こんにちは、リブラです。
今回はジル・ボルト・テイラー博士の「ホールブレイン」の第6章の解説です。
第6章「キャラ3感じる右脳」
*あなたの中の<キャラ3>はざっくり言うとこんなキャラ
寛容
「今この瞬間」にあり、他の人とつながることに興味があり、どんなことも簡単に許そうとします。
畏敬の念がある
「今この瞬間」に起きていること全てに興奮を覚えます。
人生は全て素晴らしい贈り物であり、全ての瞬間が、驚くべき可能性に満ちていると感じます。
遊び心がある
生きていることは遊び。
「楽しい瞬間を誰かと分かち合うほど素晴らしいことはない」と思っています。
共感力がある
「わたしたちは既につながっているから、あなたの喜びや心の痛みを感じることができる」と思っています。
創造性がある
「こうすれば新しいものができるんだ。手伝ってくれない?」といつも言っています。
楽しそう
「わたしは笑って遊んで、ドキドキワクワクしたいだけ。一緒にどう?」と誘っています。
好奇心旺盛
「これ探ってみよう。あれ試してみよう。あの手がかりに気づいた?どこに通じているのかな?」といつも言っています。
自分のスタイルがある
「お気に入りを着たい!組み合わせの相性が悪い?相性って何?」と思っています。
経験重視
「様々な経験をして、自分の身体の中で感じるのが大好き」といつも言っています。
自分の感性と直感に耳を傾けます。
ー「ホールブレイン」より引用ー
テイラー博士は自身の<感じるキャラ3>を「ビッグベン」と名づけ、明るく社交的で好奇心旺盛なこのキャラを彼女のメインキャラだと言っています。
脳卒中でそれまで手にしたものをすべて失っても、「大きな赤ちゃん」みたいな状態の8年間のリハビリ期間中も、ずっと彼女を明るく無邪気に支え続けたのが、右脳のキャラ3とキャラ4だったからだと思います。
「今この瞬間」の永遠に生きる<感じるキャラ3>は、無限の宇宙とつながり「すべてとひとつ」という意識の中でオンラインになります。
その意識状態になるには、左脳の現実への恐怖や危機感を忘れさせるほどの「今この瞬間」への集中が必要です。
恐怖や危機感を忘れさせるほどの集中を生み出すものは、情熱の矛先へとエネルギーを煽り立てる衝動性です。
衝動性が働くときは、脳内でドーパミンが分泌されてワクワクするような興奮状態になり、目の前こと、「今この瞬間」に釘付けになります。
ドーパミンは報酬系の快楽物質なので、目的のものが得られると思うと恐怖や危機感を一時的に忘れさせる効果があるのです。
しかし、ドーパミンの興奮状態は脳をとても疲弊させます。
ですから、分泌されるとドーパミンは速やかに分解され、長く持続しないようになっています。
それでも、そのドーパミンの瞬間の快楽と感動の記憶は永遠に刻まれるので、その感動を求めて人は持続的な情熱を特定の対象に向けることができるのです。
<感じるキャラ3>の性質の1つである「畏敬の念がある」と、この感動の記憶は凄くつながりがありそうだと思う漫画に最近出会いました。
ある方ととても共鳴できる会話の中で、魚豊作「チ。ー地球の運動についてー」の話題が上り、わたしがまだ読んだことがないとというと、なんと全8巻プレゼントしてくださったのです。
「チ。」は地動説を巡る宗教的弾圧に巻き込まれる人々を描いた昨品(10月アニメが放送されるそうです)です。
とても哲学的で壮大なスケールを感じさせる内容で、宇宙を丸ごといただいた感じで読み始めました。
まだ、6巻までしか読み終わっていません。
「チ。」を読んでいると、わたしにとっての「畏敬の念」の対象である、星やミクロの世界など自然界の荘厳さに初めて触れた記憶がフラッシュバックし、登場人物たちの思いがオーバーラップするので、筋を追うように読むわけにはいかないのです。
9才のとき、初めて顕微鏡でミクロの世界を覗いたときの感動、
