親から引き離されザルードに拾われ、育てられる。
ポケモンに育てられたので当たり前のようにポケモンと話せる。身体能力が抜群で森のポケモン達が大好き。
今作一番の被害者であり、一番成長した人物でもある。
自分は人間でもポケモンでもあること、自分は父ちゃんの子どもであること、という強い思いがとある奇跡を起こす



《父ちゃんザルード》
こいつも主人公。
父ちゃんは父ちゃんで葛藤や成長が見られるのである。
親もなくひとりぼっちだったココを自らの境遇に重ね、ココの本当の親を見つけるためザルードの群れを抜ける。当初は本当の親を見つけるため奮闘していたが結局見つからずそのまま自分が育てることに。
作中で親であることとは何かを悩み、どうしたらココを助けられるのかを決心するシーンが印象的。
選ばれしザルードだけが使えるジャングルヒールという技を使うことができる。ただし、ちっと疲れちまうらしい。回復技なのに。
おそらく、セレビィと関連していると思われる(後述)



《ロケット団》
ムサシ、コジロウ、ニャースでニャース。
こいつらはキミにきめた世界でもブレない。
忘れられがちだが一応エリートロケット団なのでハッキングなんて何のその。
映画恒例だが出番が少ない。今作はウッウに振り回されるかゼッド博士の部下としてスパイ活動してるかの活躍しかない。
ついでにゼッド博士にトドメを刺したのは実質こいつら。



《ゼッド博士》
ポケモン映画史上最悪のクズ。
よくポケモン映画にこんなの出せたなというくらい清々しいほどの悪役。
何が一番クズかってポケモン映画に出ておきながらポケモンを見下し、自らの正しさの証明のためならポケモンの命を奪うことすら躊躇わないことである。なんなんだこいつ…
紛うことなき悪役だけどむしろこいつにOK出した制作陣に拍手を送りたい。
詳細は後述。



《ザルード達》
ザルードは幻のポケモンではあるが群れで行動し森に暮らしている、とされている一風変わったポケモンだそうで。
縄張り意識が強く無断で立ち入った者には容赦しない攻撃的な性格。
群れには族長と呼ばれる老いたザルードやかつて父ちゃんザルードを信頼していたCV.津田健次郎のザルード等がいる。終始敵ポジなのかと思ったら終盤で大活躍してくれます



《ウッウ》
よく何かを飲み込もうとする。
ロケット団のカードキーを飲み込みゼッド博士の真実が明かされるのを引き伸ばしたポケモン。そんなつもりはないだろうけど。
エンディングの動きがクセになる。gifでくれ。



《フライゴン》
喧嘩っぱやいけどすごく強い



《テッカニン》
誰よりも早く飛べる



《モンメン》
一度くっついたら絶対離れない






最初の感想はこれ。

【親子とは?】
ザルードはポケモン、ココは人間。当然同じじゃない。
でも、サトシが言っていたようにふたりは「本当の親子に見える」のだ。
ザルードはザルードしか育てちゃいけないワケがない。人間がポケモンを育てるように、逆もありえる。決まった形は無い。
…という当たり前をスッと溶け込ませてくる構成。流石です。アニポケ無印のガルーラ回やエンテイの映画でも描かれたことだね。慣れたものである。

そう、親子に決まった形は無い。だからこそ迷うのが今作。
ココは最初こそ自分がザルードではなく人間だということに戸惑うが、父ちゃんザルードよりも先に自分の存在をある程度確立したように思えた。
その一方で自分が傷つき倒れる瞬間まで「自分は本当に父親なのか?どうしたら父親になれる?」と思考を巡らせて行動していたのが父ちゃんだ。倒れる間際に今まで自分がココにしてきたこと全てが親であることのそれだということに気づく…親子同士で親子であることを確かめあっているようでジンと来ました。
そして親である以上、子との別れは来る。最後のシーン、ザルードは旅立つココのためかつて街で見た花火を再現し仲間たちと共に盛大に見送った。
ここのシーン、父ちゃんは悲しむ素振りを見せてないんですね。父ちゃんザルードらしさと誇るべき子どもなため、というのがあって成り立つシーンですね。


