9/7放送、「プロフェッショナル 仕事の流儀」は
藤原竜也さんがフィーチャーされました。
藤「役者にとって台詞を入れる作業って
朝起きておしっこ行くようなもんだから
作業に入らない」
奥ディレクターを藤原さんが車で拾って
取材スタート。
「ハリー・ポッターと呪いの子」の舞台裏は
早速撮影NG!
でしょうね。
後日、舞台の仕掛けが
分からないようにすることを条件に
撮影が許されました。
仕掛けは分からないけど
結構キモなシーンを出しちゃってますねぇ。
それはいいのかな・・・。
稽古の合間、
自分の出番じゃないときの隙間時間、
台詞を早口で繰り返す藤原さん。
メイクされながらもww
藤「(セリフを)肉体化させる。
細胞に植え付ける。
繰り返しが大事。
繰り返すことに慣れる」
演出家の指示にはすべて応える。
藤「まだいくか、まだいくか、って
言われるぐらいやりたい。
(吉田)鋼太郎さんに言われる。
『竜也 そろそろ固めてくれ、芝居』って」
藤「幕が開いたらそこがゴール、じゃないから。
まだ行ける、って僕は思うから。
どこまででも行ける。
絶対に演劇って」
父親の顔。
手前に娘ちゃんがいます。
多分夫人も。
パパになったことで演技の幅が広がったか
藤「ないよね、多分ね」
どうやったら幅が広がるのか
藤「努力、努力でしょうね。
絶対努力。
努力と感覚と。
才能っていうのは何なのかなって
僕、考えたときに
半分の自信と半分の自信の無さがあって・・・」
秩父の山猿(←)から俳優デビューへ。
オーディション合格をお母さんに報告。
演出家蜷川幸雄さんとの出会い。
髪の毛サラサラだわ、まつ毛長いわ、
女の子みたい。
蜷川さんとの仕事はとにかく私生活ゼロ。
藤「『彼女がいるかいないか知らないけど
女の手もつなぐな。
ぬくぬく洗濯してくれる彼女、
ごはん作ってる人がいる役者なんかだめだ』とかっつって」
藤「自分がちょっと疑問を持ちながら
周りに持ち上げられているというのは
非常に危険なことで
そんなんだったら持ち上げてるやつらを
片っ端からぶった切ってやって
もっと自分一人ですべて犠牲にして
作り上げて行くっていうようなことぐらいの
思いを持ってないとダメですよね。
通用しないですよね。
蜷川さんは常にそうでしたよ」
藤「蜷川さん、本当、恋人のよう。
ちょっとこっちの演出家に行くと嫉妬したりね。
『あんな演出家のどこがいいんだ、竜也』とかね。
こういう仕事するとなんか嫉妬したり。
『竜也、俺次小栗とハムレットやるから』って
『俺に言う必要あります?今』みたいな」
ハリーとダンブルドア(亡霊)との会話のシーン。
2人の関係は複雑です。
藤原さんはその関係性が腑に落ちていない様子。
演出家に呼ばれて
藤原さんと蜷川さんの関係を聞かれました。
藤「喧嘩したり、認め合ったり、距離を取ったり、
面倒くさい恋人のような関係でもあってww」
藤「今は蜷川さん、亡くなって
僕はすごい
色んなことが楽になったんですね。
自由にできる」
演「以前はもっとコントロールされているとか
束縛されているみたいな?」
藤「そうですね」
演「ハリーの中でも
すごく矛盾する気持ちがあると思うんです。
会えてうれしい、その一方で
気まずさとか居心地の悪さがある」
話し合いの後、仮眠をとる、と楽屋に籠り、
1人で台詞を繰り返す藤原さん。
その夜は酔っぱらう姿←
藤「鋼太郎さん家の犬です」
午前1時です。
小さいお子さんもいるのに
吉田さん、すみません←
吉田さんの語る本当の藤原竜也は
いつもおびえていて
「俺、今回うまくいってないから」と謙虚。
吉「おびえているという感覚は
絶対芝居をやる人間にとって大事なのよ。
いつも自分はダメなんじゃないか、というおびえだよね。
敢えて言うけどやっぱり蜷川さんという存在が大きくて、
どうしても蜷川さんに気に入って欲しい
みたいなところがあってさ、
亡霊のようにここにいつもいるわけですよ。
もうやめればいいのに。
いつも蜷川さんの亡霊に縛られちゃってる」
藤「ニーナの亡霊なんてないよ。
蜷川さんの亡霊なんてないでしょ」
