こんにちは、リブラです。

今回もジョー・ディスペンザ博士の「あなたという習慣を断つ」の解説の続きです。

 

第1部あなたはサイエンス

第6章三つの脳 思考→行動→存在

 

*変化するには思考、行動、存在の新しいやり方が必要

 

思考→行動→存在の流れを車の運転の仕方を覚えるプロセスに例えると・・・

 

覚える当初は路上の交通法規について<考える>必要がありました。

 

時が経つと、自分のしている<行動>に注意を払ってさえいればいちいち考えずに運転できるようになり、最終的にはドライバーという<存在>になります。

 

ドライバーという<存在>になると、あなたの顕在意識は助手席に座り、無意識が運転席で自動モードで運転する<習性>となります。

 

人が学習するときはこのように思考→行動→存在というプロセスをたどり、この学習パターンは3つの脳(第1の脳;大脳新皮質・第2の脳大脳辺縁系と中脳・第3の脳;小脳)が支えています。

 

第1の脳;大脳新皮質は思考を司り、自我が生まれるところでもあります。

知識や意味情報を集めて新しいシナプス(神経細胞間の接合部)の結束や回路を生成・追加し、その情報を自分のものとしようと決めたり、体験を創出するとき、神経ネットワークと呼ばれるニューロンのパターンを形成します。

 

ゆえに知識・情報は経験の先駆けになり、「知識・情報は意識のためにある」と大脳新皮質は捉えています。

 

 

第2の脳;大脳辺縁系は感情を司る化学脳(化学物質の分泌で情動が作動する)です。

感情は経験の結果物で、新しい経験は新しい感情を生みます。

 

また、感情身体に新しい出来事を化学的に記憶するように信号を送り、自分の一部にしていきます。

 

その情報(経験と感情の記憶)を大脳新皮質に送ることで辺縁系は長期記憶のサポートをします。

 

「経験は身体のために」と大脳辺縁系は捉えています。

 

第3の脳;小脳は身体の均衡、調整、察知などの動きを統括しています。

 

感情的反応、反復行動、習慣、条件反射、記憶されている無意識的な反射など膨大な記憶の貯蔵庫としての働きもあります。

 

小脳は学習済みの多様な情報を容易にダウンロードし、意識と身体のプログラミングを行います。

 

意識の状態(存在モード)にあるとき、人は新しい神経化学的自分像を記憶し始め、小脳が主導で無意識のプログラミングという新しい意識状態を形成し、自動的な行動に向かわせます。

 

3つの脳がどのように思考→行動→存在へと導くかを意識的なイメージトレーニングというリハーサルを例にすると、下記のようなプロセスをたどります。

 

①思考脳(大脳新皮質)は新しい配線で知識の回路を作り、新しい意識を作る。

 

②思考が経験を作り、感情脳(大脳辺縁系)を通して新たな感情を生み出す

 

③思考脳と感情脳が身体に新しい意識を覚えるさせる

 

意識と身体が一体となって機能するようになったら、小脳が新しい神経化学的自分像記憶し、新しい意識状態が無意識下でプログラムされる。

 

*3つの脳の働きの実例

 

3つの脳の働きが実際にどう働くか、次の例に自分を当てはめて考えてみましょう。

 

あなたは最近、思いやりや慈悲について深く考えさせられる本を何冊か読みました。

 

読書により、あなたの思考脳には新しいシナプスのつながりが生まれ、思いやりの哲学を学びました。

 

さらに毎日学んだことを想起するたびに神経細胞同士の結束を強くしていきました。

 

思いやりに心酔したあなたは、友人たちの問題解決にアドバイスを買って出るほどになりました。

 

そんなある日、帰宅途中の車で配偶者から義理の母が3日後の夕食にあなたを招待していることを知らされました。

 

その瞬間、嫌悪の感情で頭がいっぱいになりました。

なぜなら、10年前、義母から深く傷つけられた経験があるからです。

 

義母の独断的な話し方、義母の体臭、義母の作る料理などの記憶が蘇ると、それだけで心臓がドキドキし、顎は硬直し、顏は引きつり身体は緊張し、神経過敏になって逃げ出したくなりました

 

ふと、あなたは「本で読んだことを実証してみたら、義母との経験が違ってくるかもしれない」と思いました。

 

あなたは義母に接しても「過去の自動プログラムを作動させないことに決め」ました。

 

あなたは「義母に会ったとき、わたしは何を感じたくないか?どんな行動をしたくないか?」について自問しました。

 

そのときあなたの前頭葉は、古いあなたを作ってきた神経回路への刺激を解除し始めます。

 

あなたのアイデンティティとして機能してきた古い自分像の回路は解体を始め、脳は以前のような発火をしない状態になっていきます。

 

ここであなたは読書の記憶をたどり

義母に対してどんなことを考え感じ行動したいのかについて計画し始めます。

 