【ココとジャングルヒール】
ココは間違いなく父ちゃんザルードの子ども。
ではココはポケモンなのか?それとも人間なのか?
答えはどちらでもある、ですね。
サトシを通じて人間の世界を知り、父ちゃんや森のポケモンを通じてポケモンの世界を知った。人間もポケモンも好き。だからそのふたつを繋ぐ架け橋になりたい。
これが最終的なココの夢となった。ココにしかできない役目なのだと。
終盤、父ちゃんザルードが傷つき倒れた際にココがジャングルヒールを使い、父ちゃんを助けた。
人間がポケモンの技を!?と族長ザルード達も驚いた様子だったが、父ちゃんザルードがジャングルヒールを使った時にココに「ジャングルから力を借りるんだ」という説明をしていた。
ジャングルの力、と言うと曖昧だけどこれが森とポケモン達と共に生きることが条件ならしっくりくる。
そもそも作中でのジャングルヒールは選ばれたザルードにしか使えず、父ちゃんザルードはそのうちの一体ということになる…そして群れの中でジャングルヒールを使えるザルードはいない模様。
森を蹂躙し小さなポケモンたちから木の実を奪う、力で森を支配したザルード達は共生なんて言葉に当てはまらないだろう。もしジャングルヒールを使える条件が森との共生ならそれはココの方が適性があったということだ。
父ちゃんザルードが使える理由の考察については後述。

つまりココは森と共生し自然に認められ、ジャングルヒールを使えたことで種族を超え、人でありポケモンであることを証明したのかな、と考えた。
それだと、個人的には納得かなーなんて。



【父ちゃんザルードとセレビィ】
では父ちゃんザルードは何者なのか?という疑問。
ザルードの群れに属していながらジャングルヒールが使える選ばれしザルード。
先述したジャングルヒールの条件を考えると、父ちゃんザルードはどうなの?って感じするけど森のポケモンに仲間たちに頭下げたり木の実を育てたりと、森との共生関係にはありそう。

それよりも気になるのがセレビィとの関係。
劇中での出演時間はわずか2分にも満たないというまさかの扱いを受けたセレビィ。数年来姿を見せていないが森が元通りになり最後にチラッと森を眺めるカットで登場。あんまりである。
ところがそんなセレビィ、父ちゃんザルードと少なからず関係があると思われる

まずはザルードのスカーフ。
元々はココの両親がいた研究ラボを訪れたザルードが見つけたもの。幼いココが気に入って離さなくなったので首にまくようになったようだ。
で、このスカーフ。よく見ると251という数字が書かれている。ナンバー251といえば、そう!セレビィじゃな!露骨な数字である

次にラストシーン、父ちゃんのスカーフが下がっている場面。
セレビィが描かれている。スカーフの柄の全容はこのシーンになるまで明らかにされないんだけども。

最後に族長の話に出てくるセレビィのタマゴ。
族長が言うにはセレビィが最後に森に姿を見せたのと入れ替わりに父ちゃんザルードが群れに入ったという。
そしてセレビィは森の奥に未来から持ってきたタマゴを置いていく…
つまり、父ちゃんザルードの正体は未来から来たザルードではないか…

という考察が多いらしい。
いやまァ確かにわからないでもないけど…もしそうならタマゴから成体のザルードが出てくることになるわけで。個人的にはうーんって感じかな?


【ゼッド博士】
クズ。
という一言に尽きる。
中盤くらいまでは物腰柔らかな研究熱心な人、という印象だが森へ着いたあたりから徐々に野心が見え始める

以下、作中のクズ活動一覧

・ココの素性を確認後に接近、探知機を取り付ける
・なぜか森を破壊しながら侵入
・大樹に巨大アンカーぶっぱ
・部下に森の破壊とザルードへの攻撃を止めるよう促されるも計画のための犠牲は厭わないと言い放つ
・サトシとココを捕獲
・進行を食い止めるザルードに容赦なく攻撃
・かつて癒しのエネルギーの研究中、ザルード達が癒しのエネルギーを守っていると知り計画を凍結すると決定した際、当時の研究責任者であるココの両親にポケモンごときのために癒しのエネルギーを諦めるのかと詰め寄る
・それでも研究を凍結された腹いせにココの両親を殺害し、無理やり研究を再開
・弱った父ちゃんザルードに「死に損ないがァ!!」と言い放ち攻撃を続行
・散々暴れ回ったマシンを壊されると即逃亡

