2023年11月9日、帝国劇場にて東京公演が開幕、
愛知、大阪、福岡を周り
古川雄大さんの故郷長野で2024年2月11日に閉幕した
ミュージカルピカレスク
「LUPIN ～カリオストロ伯爵夫人の秘密～」
まとめです。
古川さんの帝劇初単独主演作品、
小池修一郎先生の帝劇での初書き下ろし作品です。
私は東京公演4回観劇。
長野公演大千秋楽の配信観賞。
配信があると詳しく書きすぎるのですが
なるべくサラっと行きたいと思います。
ルパン：古川さん
クラリス・デティーグ：真彩希帆さん
シャーロック・ホームズ:小西遼生さん
イジドール・ボートルレ：加藤清史郎さん
ガニマール警部：勝矢さん
ゴドフロワ・デティーグ男爵：宮川浩さん
レオナール：章平さん
カリオストロ伯爵夫人：
柚希礼音さん×2
真風涼帆さん×2（+配信）
ボーマニャン：
黒羽麻璃央さん×3
立石俊樹さん×1（+配信）
黄泉の帝王がやってきそうな鐘の音からスタート。
舞台中央に鎮座ましましている
燭台（生命の樹メドラー）と
テンプル騎士団にまつわる歌を
クラリスが澄んだ声で歌い上げます。
失われた7本の枝を再び集めると
願いが叶うという言い伝えがあります。
今は廃墟となっているテンプル騎士団のカテドラル、
そこを再建して施療院にする計画のお披露目。
記者や名士が集まります。
経営は懐具合の苦しいデティーグ男爵家、
お飾りの院長には心優しい娘のクラリスを就け、
評判を上げようとします。
出資をしているテンプル騎士団研究家のボーマニャンは
借金のカタにクラリスを娶ろうとしていますが
悪いうわさが絶えない彼をクラリスは毛嫌いしています。
さて、生命の樹の枝は5本集まっています。
新しく見つかった1本の鑑定を依頼されたマシバン博士、
音叉を使って「（これは）800年前のものじゃ！」と
お墨付きを与えます。
鑑定料を払わぬうちにボーマニャンにまつわりつくと
突き飛ばされて倒れます。
手を差し伸べ、助けるクラリス。
色々あった後三々五々退場していき、
1人になったマシバン博士、
鞄から枝を取り出します。
先ほどボーマニャンが持って行ったのは偽物。
声が突如変わります。
仮面を剥ぎ取ると現れたのは古川雄大さん←
もとい、アルセーヌ・ルパン。
いつも思うのですが、博士のときの声って
最初から本人なのかしら？
途中からは古川さんの声と分かるけれども、
あんな声が出るとは思いませんでした。
アンサンブルに囲まれて衣装を変え、
小道具をつけて振り返れば
途中から拍手が起こるようになった
「Je m'appelle LUPIN」
疾走感のある良い曲です。
デティーグ男爵邸の夜会。
電気事業を手掛けているため
昼より明るいと噂されます。
招待客の注目は
ボーマニャンとクラリスの婚約発表が
されるか否か。
アメリカで成功して帰国した
ルイ・ヴァルメラ（ルパン）登場。
金髪前髪の端を両手で跳ね上げる気障なキャラクター。
最初見たときは丸ッとドルイットでしたが、
段々キャラが落ち着いて来ました。
「おいで」が好き
早速クラリスと踊り、口説きます。
ボーマニャンを遠ざけたいクラリスは
ヴァルメラに好意的。
ジェーブル伯爵、執事のレオナールと共に登場。
何故か踊ります←
負けじと途中でルパン、ダンスバトルに参戦。
手先足先まで注目のシーン。
で、その後またクラリスの元に行くルパン。
どこかに連れ出して欲しい、とクラリス。
え、こんな胡散臭い金髪（←）に、
そんな軽々しくついて行っていいの？と思いましたが・・・。
その会話をこっそり聞いていたレオナール。
ル「絵画のコレクションを
一通り見てくるまで待てるかい？」
「分かったわ」と去って行くクラリス、
白薔薇のコサージュを落としていきます。
それを握りしめて歌い、走って捌けるルパンは
