こんにちは、リブラです。
今回からエリザベス・ハイチ著
「イニシエーション」の解説を
書いていきたいと思います。
エリザベス・ハイチは、
ヨーロッパ最古のヨガスクールを創設した人です。
この本はエリザベスの自叙伝ですが、
彼女の複数の転生の記憶を基に、
古代エジプトの叡智や
大ピラミッドのイニシエーションが語られる
694ページもの壮大なスケールの本です。
本の後半の古代エジプト転生の記憶では、
神官プタハホテブが占星術や幾何学について
の深い叡智を語るシーンもあります。
今回は、エリザベスが「イニシエーション」を
執筆する動機が語られる「弟子による前書き」
の要約からスタートしたいと思います。
ある弟子による前書き
この本を書いてほしいと
エリザベスに願った一人の弟子は、
長年にわたり「真のイニシエーション(霊的覚醒)」
を探し求める探求者でした。
そんなある日、彼は「一人の初老の婦人のもとへ、
多くの探求者たちが角砂糖に群がる蟻
のように集まっている」という話を耳にします。
興味を抱いた彼も、その婦人のもとを訪れ、
教えを受けることになりました。
その婦人には、
人の心を見抜く不思議な力がありました。
相手が何を考え、
どのような魂の成り立ちを持っているのかを、
まるで見通しているかのように
理解していたのです。
彼が話を聞きながら心の中で疑問を抱くと、
まだ一言も口にしていないにもかかわらず、
彼女はその疑問への答えを自然に話の中へ
織り込んでいきます。
しかも、そのような体験をしていたのは
彼だけではありません。
そこに集う誰もが、
同じような神秘を目の当たりにしていました。
ところが、一緒に過ごす時間が長くなるほど、
彼にはますます彼女という人物が
わからなくなっていきました。
それはエリザベスに会うたびに、
まるで別人のように感じられるからです。
やがて彼は、一つの驚くべき結論にたどり着きます。
彼女は全人類が持つあらゆる人格や性質を
自由に表現できるため、
「これがわたし」という固定された人格を
持っていないのではないかと、
思うようになったのです。
すべてである者は、同時に何者でもない。
彼女はその境地に達した存在だと、
彼には映ったのです。
そこで彼は尋ねました。
「マザー、本当のあなたは誰なのですか?」
すると彼女は静かに答えます。
「『誰』とは何でしょう。
存在しているものは、ただ一つだけです。
人も、動物も、植物も、太陽も、惑星も、
すべては唯一の〈自己〉が姿を現すための器
にすぎません。
あなたの口を通して語っている〈自己〉と、
わたしの口を通して語っている〈自己〉は、
まったく同じものなのです。
違うのは、多くの人がまだ
〈自己〉を完全には理解していないため、
その無限の性質を十分に表現できていない
ということだけです。
〈自己〉を完全に知るなら、
誰もが宇宙のあらゆる性質を表現できるようになる
のです」
さらに弟子は尋ねます。
「では、どうすればその境地へ至れる
のでしょうか。
わたしももそうなりたいのです」
彼女はこう答えました。
「本当の〈自己〉は、もともと完全です。
成長しなければならないのは〈自己〉ではなく、
その光を受け止める『身体』なのです。
身体は長い時間をかけて発達し、
その成長とともに意識も少しずつ変容していきます」
その言葉に深く心を打たれた弟子は願いました。
「どうか、その歩みのすべてをわたしたちに
語ってください。
あなたの体験は、多くの人が人生を理解する
道しるべになるはずです」
すると彼女は微笑み、こう語り始めます。
「それではお話ししましょう。
わたしの目を生命の法則へと
開いてくれた出来事を。
そして、人と人との運命を結びつける
不思議な法則や、
わたしが『啓示』と呼ぶものに至るまでの体験を」
「イニシエーション」ある弟子による前書きの要約
〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇~〇
わたしたちは、一人ひとり異なる肉体を持ち、
異なる思考や感情を持ち、
それぞれ固有の魂を持っています。
一見すると、わたしたちは完全に
「別々の存在」です。
けれども、本当にそうでしょうか。
思考は言葉によって伝わり、
人の考え方に影響を与えます。
感情は共感によって相手へ伝わり、
その場の空気さえ変えてしまいます。
肉体は別々でも、
わたしたちの心(マインド)は、
見えないところで互いにつながっているのです。
心理学者ユングは、このつながりを
「集合的無意識」と呼びました。
虫の知らせや
偶然とは思えない一致(シンクロニシティ)は、
この深い意識の層で私たちがつながっているから