悪役としては100点満点でさァ…

ただ、彼には彼なりの信念に基づいての行動なんだよね…癒しのエネルギーが必ず人類の役に立つことは明らかだし。
見終わった直後は「今年の悪役はマジのクズだな…」と思ったけど、それだけキャラが立ってたということでもある。いっそ清々しいくらいだ。


【アクション】
今作もアクションシーンが光ってました。
具体的にはワイヤーアクション。
ザルードもココもツタを使って森を高速で移動するので動くシーンはホントすごい迫力。
戦うシーンもスピード感はもちろん、ザルードの体躯から放たれるパワフルな体術もカッコよかった!配布ザルードの技を見るにアームハンマーらしいです
でもでも、個人的に一番の見せ場はゼッド博士のメカについてる制御装置を止めるべくピカチュウと森のポケモン達が連携してパスを繋いでいくシーン!
森のポケモン一匹一匹に表情があって次々とピカチュウを送り出していく姿は躍動感溢れるシーンだった!これは是非劇場で見ていただきたいですね



熱も冷めやらぬうちに書き綴った割にたくさん書いちゃいましたが、とにかく今年もポケモン映画は面白かったよということです。
コロナのこともあるし迷うよなーって人もぜひ見に行ってみてはいかがでしょう?
こんにちは、ご無沙汰しております。
すっかり12月ですね、寒い寒い。


皆さん、狩ってますか?
モンハンですよ、アイスボーン。
私はまァぼちぼちやってるといったところですね。
最終アップデートも終わってイベントクエストが常設され、これからが本番!と感じるハンターさんもいるのではないでしょうか。
今日はそんなモンスターハンターワールド アイスボーンについてのお話。


というか愚痴です。


ええ、タイトルにもあります黒龍ミラボレアスについて、語らせてもらいます。

このミラボレアス、アイスボーンの無料大型アップデート第5弾の目玉として最後に追加されたモンスターなんですね。
過去作でも裏ボス的な位置づけで君臨し多くのハンターが挑み、敗北を喫したモンスターでした。
そんな強さを誇るモンスターが追加されるというので私も実装までワクワクしておりました。


が、
蓋を開けると私が待ちわびていた強敵の姿はそこには無く、ただただ理不尽という名のギミックを押しつけてくるおつかいクエストが佇んでいたのでした。

ちなみにソロでクリアはしました。
しましたが「クリアした時の達成感」よりも「この作業から解放される」という感情が大きかったモンスターはシリーズを10年以上続けていて初めての経験でした。


先に結論から書いてしまいますが、

アイスボーンのミラボレアスは、運営が上位のプレイヤーを意識しすぎて高難度という名目で組み込みたいギミックをぎゅうぎゅうに詰め込んだ結果、理不尽な条件下で狩りをさせるプレイヤーの自由度を奪った窮屈なクエストに成り下がっていた

と感じたということです。


《アイスボーンのミラボレアスと戦うにあたって》

大戦犯だと感じたのはギミックの多さです。

以下、ミラボレアスを討伐する上で必要になるギミック一覧

・HPはソロで66000、2人で114972、マルチで171600。
・直立状態と腹這い状態の2つの状態があり、通常のモンスターに行えるスリンガーぶっ飛ばしは腹這い状態の時にしか行えない。
・HPが7割を切るとフィールド全体に即死攻撃を行う。やり過ごすには即死攻撃が来るまでにエリア東の端にある瓦礫に入りこむ必要がある。もちろんモドリ玉は使用不可。
・その後、体力を半分以下にすると再び即死攻撃を行う。今度は瓦礫が無いので城壁の内側に入り、即死攻撃が来るまでに城門を封鎖してやり過ごさなくてはいけない。
・2度目の即死攻撃終了後、黒龍は第二形態に移行。
ここまでの戦闘で頭の部位破壊が達成されていないと通常ブレスで即死級ダメージを受けるようになる
・そんな中でも体力が一定以下になる度に即死攻撃を行ってくるのは健在。3回目以降の即死攻撃は飛び上がった黒龍の足元が安置なので繰り出されたらダッシュ