ロミオなのかな？←
「白い薔薇のような君」
テンプル騎士団研究会の皆さま集合。
6本の枝がついた燭台が置かれ、
1本をいじっていたら外れてしまいました←
ボーマニャンは4枚の女性の絵を見せます。
時代は違えど良く似た女性。
これは同一人物？
だったら120年以上生きていることになる。
ジョセフィーヌと呼ばれるその女性は、
ナポレオンの妻ジョセフィーヌの隠し子、
カリオストロ伯爵の娘、
ロシア皇帝の愛人などなど噂があり、
ひと昔前のボーマニャンの愛人でもあり、
テンプル騎士団の暗号が描かれた地図を
盗んで逃げました。
「魔性の女」
「どんな男も抗えな～い」というところの
厚い男声とオケの音の掛け合いみたいなところが
とても好きでした。
突然の停電。
電力が不安定で珍しくはないことでしたが、
明るくなった時1枚の絵が消えていて、
燭台から5本の枝が持ち去られました。
（1本はデティーグ男爵か誰かが持ったまま）
犯行声明にはルパンの名前。
別の犯行声明がバルコニーで見つかりました。
「生身の美女も連れて行く」と。
クラリスが連れ去られた、と皆は気づきます。
ルパン（ヴァルメラ）はまだそこに居るのに。
ガニマール警部が登場。
ルパン逮捕に意気込みますが
ヴァ「ルパンの素顔見たことある？」
ガ「まーだーなーい」
頼りない、と皆あきれ顔。
1人ベッドで目覚めるクラリス。
昨日起こったことを思い出して見ると・・・。
バルコニーでヴァルメラを待っていたら
誰かに薬を嗅がされた。
気付いたら馬車の中、隣にはジェーブル伯爵。
伯爵邸に着き、家を脱出できたことに喜び、
祝杯を挙げて飲み過ぎてまた気を失う。
クラリス・・・、隙がありすぎ。
ジェーブル伯爵は女性の社会進出にも寛容で紳士的、
心を動かされるクラリス。
ドレスをプレゼントされて着替えに行っている間に、
窓からヴァルメラが侵入。
停電騒ぎの後、男爵邸を出ていった馬車の行方を探して
たどり着きました。
着替えて部屋に戻ってきたクラリスを抱きしめます。
あ、ルパンになってる、と口調が変わるところです。
逃げる前にジェーブル伯爵と鉢合わせ、
羽交い締めにし、鬘を剥ぎ取ると
長い髪がこぼれ落ちます。
本物のジェーブル伯爵は南米に行ったきりで
帰国した記録は無し。
価値もない絵画を盗むのは
姿を残したくない本人しかいない。
ジェーブル伯爵になりすましたのは
ジョセフィーヌ（カリオストロ伯爵夫人）その人のみ、
と見抜きます。
彼女もヴァルメラが本物のルパンであることを
見抜いていました。
執事役のレオナールとの乱闘の末、
クラリスを抱えて窓から逃げるルパン。
留守であるジェーブル伯爵邸に
何者かが侵入した形跡があるのを管理人が見つけました。
警察発表に記者たちは集結、
その中にはルパンが変装した記者・エミールもいます。
ルパン研究に熱中する高校生、
イジドール・ボートルレと出会います。
警察が当てにならないのでボーマニャンが依頼した
シャーロック・ホームズ登場。
ルパン逮捕に自信をみなぎらせますが、
目の前のサインを求めた記者が
ルパンとは気づきませんでした。
去り際に自分もルパンの被害に遭ったという
未亡人（カリオストロ伯爵夫人）に声をかけられ、
相談に乗ろう、と約束するホームズ。
また気を失っていた（←）クラリス、
気がつくとルパンの隠れ家。
ルパンがどうして盗みをするのか尋ねます。
ル「俺の来し方を教えよう」
「俺はラウール・ダンドレジーだった」
柔術師の父、貴族令嬢の母が駆け落ちし、
生まれ落ちた子がラウール。
父は金を稼ぐためにアメリカに渡り、
無実の罪で捕らえられて獄中死。
母は貴族時代の友達のツテを頼って身を寄せたものの、
召使扱いでこき使われて倒れ、
ラウールは犯罪者の子としていじめられました。
この貴族に復讐しようと、
