こんにちは、リブラです。

今回も、ジェームズ・クリアー著「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説をしていきます。

 

第12章  最小努力の法則

 

生物学者のジャレット・ダイアモンドは、著書「銃・病原菌・鉄」の中で、大陸の広がり方が農業の広がり方に影響するシンプルな事実を指摘しています。

 

アメリカ大陸は南北に縦長に広がり、アフリカ大陸も縦長です。

 

ヨーロッパ、中東、アジアの一続きのユーラシア大陸は、横長に広がっています。

 

ダイアモンドによれば、この形の違いが、何世紀にも渡る農業の伝搬に重要な役割を果たしたのだといいます。

 

同じ緯度の場所は一般に、気候、日光や雨の量、季節の移り変わりが同じなので、農民にとってはアメリカ大陸のように南北に広がる縦長よりも、ユーラシア大陸のように東西に広がる横長の方が栽培方法を覚え、伝えることが楽だったのです。

 

その結果、農業は、ユーラシア大陸の国々ではアメリカ大陸の3倍早さで広がりました。

 

農業による食糧の安定は人口増加につながり、人口増加は文化の繁栄や争いを生み、強い軍隊を作るために新しい技術が発展しました。

 

農業の広がりは、<行動変化の第3法則「易しくする」>を地球規模にした例として見ることができます。

 

習慣を変える鍵はモチベーションだと言われていますが、そのモチベーションとなるものは、怠けること、楽することなのです。

 

エネルギーは貴重なので、脳はできるだけそれを保存しようとします。

最小努力の法則に従うのが人間の性質なのです。

 

自然に身についた習慣を見渡せば、スマホの画面をスクロールするだけとか、メールをチェックしたり、テレビをつけるとか、ほとんど努力しなくてもできるものばかりであると気がつくでしょう。

 

「易しくする」「楽をする」「後で怠けられるようにする」を意識して環境設定をすると、行動に踏み出すハードルを下げることになり、繰り返すことがめんどうでなくなります。

 

絵を描きたい? そう思いついたら、鉛筆、ペン、描画の道具を机の上に出しておきましょう。

出して置くだけなら簡単です。

 

運動したい? そう思いついたら、トレーディングウエア、運動靴、ジム用のカバン、水のボトルを用意しておきましょう。用意するだけなら簡単です。

 

食事を改善したい? そう思いついたら、野菜を切って、いつでも食べられるように容器に詰めておきましょう。

刻んでおけば、レンチンするだけで温野菜サラダが手軽に食べられます。

 

「複利で伸びる1つの習慣」より引用ー

 

新たな習慣を身につけたいと思うとき、わたしたちは「ちゃんとしたい」とか「きちんとしたい」とか、「完璧にしたい」とかの願望を無意識に持ってしまうことがよくあります。

 

でも、それは指令塔である顕在意識の思惑です。

 

確かに、指令官だったら部下を「ちゃんと働かせたい」と思うでしょうが、その指図を受ける潜在意識は「命令するだけだから勝手なこといって。こっちの身にもなってくれ!」と思うでしょう。

 

わたしたちの意識の95%を占める潜在意識が、顕在意識の指令に抗いたくもなるのもわかります。

 

「ちゃんとしたい」「きちんとしたい」「完璧にしたい」という顕在意識の思いが強いほど、「怠けたい」「楽したい」という思いが潜在意識で渦巻き、行動に踏み出すハードルが高くなり、新しい習慣は遠のきます。

 

わたしたちの生活を見ても、炊飯器、掃除機、洗濯機、スイッチ1つで用が足りるものばかりです。

 

確かに「怠けたい」「楽したい」を具現化するために人類は知恵を使い、新しい技術を獲得してきた歴史があります。

 

働き蟻ですら、怠け係になる蟻が30%ほどいるそうです。

 

怠け蟻だけを集めて巣を作らせると、おもしろいことに70%の蟻が働き、やっぱり30%の蟻は怠け係になるのです。

 

群れの中の30%はぷらぷらほっつき回っていないと果たせない、何かの役目があるようです。

 

わたしたちの脳は、このアリの比率のさらに逆を行きます。

7割強が怠け係で、まじめに働くのはたったの0.5割です。

 

例えば、本を読んでいるときのエネルギー消費は全体の5%で、20%はメンテナンスで、後の75%のエネルギーは、「何もせず、ぼぉーっとする」ために消費されるそうです。

 

もちろん、脳がこのようなエネルギー消費の配分を持っていることには、理由があります。

 

「何もせず、ぼぉーっとする」しているときに、感情を抑制する後部帯状回と認知機能や運動機能を司る前頭葉内側が活性化するのです。

 

お風呂に入っているときとか、散歩をしているとき、よく眠って目覚めるときのまどろみの状態など、「何もせず、ぼぉーっとする」ときに、アイディアやインスピレーションが降りてくるのは、後部帯状回と前頭葉内側が活性化するからだったのです。

 

何もしていないように見えても素晴らしい働きをしていたのです。

 

「何もせず、ぼぉーっとする」脳の状態を「ブレインスランバー(脳のまどろみ)」と呼びます。

 

目は開けていても何も考えず、リラックスして一点を見つめるようなときにブレインスランバーの状態になります。

 

ブレインスランバー状態の後は、脳がたいへん冴えわたるので、わざと「何もせず、ぼぉーっとする」時間をつくる「呆活」する人たちもいるようです。

 

「呆活」目的に習慣を変えると、きっと潜在意識がやる気になることでしょう。

 

次回も「複利で伸びる1つの習慣 Atomic Habits」の解説を予定しています。

 

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。