3月8日(金)曇り/雨

全国で唯一の財団法人の図書館、河北図書館(滋賀県長浜市木之本)


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前回、到着するも、日曜日のため午後2時で閉館、諦めて帰りました。

今回は、平日のため、午後4時まで開いておりました。

空いているのか、閉まっているのか、外からはわからず、そっと中を除くと人影が見え、胸をなでおろしました。

レトロな外観、中は板張りの廊下や扉がきしむ音を立ててどこか、懐かしさが漂っています。

それもそのはず、明治40(1907)年に杉野文彌氏によって創立された図書館なのです。

平成19(2007)年には、創立100周年記念式典が行われました。

作家の阿刀田高氏が記念講演されたそうで、記念の色紙が本棚の上にありました。

『読書の楽しみ』と題する講演会、どんな本の話が出たのか、聞いてみたかったです。

スペード童用の本があるスペースにはカーペットが敷かれ、ストーブがありました。
以前の学校の図書室には良くこういうストーブが見られました。


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スペード美術全集から郷土資料から大抵の図書館の分類にあるものが並んでいます。
天井は木造づくり、今では見たくても見る事が出来ない作りですね。
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スペード100年の間には存亡の危機に見舞われつつも、伊香保郡長、伊香保議会議長、伊香保郡内村長や学校長などの郡内有力者らの全面的な支持を得て設立された財団法人を運営母体としたことで、危機を免れてきたと記念パンフレットにあります。郡内からの補助金、杉野氏の死去に伴い寄付金が途絶えても、財団法人組織と杉野氏の志が引き継がれ、戦中、戦後の混乱期に於いても、向学心に燃えた多くの人々の支えとなったそうです。

スペード現在も、この図書館を守るための支援活動が市民によって引き継がれていると聞きました。
また、活動資金は皆さまからの寄付もお願いしておられるとのことです。
貴重な資料が閉架に保存されていますが、これは事前申し込みが必要とのことです。
合併後、近隣には立派で綺麗な図書館が出来て、車のある人は、そちらを利用される人も増えてきましたが、近所の子供や高齢の方は、この図書館を昔も今も利用されているようです。
一度は訪れたかった図書館でした。
河北図書館の歴史
スペード明示35(1902)年、伊香保郡余呉村に中野原に「杉野文庫」創設、(全国の図書館は66館)

スペード明示37(1904)年、余呉村から木之本村に移転し「杉野文庫図書縦覧所」と改称。

スペード明治39(1906)年 財団法人の認可取得。1月時点で、全国の公私立図書館は111館。
その他の図書館を合わせると170館。(官立9館、公立50館、私立111館)と100周年記念誌にあります。
スペード明治40(1907)年 「財団法人河北図書館」開館
当時は、私立図書館圧倒でした。蔵書は今ほどではなくても篤志家によって私財を投じた文庫や私立図書館が数多くありました。志の高さに敬服します。

それ以来、この地の図書館として、人々に親しまれてきました。


平成5年頃から、長期にわたる超低金利のため、基本財産の運用益が期待できなくなり、図書館の運営が困難を極める。篤志家から寄付を募るも景気低迷のためほとんど成果を得ず。基本財産を徐々に取り崩さざるを得ない状態に至る。
現在も、このような状態にあるということで、行政が運営する通常の公立図書館には考えられない厳しさのなかにあります。駅前の立地条件のよい場所にあり、ご近所の方たちにはなくてはならない図書館。古い資料も多く、専門家(研究者)の来館もある由緒ある図書館なのです。