ダイヤのネックレスを盗んだのが最初の盗み。
ダイヤをバラして１つずつお金に替え、
母を連れて遠くに逃げたけれど、
母は体を壊していて亡くなりました。
その後、ラウールの名を捨て父方の姓を名乗り、
アルセーヌ・ルパンとして生きて来ました。
法律では悪い貴族を罰せられないし、
貧しいものに富が分配されない現状なので、
金持ちから盗んでは貧しい者に分け与える
義賊になりました。
盗みは称えるわけにはいかないけれど、
ルパンの行動を否定することもできない、
と一定の理解を示すクラリス。
「ラウール」と呼びかけると。
「そう呼びたいのか？
その名前で呼ぶのは母以来だ」と
クラリスを抱きしめてキス。
クラリスが「本当に好きな男としか結ばれない
愛の純潔を守る」と約束します。
ホームズはホテルの部屋でイライラしながら
電報の依頼中。
「コカインだよ、コカイン！
疲れたときみんな打つだろ！？」←
と交換手を怒鳴りつけます。
ちなみにフランスではモルヒネだそうです。
先ほど会った未亡人が訪ねてきました。
手土産に濃度7%のコカインを持って。
亡き夫が持っていた6本目の枝の
所有権を主張したいので、
ホームズに協力を依頼したい、とのこと。
コカインと未亡人の魅力に負けるホームズ。
事件の経過を発表する会見の場。
イジドールはデティーグ男爵が
盗まれたことを警察に言っていない
5本の枝について言及。
残された1本を再鑑定しよう、と
本物のマシバン博士も連れて来ました。
過日の博士とは明らかに別人。
ホームズは枝の所有権について疑義があるので、
警察にひとまず枝を提出することを訴えます。
提出したくない研究会のみなさんと
イジドール+警察の間で入り乱れての取り合いに。
そこへルパンの恰好をしたジョセフィーヌも加わります。
さらには本物のルパンも。
なんだかんだで枝はルパンの手に渡り、
マシバン博士は音叉で1発。
「これは偽物じゃ！」
偽物を盗まされるところだったジョセフィーヌは
ルパンに感謝。
ボーマニャンの手下が捕まえにかかり大乱闘。
ガ「ルパンはどこだーーー！」
ゴンドラに乗ったルパン登場。
多分気球の体なんでしょう。
劇場に入ってからずっと気になっていた
ルパンの蝶ネクタイがゴンドラw
しかも水玉状に光るww
そんな面白セットだけれども
歌とルパンがかっこいいので気にしない！
他のキャストたちもいつの間にかいなくなり、
白い手袋の手をヒラヒラさせて歌う姿は
まるでコンサートです。
手とかうちわとか振りたくなります←ダメです
本当はフライングで歌わせたかった小池先生の希望を
少しだけ叶えてくれた演出でした。
でも空中ブランコにぶら下がりながら
歌ったこともあったよね←
そんな感じで１幕終了。
２幕はホームズの場面から。
歌だけでなく「永遠のライバル」が
しつこいくらい口をつくホームズですが、
しつこい性格を表しているんだな、と
感じるようになりました。
イジドールがホームズに、
ルパンが現れそうな催しの情報を持ってきます。
婦人賛成運動の皆さんが
資金集めのために開くオークション、
そこにテンプル騎士団の枝が出品されるとのこと。
ホ「カリオストロ伯爵夫人も現れるかもしれない」←
しかしその催しには店員以外女性しか入れません。
警護も厳しくなる模様。
なんとか入り込む手を考えなくては・・・。
オークション会場。
ご婦人方が
「LA FRANCAISE DOIT VOTER（女性に参政権を）」
と書かれた大弾幕を手に歌い踊りいます。
それが終わり、出品される枝が紹介されると、
婦人会のマルセイユ支部から応援にやってきた歌手、
アネットの歌唱からのカンカンダンス披露。
アネットちゃん、でかいww
中身はルパンです。
横にかさばるドレスを着て、
ボードに乗せられているのかな？
