こんにちは、リブラです。

今回も、ジェームズ・クリアー著「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説をしていきます。

 

第19章  ゴルティックスの原理ー生活や仕事でモチベーションを保つ方法

 

1955年、ディズニーランドが開園したばかりの頃、10歳の少年が仕事を求め、ガイドブックを売る仕事を貰らいました。

 

その少年は1年後、ディズニーのマジックショップへ移され、手品を習い、ジョークを交えながら客に披露しました。

 

まもなく少年は、自分が好きなのは手品ではなく、演じることだと気づきました。

そのときから少年は、コメディアンになることを目指しました。

 

13歳になると少年は、クラブで数分間ステージに立って演じるようになりました。

クラブの客はほとんど彼の演技を観ていませんでした。

 

それでも少年はステージでコメディを演じることを続け、19歳になる頃には、20分間のショーを毎週演じるようになっていました。

 

やがてテレビの構成作家の職を得て、レギュラー番組のトークショーにも出演するようになりました。

 

コメディアンを目指して15年の努力の結果、ついにその若者は1回のショーで18695人の観客を動員するほどの人気を集めるようになりました。

 

彼の名前は、スティーブ・マーティン。

彼の言葉によれば「10年間は学んで、4年間は磨きをかけて、そしてあとの4年間は大成功というわけさ」。

 

マーチンは18年間、1人の観客も笑ってくれない時期も乗り越えて、なぜ、演じる習慣を続けられたのでしょうか?

 

夢中になれるような習慣をどうやったら身につけられるのでしょうか?

 

その答えになるかもしれないものが「ゴルティックスの原理」です。

 

「ゴルティックスの原理」とは「人は現在の能力ぎりぎりの仕事をするときに、最高のモチベーションを得られる」というものです。

 

マーチンは最初、1~2分のネタしかコメディの演目を考えられませんでした。

それができたら5分へ、またそれができたら10分へ、またそれができたら20分へと9年間の歳月をかけて自身の限界に挑戦し、塗り替えていったのでした。

 

このことからわかるのは、習慣の始まりは易しい行動にして、いったん習慣ができたら、少しずつ前進し続けることが大切だということです。

 

小さな改善新しい挑戦が習慣の退屈さを回避し、夢中させ続けるのです。

 

科学者はフロー状態(ゾーンに入っている状態)になる条件を、現在の能力を4%超える作業が必要と数値化しています。

 

自分の能力ぎりぎりのものに取り組むことが、モチベーションを保つのに欠かせないのです。

 

同じ習慣でも、小さな改善や新しい挑戦することで変化をもたらし、退屈を遠ざけることは、心理学では、「変則報酬」として知られています。

 

「変則報酬」のわかりやすい例として、スロットマシンが挙げられます。

ときどき大当たりするけれど、その間隔は予想できない。

 

この「変則報酬」大量のドーパミン放出を促し、記憶を強化し、習慣形成を早めることになります。

 

この「変則報酬」を産みだす道具として、小さな改善新しい挑戦することを組み込み、退屈を遠ざけ習慣を続けることが、プロとアマチュアの違いをもたらします。

 

プロはスケジュールを守り、アマチュアは生活に邪魔されてしまう。

 

プロが自分にとって何が大切かを知っていて、目的意識を持って取り組む。

アマチュアは生活で急用があると脱線してしまう。

 

同じことの繰り返しに耐え、いつまでも魅了される状態を維持することが、マーチンのように目指した者になる道を確かなものにします。

 

「複利で伸びる1つの習慣」より引用ー

 

今回「ゴルティックスの原理」の例として挙げられたスティーブ・マーチンは、1945年8月14日生まれのコメディアン、俳優、ミュージシャン、脚本家、小説家、プロデューサーです。

 

コメディアンとしてトークショーに出演するだけでなく、映画俳優としても数多く出演して、アカデミー賞候補に選ばれたこともあります。

 

脚本の部門でエミー賞を受賞したり、ストリートダンスのステップに「スティーブ・マーチン」というステップ名を残すほど、彼の動きは独特なのだそうです。

 

ショービジネスに必要な資質に恵まれた多芸多才な人ですよね。

 

コメディアンで多芸多才ときたら、ふたご座の天体が効いているんだろうな、と調べてみると案の定、火星(モチベーション)と天王星(変革)がふたご座でコンジャンクションしていました。

 

彼はしし座太陽(本来の自己)と冥王星(潜在能力)も持っているので、人前で注目を浴びてこそ輝く才能の持ち主なのでしょう。

 

しかし、観客から無視される舞台にいたたまれないのも、しし座の性質です。

さらに、ふたご座は飽きっぽさは12星座でNo1です。

 

マーチンは、ストイックに努力を続けるのが得意なやぎ座の天体は1個もありません。

ルーティンワーク好きなおとめ座に水星(思考)と木星(チャンス、幸運)がありますが。

 

13歳でクラブのステージに出演していたころは、酒に酔った客ばかりでほとんどマーチンの演技を観ていた人はいません。

 

注目されない辛さを訴えるしし座と飽きっぽいふたご座の天体が強力なのに、マーチンはなぜ、誰も笑ってくれないコメディを演じ続けることができたのでしょうか?

 

笑いを取れない10年間の苦境が彼を追い込み、これでもかというほど新ネタを絞り出す現在の能力を4%超える作業をすることになり、「ゴルティックスの原理」が働いたのではないかと推測されます。

 

その間、彼の努力を支えたのは「変則報酬」による大量のドーパミン放出なのでしょう。

 

マーチンのふたご座火星と天王星の合は、きっと、新ネタのアイディアを次々考えては博打のように舞台で試し、たまに笑いを取ると「変則報酬」のドーパミン放出で感動を感じていたのではないかと思います。

 

彼はかに座の金星(楽しみ)と土星(現実性、観念)を持っています。

かに座は心の感動を何よりも大切にします。

 

「変則報酬」のドーパミン放出の効果で体感覚的にも感動(快感)を味わうと、またそれを求めて頑張るようになるのです。

 

「コメディを演じる」という習慣は変わらないけれど、そこで演じるネタや演技は常に改良が加えられ、バリエーションが増えていくので、習慣の継続を阻む「退屈さ」を遠ざけることができたのでしょう。

 

マーチンの成功は、コメディアンになる夢を諦めず、18年間演じ続けたことにありますが、そうするように導かれたのは、出発点がディズニーランドの仕事だったというのもありそうな気がします。

 

ウォルト・ディズニーは、ストイックに努力を続けるのが得意なやぎ座に天体を5個も持っています。

 

ディズニーのやぎ座的な名言に「夢は必ず叶う。諦めなければ」というのがあります。

 

マーチンはディズニーの言葉を信じ、新ネタづくりでゾーンに入ってふたご座の飽きっぽさを乗り越え、舞台でネタを試して「変則報酬」のドーパミン放出の感動を糧に、「コメディを演じ続ける」というコメディアンのアイデンティティを保つ行動を繰り返したのです。

 

習慣の核に自身が望むアイデンティティがあると、必ずその習慣は定着します。

 

そして、その習慣が定着する頃には、もう、それは望みではなく、ほんとうに自分の一部に組み込まれているのです。

 

習慣とは、繰り返す行動により潜在意識にそのパターンを刷り込む作業です。

 

習慣が定着するということは、その習慣の核になるアイデンティティが潜在意識に組み込まれたという合図なのです。

 

次回も「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説を予定しています。

 

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