こんにちは、リブラです。

今回も、ジェームズ・クリアー著「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説をしていきます。

 

第17章  見張っている人がいればすべてが変わる

 

第二次世界大戦でパイロットとして従軍していたロジャー・フィッシャーは、その後ロースクールで学び、交渉と紛争管理の専門家として活躍しました。

 

核戦争の脅威が高まった1980年代、フィッシャーは核兵器戦争を防ぐための戦略に専念していて、ある悩ましい事実に気がつきました。

 

それは、執務室にいる大統領は、数百万人の人々を殺す発射コードを入手可能でも、数千キロも離れたところにいる人々が死ぬのを実際に見ることはできない、という事実です。

 

そこでフィッシャーは次のような提案を書きました。

 

”核爆弾のコードナンバーを小さなカプセルに入れて、志願者の心臓のそばに埋め込み、大統領に随行させる。

 

もし、大統領が核爆弾をすぐにも発射しようとするときは、まず、自らその志願者を殺してコードナンバーを取り出さなければならない。”

 

これをペンタゴンの友人に話すと、「それはひどい。誰かを殺さなきゃいけないなんて、大統領の判断がゆがめられてしまう。ボタンを押さないかもしれないぞ」といわれました。

 

このフィッシャーの提案は、行動変化の第4の法則「満足できるものにする」の逆、「すぐに不快を感じるものにする」に該当します。

 

なかなか変えられない習慣、行動変化が難しいことには、「すぐに不快を感じるもの」でペナルティを課す「習慣契約」(例;シートベルトの着用が守られないときの違反点数加算など)が有効です。

 

この「習慣契約」の際に、アカウンタビリティー(見張ってくれる人)をつけて守らなかったときの罰則を明言すると、さらに強力です。

 

ナッシュビル出身の起業家ハリスは、この戦略で食習慣の改善と運動習慣の定着を果たし、減量に成功しました。

 

体重を測り忘れたら、妻にお小遣いを渡さなければならず、炭水化物とタンパク質の摂取量を守れなければトレーナーに罰金を支払わなければなりません。

 

ハリスが「すぐに不快を感じるペナルティ」は、短距離走を忘れたときに課すペナルティでした。

 

それは、盛装して仕事に行き、アラバマ・クリムゾンタイドというアメフトチームの帽子をかぶるというものです。

 

ハリスが大ファンのオーバーン・タイガースの仇敵の帽子をかぶるペナルティだったのです。

 

見られていると思うのは、強力な動機になり得ます。

 

もし、守らなければ、相手はあなたのことを信頼できない怠け者と思うでしょう。

 

自分への約束を守れなかっただけでなく、相手への約束も守れなかったことになるからです。

 

「複利で伸びる1つの習慣」より引用ー

 

ペナルティを課すことでの習慣づけは、最終手段としたいところです。

 

気をつけないと、自分で作った「習慣契約」の虜になり、自発性を失いかねないからです。

 

新しい習慣を身につけることができたとしても、「習慣契約」の枷によって「達成させられた」としたら、習慣を身につけることの根底の目的であるその習慣によって備わるはずの理想のセルフイメージは、得られないからです。

 

苦しい努力の末に良い成績を取ったとしても、それが得意になったとも感じられるず、テストが終わるとすぐ忘れて元に戻ってしまう感じです。

 

ハリスが「習慣契約」アカウンタビリティーを利用して、望み通り新しい食習慣と運動習慣を身につけられたのは、目的に囚われて自発性を失うことがなかったからです。

 

自身のアイデンティティを知った上で、それに見合ったペナルティを課すことを決めたからです。

 

減量するための食習慣と運動習慣を身につけることを通して、ハリスの顕在意識が彼の心や身体の性質を理解し、何を好み、何を嫌うかを理解したから、最もふさわしく有効的なペナルティを思いついたのでしょう。

 

きっと、ハリスの顕在意識と潜在意識と身体は、減量を目的とした習慣ゲームに参加しているような気分だったのでしょう。

 

ゲームならば、自ら望んで参加しているのであって、「何かにさせられている感じ」はありません。

 

ゲームと考えれば、ペナルティはゲームルールの抵触で課せられるイエローカードみたいなものと見なすことができます。

 

ゲームと考えれば、楽しむことを優先するので心や身体にダメージを与えるような「習慣契約」はしません。

 

「盛装して大ファンのアメフトチームの仇敵の帽子をかぶって仕事に行く」ペナルティを考えたときのハリスは、自身の奇抜なアイディアに感心したことでしょう。

 

こんなアイディアを引き出すことを楽しみ、ペナルティにきりきり舞いしながら習慣ゲームをするのなら、減量の目的を達成するとき、自身の心や身体の性質をとことん理解し、顕在意識と潜在意識と身体の信頼構築にもなるでしょう。

 

ここまでくれば、もう、「習慣契約」も要らず振り出しに戻ることもありません。

 

アカウンタビリティー役の人々を見る度に、かれらとの信頼の絆を失わないように新しい習慣を維持するでしょう。

 

来年の7月8日には、トランシットの天王星がふたご座に入ります。

 

日常的に遭遇するあらゆる出来事をゲーム感覚で捉え、トランシットのみずがめ座冥王星の斬新な発想で超えていくような風向きになるでしょう。

 

そんなときは、自分で「習慣契約」を定め、アカウンタビリティー役の人に協力を頼み、ユニークなペナルティを考えて習慣から変革を起こすゲームを楽しむといいですね。

 

次回も「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説を予定しています。

 

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