チョコチョコとした動きで移動、
時々ボーイさん２人が運んでいる感じです。
「女の子にとって１番大切なこと それは〜」
「夫選び〜」ときてちょっとがっかりするんだけれども、
この当時はしょうがないですね。
自由に結婚できないんだから
「選ぶ権利は女にあるのーーー」と主張するだけ
先端をいっている感じですよね。
そんな歌の内容はともかく、
極力可愛い声で歌うアネットちゃんが
超可愛くてニヤニヤしてしまいます。
どこが可愛いかをいちいち上げると
文字数制限をオーバーするので一部にします。
肩からふんわり落ちる袖と黒いロンググローブで
あんまり目立たないけれども、
腕を上げたとき見える上腕二頭筋がたくましくて
途中で力こぶを作ったりして、
ファンには大うけでしたね。
婦人会の皆さんは違和感を感じませんでしたか？ww
いよいよ音域が辛くなりそう、と喉のあたりを触る仕草。
高音が響いてきてちょっとびっくりして後ろを見ると
クラリスが歌っていて
その後もちょくちょくクラリスの歌声が入ります。
あるところは交互に歌っていて、
もちろんどちらがどちらを歌っているのかは分かりますが、
声質も調和が取れていてタイミングもばっちりで
すごい！と思いました。
配信ではクラリスの表情も映されていて
（生観劇はアネットちゃんロックオンなので）
もの凄くノリノリでドヤっているのが面白かったです。
かさばるドレスのスカート両脇を取り外し
カンカンダンスの始まり〜！
可愛らしい踊り子さんが登場して華やかに。
中に男性が何人か混ざっていたことは
東京公演が終わった後に知りました。
確かに婦人会の皆さん+踊り子さんでは
女性が足りないですもんね。
アネットにスカートをめくられていたのは
中身が男性の踊り子さんだったようです。
アネットを中心に一列になってラインダンスしたり、
自分のスカートをめくって客席にお尻フリフリ。
踊り子さんたちの「やーーーーっ、きゃっ！」など
掛け声がとても可愛らかったです。
ダンスで盛り上がっている最中、
アネットはカーテンが下ろされているスペースに近づき
スルスルとカーテンを開け、
「キャ～～～ッ、男がいるわ～」と叫びます。
中に隠れていたガニマールとボーマニャンに
女性たちは大騒ぎ。
その隙に枝を持ってアネットもといルパンは
クラリスと逃げます。
本物のアネットちゃんがフラフラになって出てきて、
体格差に驚くっていうw
その一方で引っ立てられて来た2人の女・・・？
ボ「これはこれは名探偵殿」
ホームズとイジドール、女装して入ろうとしたのね？
背中のファスナーが上がり切らずじまいのホームズ。
ヅラもなんとなく中途半端な・・・。
ボ「・・・（ルパンの女装に）負けたな」
ボーマニャンにバカにされたホームズが
「クオリティーだ」というところ、面白かったです。
ルパンの元へ車で迎えに来た
ジョセフィーヌとレオナール。
女装を解いても唇がかなり赤かったですね。
ジョセフィーヌとルパン、
枝については手を組むことにしました。
ジョセフィーヌの隠れ家に誘われますが、
クラリスは辞退。
ルパンにも一緒に帰って欲しかったけれど、
1人、レオナールに車で送ってもらいます。
ルパンを独り占めしたい、という気持ちを
歌に込めます。
「アデュー、昨日までの私に」
「ラウール」と名を呼ぶところは
愛しさと切なさが籠もっています。
ジョセフィーヌの隠れ家。
ルパンとジョセフィーヌは７本揃った枝を
以前ボーマニャンから盗んだ地図の上で繋いで
宝のありかを突き止めました。
そこは奇巌城。
レオナールが運んできたシャンパングラスを手に
ジョセフィーヌはタンゴの指導をしながら
自分の秘密を明かします。
120年以上生きていると言われているけれども
4代続いたそっくり家族。
美貌も人を騙し盗む才能もきっちり受け継がれています。
