こんにちは、リブラです。
今回はジル・ボルト・テイラー博士の「ホールブレイン」の第5章の解説です。
第5章「キャラ2感じる脳」
*心の平和への鍵
左脳<感じるキャラ2>をよく理解し、「脳の作戦会議」を通じて、他のキャラたちと一緒に育てていく方法を学ぶと、それがわたしたちの心身の健康につながります。
<キャラ2>は、慣れ親しんだものや宇宙(神)意識との永遠のつながりから離れ、単独の「個」として、全く新しい意識の領域に挑むスーパー・ヒーローになり得る強さを秘めています。
<キャラ2>は、わたしたちが進化するために、自らの心の平安を犠牲にしたのです。
左脳が情報を順序立て、時間軸を過去、現在、未来に分けることが可能だからこそ、外の世界に秩序を与える、新たな意識レベルを獲得できたのです。
<キャラ2>は、平和な至福の「今この瞬間」から抜け出したことで、外の世界にある現実の脅威や内なるモンスターたち(恐怖の妄想)と顔を突き合わせるはめに陥りました。
心の奥底にある恐怖と直面し、危険への警鐘を鳴らすのが、<キャラ2>なのです。
大脳新皮質の<考える脳>は、誕生後何年もかかって相互に接続するニューロンのネットワークを作りますが、大脳辺縁系の<感じる脳>は、誕生時には既に外部の刺激や感情の刺激に反応して危険を知らせる働きをします。
<感じるキャラ2>の細胞たちは、いろいろな比較をして情報を抑制し、本能的にシャットアウトする能力があります。
この機能のおかげでわたしたちは、自動的に情報を絞り込み、不快なもや危険なものを遠ざけることがでます。
この本能的な「追い払う」と「危険を知らせる」という能力が、(至福の宇宙意識とのつながりを犠牲にしたという)不満を抱えた性質が組合さることで、「ちょっと勘弁してよぉ」の原因となるキャラができあがります。
疑心暗鬼の塊である<感じるキャラ2>との生活は、外の世界に焦点を合わせる意識を持つための代償なのです。
一方で<感じるキャラ2>は、わたしたちの心の奥底にある深い感情の源でもあります。
圧倒的な孤独を感じたり、悲しみに打ちひしがれたり、深く愛したり、傷ついたり、憎んだり、嫉妬や怒りに憑りつかれたり。
このようなありのままの苦しみを経験できる感情的な能力があるのは、生きているすばらしさのひとつです。
ですから、テイラー博士は「わたしはいつも、誰かが悲惨な目に遭ってもその人自身が楽しむことを忘れなければ気にすることはない。
わたしは痛みを感じますが、わたしはその痛みそのものではないのだから」といっています。
<キャラ2>の回路から生み出される感情が問題ではなく、その感情を真実だと思い込んでしまうことが問題だからです。
ー「ホールブレイン」より引用ー
一瞬ごとに「わたしは安全なの?」と尋ねては、過去や未来に意識を飛ばし、不安や心配事を作り出して警報を鳴らす<感じるキャラ2>を、わたしたちは「困ったちゃん」「厄介者」「臆病者」と見なしがちです。
でも、<感じるキャラ2>は最も古くから働き、誕生時からの自分を記憶している脳キャラです。
大脳新皮質<考えるキャラ1 と4>は、ニューロンのネットワークがちゃんと働くようになるために生後数年を要し、学習し続けなければいけません。
<感じるキャラ2>は、瞬時に感じた感覚や感情で危険を察知し、データとして記憶し、過去と照らし合わせることで未来の危機さえも予測して知らせるのです。
よく考えてみたら、かなり進化した警報装置なのです。
しかも、記憶に感情で脚色してドラマチックにしたり、ホラー仕立てにしたりと映画監督のようなことまでします。
テイラー博士は脳卒中で左脳<感じるキャラ2>が真っ先に停止し、その後徐々に左脳<考えるキャラ1>が機能停止したため、脳出血当日の恐怖の記憶が全くなかっただけでなく、左脳の機能が回復した後も過去の感情の記憶がすべて欠損したまま戻らなかったといいます。
「4歳の頃、ケネデイ大統領暗殺事件がテレビで報道され、大人たちが驚愕していたときの異様な雰囲気の記憶はあるのに、そのとき感じたはずの怖れの感情がなくなってしまったり、博士号を取得したときの誇らしい感情の記憶も欠落してしまった」とテイラー博士はいっています。
わたしたちが物語を読んだりドラマや映画を鑑賞するとき、内容を理解すると同時に大事な要素は、感情の起伏を感じられたかどうかだと思います。
心を揺さぶられるものがなかったら、おもしろくないと思うでしょう。
わたしたちの日常生活も、人生も然りです。
左脳<感じるキャラ2>がネガティブな感情を脚色してくれるから、右脳<感じるキャラ3>が演出する「喜び」に深みが出て感動的に感じられるのです。
わたしはヒプノセラピーの実習で様々な方の過去生退行の誘導をさせてもらいましたが、誰もがどんな悲惨な転生でも、その主人公である魂意識は全くそれを嘆いていないのが驚きでした。
わたしたちの魂は、「その人生で何をやり遂げたか?」よりも「その人生で何を感じてきたか?」の方を重要視しているのです。
それもあって、<感じるキャラ2,3>は記憶装置の海馬を備え、実際に経験したことにわざわざ感情で修正を加えてから保存するしくみになっているのだと思います。
きっと、死に際で人生を振り返って見る走馬灯は、感情の記憶の総集編なのでしょう。
左脳<感じるキャラ2>を失うという体験をしたテイラー博士だからこそ、心の奥底にある深い感情の源である<感じるキャラ2>が脳キャラの中で「スーパー・ヒーロー」なのだとわかるのでしょう。
外界の危険と心の中のモンスターと、圧倒的な孤独の中で戦う役目を担っているのが<キャラ2>なのです。
「英雄の旅(ヒーローズジャーニー)」も、恐れていたものと戦う旅を通して、少年が大人なるための通過儀礼で精神的成熟を遂げるストーリーです。
<キャラ2>も、外界の出来事に不安を搔き立てられ、泣き叫ぶ未熟な子ども意識(インナーチャイルド)から、心の奥底のモンスターに対峙するヒーロー(ワンダーチャイルド)に進化する可能性を秘めているのです。
母なる宇宙意識から離れて、「個」である自分を探求するからこそ、怖れや不安や無力感や絶望を経験します。
けれども、その怖れや不安や無力感や絶望を<キャラ2>が叫ぶから、左脳<考えるキャラ1>が対策を講じて現実的な対処を考えてくれます。
そして、もし、右脳の<考えるキャラ4>と<感じるキャラ3>とも協力関係を構築すれば、「今、ここ、この瞬間」に恐怖はなく、<キャラ1>が考えた対策を実行する勇気とモチベーションと成功するヴィジョンを与え導いてくれます。
テイラー博士のいう「脳の作戦会議」とは、4つの脳キャラがひとつの人生を連携し合って進めるための脳内コミュニケーションのことです。
その問題提議役が<感じるキャラ2>(インナーチャイルド)なのです。
次回もジル・ボルト・テイラー著「ホール・ブレイン」の解説を予定しています。
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