以上の点を踏まえて30分以内に膨大な体力を持つ黒龍を倒せ!というのがこのクエストの実態である。
ちなみにマルチの黒龍はマスターランクの通常リオレウス約38頭分に相当する。

もうね、どこから突っ込んでいいかわからんのよ。
あまりアクションしない相手だったとしてもあちこち走り回ることになるのに、相手はミラボレアスだぜ?ポポじゃねーんだぜ?


攻略にあたり最優先すべきは頭の部位破壊。これを完了させないとせっかく体力を半分削っても通常ブレスが即死攻撃になっちゃうからね。
誇大とかじゃなくて、本当に即死。具体的には防御力1150、火耐性40程度じゃ一撃で炭にされる。
まァそれはいい。ギミックをこなしてないと即死攻撃してくるのはアルバトリオンもやってきてたしね。
問題なのは、頭の位置が高すぎてまともに攻撃が届かないこと。
NPCもしきりに「頭を攻撃して弱らせろ!」的な注意を促してくるわけですよ。しかし普通では届かない。ならばダウンさせて一気に削るしかない。
しかし次に立ちはだかる問題が直立状態だとぶっ飛ばしができないことなんですね。
直立状態を腹這い状態にするには一度ぶっ飛ばしを行わなくてはいけないので1回ぶっ飛ばしするのに2回ぶっ飛ばしをしなくてはならないという意味不明な仕様になってるんです。
もちろん普通に攻撃もしてきますしブレスやら噛みつきが主体の技が多いのでなかなかぶっ飛ばし自体が難しいです。
一応ダウンを取るならバリスタや大砲を使って何発かヒットさせると特殊ダウンを取ることもできるので併用したいところですね

つまりまとめると、
頭の部位破壊をしないと後半戦ヤバいから攻撃を掻い潜りながら2回ぶっ飛ばししてダウン取ってなんとかしてね!
ということです。
この時点で従来のモンスター並にギミックがある感じですが、前述の通りこれで終わりじゃないんですね。


次の問題は即死攻撃について。
その名も劫火。フィールド全体に超火力の炎ブレスを吐き全てを一掃する圧巻の必殺技です。とてもカッコイイ技なのでじっくり見てみたい気もしますがそんな余裕はございませんよ。
1回目は瓦礫の下、2回目は城門の内側、3〜5回目はミラボレアスの足元が安置になるんですが、この時点でこう思わないでしょうか?

多くね?と。

しかも1回目、2回目は特定の場所でやり過ごすことになるんですが、位置が固定されている分、直前まで戦ってた位置によっては納刀が間に合わず焼き払われることがあります。
体力一定以下で使ってくる技なのでキチンとダメージ管理ができているプロハンなら事故は防げますが普通に遊んでいるくらいのプレイヤー的にはいささか敷居が高い気がしてならない。しかも黒龍は突進モーションが多く定位置で戦うのはなかなか難しい部類に入るモンスターなんですよね。
更に2回目の城門の内側に入りやり過ごす際、マルチプレイだと全員が内側にいる時にレバーを動かさないと残されたプレイヤーは即死確定、しかしレバーの操作を待ちすぎると城壁の中までブレスを放たれて全員即死という惨い事故まで有り得る。
確かにこれだけで見ると面白いギミックとも言えるかもしれない。
だがそう、何度も書くがこれで終わりでもないのである。

ここまで来てようやく登場するのが撃龍槍です。おせーよ。
元祖モンスターハンターのギミックといえばこれ。
シュレイド城の撃龍槍は2本あり、片方あたり体力の5%分のダメージを与えられる。是非2本ともぶち当てたいのだ。
…と、ここでいつもの問題が発生。
そう、撃龍槍の前まで黒龍が来ないのである。
シリーズ通していつものことであるのだが、歴代のミラボレアスと違って圧倒的に時間が足りない。そしてやはりというか遠距離から放たれるブレスが避けにくく高威力。
しかし当てると10%分の超大ダメージ。悩ましいです。