新しい経験が新しい感情を起こすために、自分の態度行動リアクションどのように修正すればいいだろうか?」

 

こうしてあなたは義母に挨拶し、ハグをする自分を想像し、義母の好きな話題に関する質問を投げかけ、義母の新しいヘアスタイルやメガネを褒める自分を思い描くのです。

 

それからの数日間を理想の自分でいる様子を心の中でリハーサルし続けることにより、神経のハードウェアはさらに補強され、義母と会う頃には新しい回路が定着しています。

 

あなたが心の中のリハーサルで新しい意識を作り始めているときは、どんな自分でありたいかを自分に知らせています

 

さらに、新しい意識になったあなたが古い自分(義母を嫌悪していた自分)のありように気づき観察するとき無意識の自分の姿が顕在意識に上がってきます。

 

このとき、神経回路は書き換わり、新しい神経ネットワークが結束して発火し、理想の自分(思いやりを表現できる自分)を投影したホログラム(多次元的なセルフイメージ)を創造し始めます

 

ついにそのときがやってきて、あなたが義母に会うときは、過去の記憶に煩わされることもなく、「今、この瞬間」に留まり、心から義母の言葉に耳を傾けることができます

 

「あなたという習慣を断つ」第6章より、要約

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本で読んだ思いやりの哲学が知識としてだけではなく、新しい意識となり、新しい自分のアイデンティティとして追加され、新しい自分の態度や行動になって行くプロセスが今回の例で垣間見れたのではないでしょうか。

 

思考が現実になるまでの間、

大脳新皮質(思考)大脳辺縁系(感情)小脳(反射・反復・無意識行動など身体の記憶)が関わるので

思考→行動→存在(アイデンティティ)が変わるためには、思考回路のリニューアルが必須というのもおわかりいただけたと思います。

 

大脳新皮質(思考)は司令塔です。

ですから、思考回路のリニューアルは、「自らの決意」しなければ、神経回路の書き換えは進みません。

 

司令官の命令なしでは、古い神経ネットワークが自動的に働き、それに伴う化学物質が分泌され、古い思考回路に伴う感情に心身を乗っ取られて、神経回路の書き換えの余地はなくなります。

 

今回の例では、発端は「思いやりの哲学」を読んで「それを実践する自分で在りたい」という意図でした。

 

思考→行動→存在(アイデンティティ)の順に進むプロセスですから、思考の最終目的はいつも存在(アイデンティティ)になりまです。

 

今回の例でも、「義母にトラウマがあるあなた」は「過去の自動プログラムを作動させないことに決める」と意図したことが司令となり、大脳新皮質(思考)は本で読んだ「思いやり」の実践としてイメージトレーニングでリハーサルという行動に挑んだのでした。

 

知識を実践に向かわせたのは、最終目的である「思いやりを表現できる自分」というアイデンティティでした。

 

「義母を嫌悪して拒絶の態度をあらわにする自分」でいたくなかったわけです。

 

新しいセルフイメージである「思いやりを表現できる自分」が掲げられるから、それを目指してイメージトレーニングを繰り返すことができるのです。

 

そして、イメージトレーニングのリハーサルを繰り返すことがなぜ必要なのかと言えば、新しいセルフイメージに臨場感を与えることに小脳が関わっているからです。

 

頭で記憶していたことを忘れても、身体が記憶したことを覚えていたりしますよね?

 

楽器の練習で、何度も何度も同じ曲を演奏していると、指が音符を覚えて無意識に動くようになっていきますよね。

 

思考は新しいアイデンティティを目指して新しい意識を作って新しい経験を生み、その経験感情を生み、繰り返すと小脳新しい意識を身体に覚え込ませるのです。

 

新しい意識という不可視のものを身体に覚え込ませるには、思考と感情と身体の一体感を繰り返し感じる必要があるのです。

 

小脳は行動の反復の経験を積むごとに、リアリティを増したセルフイメージを構築するからです。

 

望むアイデンティティに近づいたセルフイメージが小脳に刻まれると、それに相応しい態度や行動が自動的に出てくるようになります。

 

「思いやりを表現できる自分」のセルフイメージを身につけるころには、過去の「義母を嫌悪して拒絶の態度をあらわにする自分」を第3者視点で冷静に客観視できるようになります。

 

もう、トラウマを作った人物に心乱されて嫌な気分になることから解放されるのです。

 

知識や情報から感化を受けて変わりたい気持ちが芽生えたら、「どんなことを考え、感じ、行動する自分で在りたいのか」を自問してその思考が目指す存在(アイデンティティ)になったつもりで、イメージトレーニングをすると楽しいと思います。

 

楽しさを感じるとリハーサルを続けやすくなり、臨場感もアップします。

 

そして、新しいセルフイメージが定着すれば、思考と感情は新たな行動を促し、そのセルフイメージは存在(アイデンティティ)の一部になり、そのイメージに相応しい現実をもたらします。

 

次回も「あなたという習慣を断つ」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。