ダンスが終わって
少しふらつくルパンと共に別室へ・・・。
テンプル騎士団研究会から
抜けることを決意したデティーグ男爵。
ボーマニャンに罵倒されますが、
ボーマニャンが手下を使って騎士団の施設を盗掘し、
売りさばいて財を成したことを知っている、と反撃。
しかしボーマニャンの手下が現れ
おじさまたち、傷めつけられて退散。
「世界をこの手に」
ゴリゴリのロックナンバーなのだけれど、
それゆえにちょっと歌いにくそうでした。
先のオークション会場から出ていった車を
追跡した手下から、
ジョセフィーヌ、ルパンそれぞれの
隠れ家と思われる場所の情報が入ります。
そのどちらかにクラリスと枝があるに違いない、と
ボーマニャンは動きます。
ジョセフィーヌの隠れ家。
白シャツのボタンが
お腹まで外され（←小池先生ありがとう）
血だらけになったルパン。
その傍らには上半身裸サスペンダーのレオナール←
ジョセフィーヌに薬を盛られまんまと騙されました。
でも命までは取らない程度に傷めつけて放置。
ジョセフィーヌとレオナールは奇巌城へ向かいます。
意識を失ったルパンを発見したボーマニャン。
現場に残された地図が指し示す場所を見て狂喜。
そして「ルパンがここにいることは・・・」とニヤリ。
入れ違いに入ってきたイジドールとホームズ。
気付けのスコッチでルパンを起こします。
意識が戻って開口一番、クラリスの名を呼ぶルパンに、
恋敵ではない、と判断したホームズはひと安心←
ボーマニャンやデティーグ男爵との契約も消滅したので
今回の件ではルパンを捕まえない、と言います。
ルパンの隠れ家に着いたボーマニャン、
ルパンの帰りを待つクラリスを発見。
ジョセフィーヌとよりを戻すことにしたので、
クラリスのことは諦めた、と伝え、
これから行く先にルパンがいるから
一緒に行くか？と誘います。
そこで一緒に行っちゃうクラリス、なんで〜？
「あ〜の星空〜が呼んで〜い〜る〜」の歌声とともに、
ボートに乗った体？のジョセフィーヌとレオナールが登場。
その絵面が何故か大好きでした。
歌い継ぐのはイジドールとホームズ、
ボーマニャン、クラリス、
そして最後にルパン、転調するところがかっこいい！
皆、奇巌城を目指します。
最初に到着したジョセフィーヌたち。
ジョセフィーヌがまず祭壇にひざまずいて
十字を切ったのは意外でした。
祭壇の下に宝物を隠してあるという噂通り、
金銀財宝が詰まった箱を見つけた2人。
崖下のボートに向かって吊り降ろそうと準備しながら、
レ「残りの人生は
少しゆっくりさせていただけますか？」
ジョ「まだ私の下僕でいるつもり？」
レ「許していただけるなら」
ジョ「私の火遊びはやめられないかもしれないわよ」
「かまいません」とレオナール、ベタ惚れですね。
キスを交わすところへ
「女王様と奴隷の秘めたる恋か」と、
ボーマニャンが軍団を引き連れて乱入。
レオナール1人では多勢に無勢ですが、
ノコノコついてきたクラリスを盾にすれば
ボーマニャン軍団はおいそれと動けません。
ルパンも追いつきました。
ボーマニャンはルパンと剣で決闘、
場所を変えます。
ジョセフィーヌたちはその隙に
お宝をボートに乗せてトンズラ。
ボートの上で私語りをするジョセフィーヌ。
実はカリオストロ伯爵夫人にそっくりな
まったくの別人。
男たちが勝手に勘違いをし、
ストーリーに乗っかりました
ただの大部屋女優ブリジット・モロー！
財宝を売り払って大金を手に入れたら
アメリカに渡って自分専用の劇場を作る、と
高笑いで捌けて行きました。
ボーマニャンは自分が不利になると
手下を呼び、戦わせますが、
ホームズとイジドールが助けに入りました。
ルパンとボーマニャンは戦いながら崖の上へ。
階段を上るところで
「スカーレット・ピンパーネル」みたい、と思いました。