奥「藤原さん、やりたいことやれてるんですか?」
の問いにはろれつが回らずイミフな回答←
プレビュー公演初日、
舞台の撮影は打ち切り←でしょうね
ハリーの傷をクレンジング中w
プレビュー公演の画が撮れなかったことで
落ち込む奥Dに昔の話をする藤原さん。
「ジュリアス・シーザー」のときのこと。
藤「阿部(寛)さん、鋼太郎さん、
よこちん(横田栄司さん)が
なんかこう、水を得た魚のように
稽古場でいきいきと芝居をして
的確な解釈をもって
僕が何にもできなかったの。
何の発想もなく、本も読めずに。
落ち込んじゃって、俺。
何やってもうまくいかない」
幕が開いても、中日を過ぎても
蜷川さんにダメ出しをされました。
最終日蜷川さんが来る予定でしたが
体調を崩し、舞台を観てもらうことができず。
藤「それに比べたらちっちゃいでしょ。
初日撮れなかったぐらい」
「ジュリアス・シーザー」から1か月後、
2度目の「ハムレット」は
藤原さんから蜷川さんに
「もう1回挑戦させてくれませんか」とお願いしました。
あるシーンで芝居を止められ
なかなか先に進まず。
蜷「若いとき教え過ぎた。
その責任を今とってるから」
蜷「芝居の快感は息を詰めることって
言い過ぎた、俺がな」
藤「そんなことないです」
蜷「反省してます」
蜷「熱心にやりすぎるな。
もうちょっと冷静にしゃべれば言葉が通じる。
熱演しすぎない。
だけど熱い思いはなくしてはならない」
「ハムレット」はロンドン公演へ。
蜷川さんは一緒に行けず。
ロンドンに行く前の藤原さんに
「力むな。
焦らなくていいから。
力まなくていいから
やれよ」と。
藤原さんはロンドンに行って解放された気がした、と。
横田さんも若い!←当たり前
藤「蜷川さん、ついに終わりました。
次は一緒に行きましょうね」
蜷川さんが亡くなって6年、
1本も自分が満足する舞台をやっていない、
という藤原さん。
だからこその新しい挑戦が
「ハリー・ポッター~」でした。
「ハリー・ポッター~」の稽古後
アイスバスに浸かる藤原さん。
アイスバスっていうかゴミ箱・・・?
藤「EXILEさんとかだと
もっとちゃんとしたアイスバスやってると思うんだけど、
ハリー・ポッター、予算あるはずなんだけど
藤原さんクラスだとバケツだよね。
ゴミ箱だよね」
「EXILEさんだと」をまた2回繰り返しますww
今コロナ禍だから、交代で使うのを避けて
1人1個ってなるとゴミ箱にならざるを得ないのでは?
ラストシーンの稽古。
アルバスに語る言葉は熱くなりすぎず、
あの日蜷川さんがこだわった
熱を内に込めた表現で、
演出家に絶賛されました。
で、本公演のラストシーン。
奥「もし蜷川さんが生きていたら
聴いてみたいことってありますか?」
藤「ありますよ。
僕の仕事のやり方どうでしょうか、っつって。
今の、この仕事のやり方、どう?って
蜷川さんに聞いてみたいけど。
合ってるのかな?っていう、
自分のジャッジが。
蜷川さんっていうのは
いろんな違う人の仕事でも
常に天秤?はかりみたいな人だから」
奥「初日の芝居は合ってたのか、合ってないのか」
藤「あぁそれは合ってるでしょう。
それはあってますよ。
間違いない」
奥「蜷川さんには誇りをもって
こういう風にやったんだよ、って言える?」
藤「もちろん、もちろん。
しゃべります」
プロフェッショナルとは。
藤「僕にとってプロフェッショナルとは、
破壊と創造。
蜷川さん、ずっと口を酸っぱくして言ったの。
『竜也、今ある自分を否定しろ』と。
『ダメだ、次に行くために
お前は何をするか考えろ』って。
その思いを・・受け継いでいきたいな、
と思いますね。
常に自分は破壊して創造して、
あの・・・そして楽に生きたいなww」
良い内容でした。
藤原さんを語るにはやはり
蜷川さんは切っても切れない
原点のような人ですね。
原石を見出して
手取り足取り演技を磨き上げて
藤原さんの魅力を引き出してくれた人。
もっと輝いている姿を見せたいんだろうな。
「ハリー・ポッターと呪いの子」が
「自分が満足できる舞台」の1つになりますように。