こんにちは、リブラです。今回は、ナポレオン・ヒルの「悪魔を出し抜け!」第12章の解説です。
ヒル「では、次の原則の4つ目、『時間』に移りましょう。
時間とヒプノティック・リズムの法則にはどんな関係があるのですか?」
悪魔「『時間』こそヒプノティック・リズム(集合意識による集団催眠)の法則なのだ。
思考習慣を固定化するのに必要な時間の長さは、その思考の目的や性格によって変わってくる」
ヒル「あなたは、永遠に変わらないのは変化だけだと言いました。
それが本当なら、(人間の思考も含め)時間は絶えず物事を変化させ、その配置や組み合わせを変えている。
そんな中でヒプノティック・リズムはどうやって人間の思考を固定化しているのですか?」
悪魔「時間は人間の思考習慣を2つの種類に分ける。否定的な思考と肯定的な思考だ。
個々の思考は、その人間の欲望に沿って絶えず変化し組み替えられていくが、否定的な思考が肯定的な思考に変化したり、その逆になったりすることはまずない。
そういうことが起こるのは、人間が自分からそうしようと努力したときだけだ。
否定的な思考に支配された人間には、否定的な思考習慣を永久のものとすべく時間がその固定化を進めていく。
肯定的な思考も同様に、時間によって永久的な思考習慣へと練り上げられていく。
時間とは人間の経験を知恵にまで熟成させるのに必要な香辛料のようなものだ。
人間は生まれながらにして知恵を持っているわけではない。
しかし、考えるという脳力は持っている。
時間の助けを借りながら、知恵への道を探っていくのだ」
ヒル「時間さえ経過すれば、誰でも知恵が授かるのですか?」
悪魔「まさか!
知恵は、常に自分の人生を肯定的な思考習慣で動かしている人間にしかもたらされない。
『流される』人間や、常に否定的な思考に支配されているような人間は、非常に基本的なものを除いて、知恵を得ることなど決してない」
ヒル「時間とは、自分の意識を肯定的な思考習慣に従うよう訓練する人間にとっては友人、
否定的な思考習慣へと流される人間にとっては敵、
そうあなたは言っているのですね?」
悪魔「まさにその通りだ。
『流される』人間は絶えず『流される』ことのない人間の言いなりになるしかない。
その関係は時間の経過と共に固定化されていく」
ー「悪魔を出し抜け!」第12章よりー
思考が感情の火付け役になり、感情が行動の原動力になり、行動が繰り返されると習慣になり、その習慣が未来の展開を固定化するとしたら、「どんな考え方をするのか」で、否定的な未来になるのか、肯定的な未来になるのか、決まってしまいます。
「常日頃、自分は何を考えているのか(何を意識に上らせているのか)?」を観察する機会は少ないと思いますが、未来の展開を決めてしまうほど大切なことです。
ちょっと立ち止まり、以下の否定的な思考を発生させていないか、チェックしてみましょう。
*「まだ起こっていない未来の危機」を常に考えている
正確な未来を知ることは誰にもできません。
つまり、それはいくら考えも答えが出ないことに頭を煩わせていることになります。
また、わたしたちの意識はフォーカスすると具現化する性質があります。
繰り返し未来の危機に意識をフォーカスして否定的な思考に時間を費やすと、ヒプノティック・リズムによりそうなる未来しか想定できなくなり、ほんとうに危機を招く行動を無意識レベルで取ってしまいます。
*「人が自分のことをどう思っているのか?」を常に考えている
一人の人間の意向に添い続けることですら難しいですから、出会う人すべての意向を添うことなんて不可能です。
実行不可能なことを考えていると、当然、否定的な思考に時間を費やすことになり、「相手の意向に添えない=よく思われているはずがない」という心配に頭を占領されてしまいます。
この状態では、「人に配慮しているわりに、よく思われていない」セルフイメージを構築します。
「頑張っているのに認めてもらえない」現象や、「やっていることが裏目に出て、ありがた迷惑に思われる」現象や、「人に尽くしているのに、一向に感謝されない、報われない」現象を招きます。
*「誰かに言われた非難で被害者意識に駆られ、その相手を加害者として非難すること」を常に考えている
この思考が習慣化されると、「被害者」のセルフイメージを構築し、固定化します。
すると、外側の世界の人や環境や出来事は、ことごとく自分にとって不利益や危害をもたらすものに映り、「被害者と加害者の関係」のヒプノティック・リズムの波に巻き込まれ、不愉快な人間関係のパターンを繰り返すことになります。
*「自分以外の親密な誰かの心配」を常に考えている
この思考が習慣化すると、自分自身のことを後回しに考えるようになり、他者が主人公の(その人なしでは考えられない)人生になってしまいます。
『流される』人間へまっしぐらの思考習慣です。
その上、心配してあげているにも拘らず、その親密な誰かに疎まれる現象を招きます。
なぜなら、意識のスクリーン(エーテル体)に心配なその人のイメージを繰り返し想定し、刻印することになるからです。
わたしたちの個々の意識は、思っている人とつながっています(無意識にサイキックコードを相手に刺してつながる)。
さらに、個々の意識は集合意識につながっているので、その心配な人が『流される』人間だった場合、想定される心配を起こすヒプノティック・リズムの波に飲まれて、その現象化を招きます。
*「人と自分を比べてダメ出しすること」を常に考えている
この思考が繰り返されると、劣等感や無価値感に襲われ、自己否定が習慣化します。
「ダメなわたし」のセルフイメージを構築し、固定化してしまうのです。
すると、周囲の人はみんな優れ、「わたしは劣っている」ように世界が映るので、自分らしい考えを表現をすることに怖れを抱き、輝かしい誰かのコピーのような考えや振舞いをして安心するようになります。
こうして、輝かしい誰かに従う人々の集合意識(ヒプノティック・リズム)に飲まれ巻き込まれていきます。
自身の意識のスクリーンからできるだけ上記の思考習慣を払いのけ、望む未来を楽しんで描いて遊んでみましょう。
意識のスクリーンに自分を主人公にして自由に描くうちに、自分に相応しいのセルフイメージが構築されると、それが固定化され、自分らしい人生が望むヒプノティック・リズムの波に乗り現象化していくのです。
次回は「ミルトン・エリクソンの心理療法<レジリエンス>を育てる」の解説を予定しています。
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