こんにちは、リブラです。
今回はジル・ボルト・テイラー博士の「ホールブレイン」の第5章の解説です。
第5章「キャラ2感じる脳」
*爬虫類脳(脳幹)と直結する哺乳類脳(大脳辺縁系)
爬虫類脳(脳幹)は、呼吸や体温調節や生理的欲求などの生存に不可欠な役割を果たすので、反射的で自動的で、オン/オフのスイッチを切り替えるように稼働します。
複数車線の高速道路のような脊椎から知覚が脳幹に運ばれると情報処理され、脳幹から運動の命令が脊椎神経に下されます。
脳幹で処理された知覚データは、大脳辺縁系(情動脳)に転送され、そこで「感情」というフィルターを通して、データを修正します。
脳幹は右脳と左脳のそれぞれにひとつずつある偏桃体の「感情細胞」に直接情報を送っています。
*一瞬ごとに「わたしは安全なの?」と問いかけるのが偏桃体の仕事
偏桃体の任務は、一瞬ごとに「わたしは安全なの?」と問いかけ、自動的に脅威の査定をすることです。
左の扁桃体は、今現在に関する情報を受けとると、すぐに過去と照らし合わせての脅威の査定をします。
右の扁桃体は、今現在に関する情報を受けとると、すぐに「今、ここの瞬間」の脅威の査定をします。
ふたつの感情脳の脅威の査定法の違いが、ふたつの固有な意識形態の二重構造を生み出しているのです。
右脳の<感じるキャラ3>は、一貫して現在の瞬間の意識領域に存在し、「宇宙意識」と直接結びついて自分自身を認識しています。
しかし、左脳の<感じるキャラ2>の意識が、過去の時間領域に入ってくると、自分を3次元の外世界における「個」として定義するようになります。
もはや全体の流れにとらわれず、宇宙から分離した単独の存在と自らをみなすようになるのです。
脳幹からふたつの扁桃体へと刺激が流れ込むとき、その情報に馴染みがあると感じれば、安心し穏やかな気分になります。
たとえどちらかでも、扁桃体が何か脅威を感じると、アラームが作動して「戦うか、逃げるか、すくむ」反応が起きます。
<感じるキャラ2>と<感じるキャラ3>では、情報の処理方法や価値観が根本的に異なるため、脅威とみなす対象も、自動的な反応の仕方も異なります。
*不安と恐怖は異なる回路で発生する
基本的に「感じる脳(辺縁系)」は、恐怖と不安という形で多くを語りかけてきます。
恐怖は強い感情で、「今この瞬間」、右脳によって引き起こされます。
ゾクッとしたり、反射的に飛びのき、悲鳴をあげたり、パニック状態になるような感じです。
不安は、左脳の関与で過去のトラウマの記憶や将来のネガティブな予測によって引き起こされます。
「予測できないこと、不快なこと、危険なことが周囲に潜んでいるのではないか?」
そんな心配をしていると、恐怖の神経伝達物質(ノルアドレナリンやアドレナリン)が身体中を流れて<90秒ルール>で消えた後も不安回路が働き、無力感や自信喪失や絶望感に苛まれてます。
扁桃体で恐怖や不安の警報が発せられると、辺縁系(感じる脳)にある海馬も機能停止状態になります。
海馬は記憶形成を司りますが、感情とも密接なつながりがあります。
海馬の学習機能が停止されると、左脳新皮質はお手上げ状態になるので、左脳「考える脳キャラ1」は日頃から自動的な恐怖反応を理性で抑え込むように訓練します。
「理性的認知機能を備えた左脳の<キャラ1>が、自制心を大切にすることは素晴らしいことですが、自分の感情を無視してばかりいると、排水管が詰まったみたいになり、その感情は何らかの形で爆発します。
左脳<キャラ2>の感情的な苦痛には、耳を傾けてもらえなかったり、正当に評価してもらえなかったりすると、身体的な病として表れてしまうほどのパワーがあります。
結果として、わたしたちの心身の健康の鍵を握っているのは、<感じるキャラ2>であることが多いのです」とテイラー博士はいっています。
ー「ホールブレイン」より引用ー
不安や心配事が頭の中ら全部消えてくれたらどんなにか幸せだろうと、誰もが思うことでしょう。
けれども、わたしたちの大脳辺縁系には左脳と右脳のそれぞれに偏桃体の警報器が備わっていて、一瞬ごとにと「わたしは安全なの?」と問いかけるのです。
不安や心配事を消す方向で考えていたら、永遠に終わりはありません。
左右の「感じる脳」の機能を正しく理解した方が、ずっと簡単に不安や心配事に対処できると思います。