起こる、と考えたのです。
最近ではAIの登場によって、
多くの人の知識や思考が集まることで、
一つの大きな知性が生まれることを
わたしたちは目の当たりにしています。
そう考えると、
「個々の意識が集まり、
一つの大きな意識を形成する」
という考え方も、
以前ほど突飛には感じられないのでは
ないでしょうか。
この前書きに登場する弟子が
求め続けていたものも、
まさにそこだったのでしょう。
「個として生きながら、
すべてと一つになる境地」
しかし、エリザベスはその鍵を
意外な一言で示します。
「違いはただ一つ。
〈自己〉を完全に理解しているかどうかです」
では、なぜ〈自己〉を理解することが、
それほど重要なのでしょう。
ここで、一つ想像してみてください。
誰にも真似できない
自分だけの才能を見つけたとき。
「これがわたしなんだ」と心から思えた瞬間。
あるいは、自分だからこそ経験できた
特別な出来事。
そのとき、わたしたちは深い喜びを感じます。
もし、その「わたし」が消えてしまう
と言われたら、どう感じるでしょう。
きっと心のどこかで抵抗が生まれるはずです。
この抵抗こそが、
エリザベスのいう「身体意識」であり、
わたしたちが一般に「エゴ」と呼んでいる
ものです。
エゴは悪者ではありません。
むしろ、肉体を守り、「自分」という個別の存在
を育てるために欠かせない働きをしています。
だからこそ、自分らしさを失うことを恐れる
のです。
しかし、人間はエゴだけではありません。
エリザベスが「真の聖なる〈自己〉」と呼ぶもの。
それは、わたしたちの本質である魂意識です。
魂意識は、もともと分離していません。
大いなる源と一つであり、
それ自体は最初から完全です。
だから、魂そのものが成長するのではありません。
成長するのは、
その魂を表現する器であるわたしたちの身体と
身体意識(エゴ)なのです。
ここで初めて、前書きの言葉が理解できます。
「発達しなければならないのは〈自己〉ではなく、
『身体』なのです」
つまり人生とは、エゴを否定するための
旅ではなく、エゴを成熟させながら、
魂とのつながりを思い出していく旅なのです。
怖れや不安が消えないのは、
何かが足りないからではありません。
本来つながっている「真の聖なる〈自己〉」を、
自分自身だと思い出せていないからなのです。
そうだとしたら、「今、何を感じているか」
が指標になると思いませんか?
怖れや不安を感じているときは、
サバイバルモードの身体意識(エゴ)が
分離思考で孤立していると思い込み、
現実と闘っているのです。
意識を肉体のない過去や未来に飛ばし、
肉体の在る「今」をないがしろにするので、
身体は安心を得られません。
穏やかなやすらぎや喜びを感じているときは、
ニュートラルモードで、エゴは分離を手離し、
魂と身体との一体感を思い出します。
立ち止まって「今、何を感じているか」を
客観的に観察するとき、人は誰でもいつでも、
「多様な自分の存在」を思い出すことになる
でしょう。
慈愛に満ちた側面も、
子どものように無邪気な側面も、
激情に駆られて破壊的になる一面も、
わたしたちは全部心の内に持っています。
どの自分を表に出すかは、自分で決められます。
わたしたちは誰しも「全知全能の魂意識」と、
身体意識(エゴ)と身体で構成されています。
「全知全能の魂意識」の導きで、
自己覚知の旅をして、
その体験を通してエゴと身体は、
自身とつながる魂意識の存在を
思い出していくのです。
この「イニシエーション」でエリザベスの転生
を追って行くうち、
あなたも忘れていたあなたの本質を
思い出すかもしれません。
もし、あなたの本質を思い出すことができたなら、
「イニシエーション(通過儀礼)」にパスした
ということです。
次回も「イニシエーション」の解説を予定しています。
最後までお読みいただきありがとうございます。
Noteも更新しました。こちらも読んでいただけると嬉しいです!
わたしのサロン、リブラライブラリーで
あなたの心のしくみをホロスコープで解説し、
心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題に
セルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
詳しくはこちらをご覧ください。
新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、
キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