もちろんルパンがマルグリット←
剣を使う時、ルパンは
左手を背後に隠しているのがかっこいい。
激しい攻防の末、
ボーマニャンが勢い余って海に転落し
ルパンの勝利。
クラリスとルパンが抱擁しているところへ
ホームズとイジドールがやって来ます。
クラリスを助け出したのはルパンの手柄、
このままハッピーエンドになったら
自分が来た意味が分からなくなるので
自分と決闘しろ、とホームズ。
ん、よく分からない理屈。
ホームズと素手で決闘をすることになったルパン。
手負いのルパンなのに、ホームズ全然かないません。
本当は強かったはずよねぇ。
今作ではどこまでも残念なキャラです。
空振りして自ら転び壁に激突。
すると隠し扉が開きました。
中には宝の箱が。
ル「クラリス、開けてごらん」
テンプル騎士団の財宝はダミーが用意されており、
こちらが本物。
宝の所有権は箱を開けたクラリス、
これを元手に施療院開設を実現するよう譲ります。
ホームズ、気を利かせてイジドールをつれて退散。
ル「クラリス、結婚してくれ」と跪きます。
ク「女遊びはやめられるの？色男さん」
ル「あぁ、君以上の財宝はない」
クラリスを泥棒の嫁にはできん！と
ボーマニャンにきっぱり言い渡した御父上の
お心やいかに～。
親の心子知らずですね←
2人手を取り「願いが叶う日」リプライズ。
燭台に7本の枝が揃い、
クラリスが施療院開設を宣言。
「号外！号外！」の声がかかります。
アルセーヌ・ルパン現る！
ルーブル美術館から
インカ帝国の黄金のマスクを持ち去る！
ク「懲りない人！」←じゃねーよ！ww
怪盗紳士ルパンの正装（？）で登場。
東京では客席降りがなかったんですよね・・・。
「Je m'appelle LUPIN」
大きな月をバックにルパン1人で歌い、終了。
5都市全75公演、お疲れさまでした。
小池先生がやりたかったことが満載で、
ツッコミどころがないわけではないですし、
観劇前は重厚な作品を期待していたところがあり
軽快過ぎて裏切られた感はあったのですが、
何より観終わった後、ハッピーになれるのが良い
涙活という部分では物足りないのだけれども、
また観たい、と思わせる楽しい作品でした。
最初はやや受けだったホームズやガニマールも
回数を重ねてキャラが立って来ましたし、
素敵なスパイスになりました。
イジドールのあの曲も盛り上がりました。
クラリスは最初の頃と
かなり性格が変わってますよね？
でも真彩さん、ものすごく頼りになる方ですね。
歌、芝居だけでなく盛り上げ役としても←
カリオストロ伯爵夫人は
柚希さんのチャーミングな感じと
真風さんのクールビューティーな感じ、
どちらも良かったですね。
お2人に対してレオナールの反応も
ちょっと違う気がしたのですが、
演じ分けされたのでしょうか。
ボーマニャンは感情移入する余地が
かけらもなかったけれど、
むしろ聞きたい。
卑怯者の矜持って何？
そしてルパン含む5役を演じた古川さん、
本当にお疲れさまでしたね。
変装中でも素（？）のルパンになることもあったり、
演じ分けが大変だったと思います。
アネットちゃんの台本が来たとき、
どんな心境だったのか気になりますw
小池先生のやりたいことに
古川雄大の女装も入っていたのかな？←
古川さんは2代目ルパンを欲しがるけれど、
アネットちゃんがネックになると思うんですよね。
え、まさか？と思わせるくらいの容姿とか
声質とか身のこなしなど。
立石さん、頑張りますか？←
まぁ2代目は３演後にしていただくとして、
再演お待ちしております。
初代の魅力をふんだんに
盛り込んでいただきありがとうございます。
隠された才能（女装とかマシバンの声芸とか）を
引き出していただいてありがとうございます。
アネットちゃん、フォーエバー