まず、着目すべきは、右脳の「感じるキャラ3」と左脳の「感じるキャラ2」の時間感覚の違いです、
右脳の扁桃体は「今、この瞬間」の危険に警報を鳴らし、恐怖反応を引き起こし、「逃げる、戦う、すくむ」のいづれかの行動に駆り立てます。
左脳の扁桃体は「今、この瞬間」の危険に過去の記憶や将来の予測を照らし合わせて警報を鳴らし、不安や心配事を引き起こします。
ということは、「逃げる、戦う、すくむ」のいづれかの行動に走らせる右脳の「感じるキャラ3」が知らせる「今この瞬間」の危険のみが緊急な対処が必要なことがわかります。
左脳の「感じるキャラ2」の知らせる危険は、過去の記憶や将来の予測に基づくものなので、ほんとうに起こるかどうかも怪しいのです。
主にわたしたちの頭を悩ましているのは、右脳の「感じるキャラ3」で発生する「今この瞬間」の恐怖ではなく、左脳の「感じるキャラ2」で発生する「過去や未来」の不安や心配事なのです。
さらに困ったことは、左右の大脳辺縁系(情動脳)が脳幹(反射脳)に直結しているがゆえに、たとえ、急ぐ必要のない左脳の「感じるキャラ2」の不安や心配事でも、無視し続けていると身体の症状として表れて病気を引き起こすことがあるということです。
なぜ、起こるかどうかも怪しい「感じるキャラ2」の不安や心配事が、身体の病気を引き起こすまでに至るのでしょうか?
それは負のプラシーボ効果が働くからです。
良く効く薬だと信じれば、単なる粉砂糖でもほんとうに効いてしまうという不思議な性質「プラシーボ効果」をわたしたちの身体は備えています。
情動脳(辺縁系)が直接脳幹(反射脳)につながっているため、感情がダイレクトに身体に影響を与えるしくみになっているからです。
「良い思い込み」が身体を健康にするのは良いことですが、それは同時に「悪い思い込み」が身体に悪影響をもたらすしくみでもあるのです。
また、左脳の「感じるキャラ2」は言葉で過去の記憶や将来の予測に基づく不安や心配事を考えます。
それに左脳の「考えるキャラ1」が言葉で「まあ、それほど心配することはない」となだめて危険警報解除しても、言葉の通じない脳幹(反射脳)には伝わらず、身体は危険に備える態勢を持続します。
身体の危険警報を解除するには、身体に伝わる方法でなければ意味がありません。
身体に危険がないことを伝えるには、危険なとき(逃げるか、戦うか、すくむかをするとき)に絶対やらない行動を身体に命令するとよいでしょう。
たとえば、危険なときは、ゆっくり呼吸したり、食べたり飲んだり味わったりしませんよね。
身体の危険警報を解除するときは、「今、ここ、この瞬間」に意識を集中させ、ゆっくり呼吸したり、食べたり飲んだり味わったりしてみせれば、身体は「危険は去ったのか」と安心できるのです。
身体がない「過去」や「未来」に意識を飛ばして不安を煽る思考回路を巡らせてると、ネガティブ思考のスパイラルにハマり、「感じるキャラ2」の警報が鳴り響きます。
それを理性で抑え込むことも訓練すればできるようになりますが、後で爆発して暴走行動に出たり、病気として表れる可能性もあります。
「過去」や「未来」に意識を飛ばして不安を煽る思考回路を巡らせて不快な感情がよぎったら、それは「感じるキャラ2」の警報を鳴らしていると受け止めましょう。
即座に深呼吸して、「今、ここ、この瞬間」の身体のある場所に意識を戻しましょう。
なんてことない簡単なことですが、これで身体に鳴り響いた警報を止め、「危険は去った」と安心させることができるのです。
そして、「感じるキャラ2」に「危険を知らせてくれてありがとう。今、この瞬間、危険はないから大丈夫」といってあげましょう。
左脳は「個」としての自分を追求する目的があるので、「感じるキャラ2」は常に分離の不安を感じています。
それは愛の欠乏感となって「感じるキャラ2」を苛みます。
ですから、4つの脳キャラうちで最もケアが必要なのは傷ついた子ども意識である「感じるキャラ2」なのです。
別な言い方をすると、「感じるキャラ2」のご機嫌さえ取れていれは、わたしたちいつでもハッピーな気持ちで生きられます。
次回もジル・ボルト・テイラー著「ホール・ブレイン」の解説を予定しています。
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