ブロードウェイミュージカル
「カムフロムアウェイ」@日生劇場、
3/19マチネに行ってきました。
ようやく私的初日です。
「ぴぃもいるよ~。
きょうはかぜがつよくないからひとりでもたてるよ」
ロビーには大きな世界地図。
お席は真ん中より前のシモテ寄り。
一応オペラグラスを持ってでかけましたが
不要、っていうか、構える暇がほぼない!
多少使いましたけれど。
シーンも瞬時に変わって行くので
全景を押さえて観たいんですよね。
椅子の向きやライトだけで
管制官から乗客になったり、島民になったり、
めまぐるしくチェンジしますので。
すぐ切り替えられるの、すごいです。
とにかくあっという間の100分でした。
ただでさえ台詞は多いし、
同時に台詞を言い合うようなガヤガヤ感もあって
聞き取れない!ってところも少なからずありますが、
間違いなく良い作品でした。
推しをじっくり見たい、という方には
不向きかと思いますが。
私の場合推しは1人だけれども
準推し(歌好き)の方が多すぎて、
推しが画角から押し出されるという←
これだけのキャストの中で
没個性にならない人たちって
本当にすごいな、と思いました。
皆がスターな中でも
濱田めぐみさんが最高でした。
アメリカン航空初の女性機長ということで
見せ場がしっかりあるということもありますが、
それをちゃんと魅せられる、聞かせる方ですよね。
それから賛美歌歌っている吉原光夫さん、
感動的な歌声でした。
橋本さとしさんの町長色々(←)、笑いました。
橋本さんが一番役が多いかな、と思ったけれど
吉原さんと同じ12役でした。
※パンフレットの情報
咲妃みゆさんの動物の鳴きまね、
全部やってます?ww
9.11のテロの影響を受け、
旅客機38機、7000人もの避難者が集結した
ニューファンドランドの小さな町、ガンダー。
避難者の中には英語圏ではない人もいて、
言葉が通じない中で移動させられたりします。
自分も英語ができないので、
まずこの時点で不安MAXだわ、と思いました。
避難所には栄養のある食事を
十分に準備したつもりでも、
ベジタリアンや宗教の教義のせいで
食べられない人もいたり。
「大多数」でない人たちのことは
なかなか最初は気が回らないですよね。
ペットは預かりの荷物なので下ろしてもらえず。
でも日ごろから島で動物愛護の活動をしている
ボニー(シルビア・グラブさん)が強引に入り込んで、
お世話をしてあげました。
日本でもペットは救助の対象じゃないとかなんとかで、
ちょっと前に騒ぎになったことを
思い出しました。
中東系であるがために
一瞬にして周囲に敵視され
尋問や屈辱的な身体検査を受ける人も。
「イスラム教徒のすべてが同じわけじゃない!」
(↑ニュアンス)
頭ではわかっちゃいるけれども、
その場にいたら怖いと思う、絶対に。
こんな様々な事情が一気に襲来したにも関わらず、
ニューファンドランド島の人たちは
自分たちができる限りのおもてなしをします。
彼らの避難先が何故、
ニューファンドランド島だったのか、
その理由を知りながらも。
え、そういうことだったの?と驚きました。
K.K氏のメインの役、ボブは
生粋のニューヨーカーらしく疑心暗鬼でしたが
その心をも変える
島民のおおらかさと温かさに触れます。
「どうしてそんなに親切にしてくれるのか?」と
お世話になった町長に聞くと、
「(逆の立場なら)お前もするだろ?」と。
するかなぁ←
まぁそんなこんなな、
島民にとってはてんやわんやな、
眠れぬ5日間のお話でした。
飛行機って放置されている日が長引くと
飛べなくなっちゃうんですって!
女性機長のビバリーの
知り合いの機長の乗った機が
ペンタゴン(だったと思う)に激突したことを知り、
愛する飛行機が爆弾として使われたことを
嘆くシーンがあります。
昔見た「ユナイテッド93」という映画を
思い出してちょっと涙。
あとハンナ(森公美子さん)の件にも涙。
生バンド(7人?8人?)がステージの後ろに
チラッと見える感じで演奏していますが、
芝居に混じって演奏するシーンもありました。
カテコは1回だけでして、
演者は先に引っ込んで、
バンドが楽しい音楽で最後を締めくくる、
そんな終わり方でした。