かなり長くなりましたがこれだけギミックがあるにも関わらず体力はアルバトリオン以上、時間は30分という非常にドタバタクエストとなっているわけです。
色んなギミックを使って有利に立ち回って欲しい、という運営の意図は分からなくもないんですが単純に詰めすぎです。高火力でバンバン攻撃してくるミラボレアスと真っ向勝負してる、という感じはほぼ無く「もうちょい攻撃したら瓦礫に避難してバリスタ撃ってダウンさせて頭壊して…」とずっと脳内会議をしながら狩ってたので非常に疲れました。


《ではどうするべきだったのか?》

と考えた時に浮かんだ答えはプレイヤーの自由度なんですよね。
つまり、ぶっ飛ばしをしなくても別の方法で勝てる…といういくつかの勝てるパターンを作るべきだったと思うんです。
アレもコレもさせて倒す、のではなくアレやコレを選ぶとより早く倒せるといったような、決められたプレイスタイルに縛られない遊び方が欲しいわけです。
この辺は前作のダブルクロスなんかがプレイヤーの自由度をより広くしていただけに、尚更今作のミラボレアスは遊んでいて息苦しさを感じました。




《今の開発陣に思うこと》

かなり辛辣な意見ですが、ワールドで増やした人気をアイスボーンで一気に下げたと言われても仕方ないと思います。
長くシリーズを遊んできて、ここまで開発陣に思うことがある作品は初めてです。
と言うのも、アイスボーンはミラボレアスに限らずプレイヤーの棲み分けを管理する力が無いように思えます。
今までのモンハンって、定期的にイベントクエストに新作が出て、それがプロハンが競えるような歯ごたえがあるクエスト…というパターンが多かったんですが、今作では通常クエストから既に難易度が高めなものが多いように感じます。
ようするに、通常クエストは少し抑え目な難易度にして、腕を磨いて高難度のクエストに挑む…という従来のシリーズでの流れがイマイチ見えてこなかったんですよね
思い当たるものといえばやはりクラッチクローの存在でしょうか。
アレ、何が良くなかったって結局アレも使うことを前提にした難易度にしちゃってたんですよね。
先述した書き方に倣うなら、クラッチクローを使わせることでモンスターの難易度を調整する、ではなく…クラッチクローを使うことを選ぶとより有利に立ち回れるという違いですね。
もちろんクラッチクローを使わないと難しい、というくらいの難易度のモンスターが何体かいてもいいとは思いますが…
そこの塩梅がちょっと良くなかったかなーと感じるわけです。
一種類のモンスターに対してどの武器で行くか?どのスキルが有効か?どういう立ち回りで動くか?という試行錯誤の要素のひとつとしてクラッチクローがあれば、もっと輝いてたように思えます。発想は惜しいんです。とても。



《今後のシリーズに期待すること》
これだけこき下ろしておいてまだシリーズを続けるのか、と言われたとしても私は「おうよ。」と言います。

なぜならモンハンが好きだから。

今回が残念だったから次も駄作…と切るには勿体ないシリーズですからね。
だからこそ正直に感想を書かせてもらったし、次回作のライズにも期待したい。
何だかんだ言ってアイスボーンもまだまだ遊んでますし、面白いところだってたくさんあるんです。最近は歴戦テオで装飾品マラソンばかりですけどね…

とりあえずライズに期待したいのは新システムの鉄蟲糸技ですね。
ゲージを消費して繰り出せるあたりクロスシリーズの狩技に近いものなんでしょうか。攻撃以外にもバフや回避にも使えるという応用の広さに注目してます
あとマルチでも1人1匹、アイルーかガルクが連れて行けるそうで。狩場が賑やかになりそうですね〜


不満も満足も人それぞれだけれど、私はまだハンターを続けていこうと思います。
燃えろ、狩魂!