自然界という見えない創造主の現れに気づいたときの畏敬の念、
自分が大いなる大宇宙の中の小宇宙で、同じ律動を鼓動で感じて生きていると知った感動、がこみ上げてきます。
9才のときのミクロの世界の感動で、その謎解きをしたいという衝動が高校生になっても続き、進学を断念させようとする父親からの暴力や経済的問題など様々な難題を乗り越えて、わたしを顕微鏡を覗く仕事に就かせたのは、すべてを生み出した自然界への「畏敬の念」でした。
そのことにこの本を読んでいて、ハッと気づかされました。
「チ。」の中で、「畏敬の念」を感受できる人々は、地球が自転しながら太陽の周りを公転することに感動し、宇宙と自身の存在とのつながりに深い安堵を覚え、行動する力を得ます。
ところが、太陽や星や大地など自然界に「畏敬の念」を感受できない人々は、人間が規定した宗教観や天動説にしがみつき、地動説に恐怖して異端者を弾圧します。
「チ。」のキャラクターたちの二極対立は、そのまま、自分自身の左脳<考えるキャラ1、感じるキャラ2>と、右脳<考えるキャラ4、感じるキャラ3>の二極対立の構図だなと思いました。
テイラー博士は<感じるキャラ3>を、アニムス(内なる男性性)&アニマ(内なる女性性)と言っています。
占星術では、アニムス(内なる男性性)は火星(行動、モチベーション)、アニマ(内なる女性性)は金星(喜び、受容性)の管轄です。
テイラー博士の金星はふたご座で、火星はかに座です。
知的好奇心と、統合失調症の兄への理解のために神経解剖学と心理学の研究に人生を捧げたのは、まさにふたご座金星の好奇心とかに座火星の大切な身内を守りたいという衝動なのではないかと思います。
人を行動に走らせる衝動性が1番よく表れるのは男性性であり、火星の性質です。
火星の性質を押えておけば、どんなことに衝動性が働くのか、<キャラ3>の理解につながると思います。
今回は火星星座別で、衝動性のポイントを書いてみました。
おひつじ座の衝動性
「自分である」ための新しい体験をするために、未体験ゾーンの冒険に挑むとき衝動に火がつきます。
おうし座の衝動性
五感で感受した感動の記憶を蘇らせようとするとき、衝動に火がつきます。
ふたご座の衝動性
「おもしろそう」と思う人や情報に出会い、「おもしろさ」の感動を広めたいとき、衝動に火がつきます。
かに座の衝動性
自身の甲羅の内側に抱える存在を守ってあげたいと思うとき、衝動に火がつきます。
しし座の衝動性
「楽しい!」と感動したことを「もっと多くの人ともっと感動的に楽しみたい」と思うとき、衝動に火がつきます。
おとめ座の衝動性
地道な調査や分析で見つけた法則性に感動を覚え、それを動かす秩序を完成させたいと思うとき、衝動に火がつきます。
てんびん座の衝動性
美しいバランス感覚に感動し、そのハーモニーを交流に活かしたいと思うとき、衝動に火がつきます。
さそり座の衝動性
隠れた本質の断片を見つけて感動し、その本質の感動でつながりたいと思うとき、衝動に火がつきます。
いて座の衝動性
未来の明るい兆しを見つけたことに感動を覚え、その可能性にストレートに向かうとき、衝動に火がつきます。
やぎ座の衝動性
逆境から下剋上を果たした先人や歴史に感動を覚え、積み上げた努力の結果を出そうとするとき、衝動に火がつきます。
みずがめ座の衝動性
新しい発想やアイディアに感動を覚え、それを試そうとするとき、衝動に火がつきます。
うお座の衝動性
夢や神秘的な啓示や想像の世界のファンタジーに感動を覚え、それをみんなにシェアしようとするとき、衝動に火がつきます。
次回もジル・ボルト・テイラー著「ホール・ブレイン」の解説を予定しています。
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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。