2月10日(日)晴れ

主催:大野町
料金:無料

子どもたちに聞いてほしい片田先生のお話 

成16年から釜石市で児童・生徒を中心とした津波防災教育に取り組み、地域の災害文化としての災いをり過ごす知恵や災害に立ち向かう主体的意思の定着を図ってきた。(当日資料より)
釜石市では、児童・生徒ら3.000人中、亡くなったのは欠席生徒や迎えの親と共に被害になった生徒ら5名で、この数は、奇跡と言われたが、先生は全員が助かって欲しかったと今なお心を痛めておられる。

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館内、撮影禁止のため写真はこれだけです。

テレビでは、震災後、何度も拝見している著名人であられる片田先生は、岐阜県中津川市のご出身。
私は この町の住民ではないけれど、この先生がお見えになるならと他の予定を断って参加した。
素晴らしい内容だった。

日頃から真剣に考え、実行しないと自分で自分を守れないと思った。主体的に生きると言う事を徹底的に訓練するほどでないと災害時には生き残れないかもしれない。

消防団や町内会の方が多かったと思うが、
前の方や中央部に空席があった。
大野町の町長と同級生の関係で、講演が実現したとうかがった。
この地方は津波は来ないが、2つの大きな河川(揖斐川と根尾川)が、最近の異常気象によって豪雨になった場合の洪水を警戒すべきとの警告があった。

行政が、こういう講演会を主催してくれるのは本当にありがたい。
本当に聞いてほしいのは誰か、を考えると、子供と一緒に聞けると尚 良かった。



3県で553名が亡くなった。
学校管理下で犠牲になったのは、大川小学校の児童74名、
南三陸町戸倉中学校の生徒1名、
石巻市の日和幼稚園、山元町のふじ幼稚園で送迎中または待機中の園児13名に限られ、引き渡し後に自宅や帰宅途中で犠牲になった子どもたちが多いと伝えら れている。
「教職員らが避難場所や避難方法について話し合って、繰り返し避難訓練をしていた」なら、「地域が安全になるまで、学校の管理下で安全確保がで きていた」なら、これほどたくさんの子どもが犠牲になることはなかった。
この震災から学んだ「素早い避難」と「学校での安全確保」、この二つの教訓は学校での災害発生初動期における最も重要な学校防災管理の基本である。
釜石市内の子ども達はどうしたか?
釜石市の中学生・・・999人
小学生・・・・・・・・1,972人 合計 約3,000人
亡くなった児童・生徒・・・5名

保育園や学校は、すべて津波にのまれてしまった中、素早い判断で生徒自ら率先して日頃から訓練していた避難先(そこもだめだと判断し次へ逃げる)を目指して、園児や小学生を助けながら全員が逃げ切った。
しかし、親が迎えに来て帰った生徒や登校していなかった子どもたちのうち、5名が津波の犠牲となった。
東北大震災の死者・・・・・15,871人
行方不明者・・・・・ 2,778人 合計 18,649人 (平成24年10月10日現在)
釜石の死者・・・・・・・・・・  880人
行方不明者・・・・・・・・・・  153人 合計 1、041人

津波てんでんこ  逃げて生き延びる子供を育てる津波教育

津波が来たら他人にかまわず、それぞれ(てんでんばらばら)に必死に逃げよという教え

先生のお話>
今回の地震で、子供が親を待ち、親が子供を迎えに行、その間に津波に襲われたケースが多かった。
「津波てんでんこ」の本質は、自らの命に責任を持つこと、家族との信頼関係を築く事、子供たちに徹底したリアリズムを植え付ける事にある
何が何でも生き残るんだ、そのために逃げると言う事を徹底して考えさせ、実践できる子に育てる。

防災は、自分が生きている事を前提に考えられるが、果たして本当に大災害の時、自分は生き残れるのか? その覚悟があるのか?

誰もが、大災害を想定する時、自分は生きている事を前提に考えている。
食料確保、水の確保など、そんなことより まず自分の命を守る事、それを最優先すべき。
次に、助ける人になること。

阪神大震災で、亡くなった人の77%が建物や家具の倒壊によって亡くなった。
焼死は14%その他が9%であった。

★釜石では、『明治三陸大津波』で、当時の人口6,500人のうち4,000人亡くなった。(6,700人と言う説もある)
★昭和8年の『昭和三陸大津波』でも、約400人が亡くなっている。

★今後30年の間に、宮城沖地震が99%の確率でやってくる・・・だから どこにいてもいざという時に自分はどうするか、判断し、生き延びよう。

★今度、津波が来たらどうする?
Q「逃げない」と答える子供たち、
Q 「なぜ逃げないの?」
A 「だってお父さん お母さんが逃げないから」
「昭和の津波の後、世界一の堤防が出来たから もう安心だって!」
Q 「だめだよ。津波の力は堤防なんか 超えちゃうよ、逃げなかったら やられちゃうよ」

誰も逃げようとしなければ、自分も逃げ出そうとしない。
みんなが逃げないからと他力本願。
行政の出してくれたハザードマップによって、自分の地域には津波は来ないと信じる人たち。
津波は、そのシュミレーションを無視するすさまじい破壊力だった。

自分はどうなのか? 行政が安全と言えば、そのまま信じるのか?
親が大丈夫と言えば、逃げずに津波を待っているつもりか?
津波は必ず来る、100年に一度、自分が生きている間に来るか来ないか、一度は必ず来る。
ならば、逃げよう、逃げて生きるのだ。

その時だけ、真剣に逃げるのだ、後はこのすばらしい釜石のまちで楽しみ、笑い、ずっと釜石を愛しつづけよう。

特 集 学校における 防災教育 特 集 学校における 防災教育


釜石市津波防災教育の手引き

釜石の防災教育がいかに徹底しているか、驚いた。
算数の授業にも、防災教育が取り入れられている。
ここをごらんいただくと、カリキュラムの中にそれが組み入れられていることがよくわかる。

京都府向日市立西ノ岡中学校「東日本大震災を考える」 教育講演会

このHPで、片田先生のお話をほぼ全部 知る事が出来ます。

教育の力は、教科書だけでもなく、ましてや暗記だけでもなく 受験のためにあるのではなく、生きるためにこそ、教育がある事をこれほど、リアルに真剣に示してくれた事例はなかったと思いました。