こんにちは、リブラです。

今回はジル・ボルト・テイラー博士の「ホールブレイン」の第4章の解説です。

 

第4章「キャラ1考える脳」

 

*休暇中のキャラ1

 

左脳新皮質<考える脳キャラ1>は、感情が絡まなければ親切で思慮深く、相談しやすく、チーム作りが上手な有能なリーダーの「ソフトな1」でいられます。

 

仕事から離れて休暇に出るときは、緊急事態対応の「ハードな1」は引っ込み、「ソフトな1」が現れやすくなります。

 

仕事を忘れて遊びに没頭できる休暇中では、右脳新皮質<考える脳キャラ4>や右脳辺縁系<感じる脳キャラ3>が主導権を取りやすくなりますが、左脳を働かせることに慣れ切っている場合は、<考える脳キャラ1>がメインになります。

 

もし、左脳新皮質<考える脳キャラ1>がメインの人たちが海辺で休暇を楽しむとしたら、リラックスするための一覧表を携え、タオル、ドリンク、本やタブレットや携帯電話、日焼け止め、サングラスなど、必要なものを整理整頓してバックに詰めてバカンスに出かけます。

 

<考える脳キャラ1>がメインの人は、海辺に小さな基地を作ります。

機能を完備した作業スペースがあると安心します。

 

日焼け止めの効果や身体をどのくらい太陽にさらすべきかを事前に調べ、効率良く日光浴しながら読書ができるような計画を立てます。

 

周囲にいる人々にも気を配り、背後で遊んでる子どもたちが知らぬ間に近寄ってきても、適切な予防策を講じて自分の電子機器や持ち物を守ります。

 

ビーチバレーをするとなったら、チームとの一体感を大切にして全力で勝ちに行きます。

 

グループでお揃いの物やサンバイザーをつけ、一緒に食事をして、遊んで、トイレに行くようなスケジュールを組みます。

 

集団行動をしていても、<考える脳キャラ1>の「自分らしさ」を探し求める気持ちは健在で、自分の好みで選ぶ貝殻集めやバードウォッチングやイルカウォッチングに興じてワクワクするでしょう。

 

「ホールブレイン」より引用ー

 

休暇を想定するとき、自分がどんな行動を取るのかを考えてみると、左脳優勢なのか、右脳優勢なのかが、よくわかります。

 

右脳優勢の人はそんなことを考えてみる必要もありませんが、現代社会は左脳新皮質<考える脳キャラ1>を酷使するので休暇中も仕事をこなすように休暇スケジュールを仕切る可能性が大です。

 

これだと、<考える脳キャラ1>は少し緩んでも、他の脳キャラたちは休暇を楽しめませんよね。

 

休暇に出かけたのに疲れて帰って来るときは、<考える脳キャラ1>が仕事(警戒)モードのままだったのかもしれません。

 

どのみち<考える脳キャラ1>が仕切るならばせめて「ソフトな1」の有能なリーダーにご登場願うと、自分も周囲も快適な休暇を楽しめるはずです。

 

実際に休暇に出かけなくても、自分の<考える脳キャラ1>「ソフトな1」がどんなキャラでどんなに現実的で実用的な能力があるのかを知る上でも、リラックスモードの<考える脳キャラ1>を想定するのは有益なことだと思います。

 

なぜなら、<考える脳キャラ1>「ソフトな1」が最低限満たそうとする条件は、感情の乱高下の根源である左脳辺縁系<感じる脳キャラ2>の気持ちを安定させることにつながるからです。

 

「ソフトな1」は、<感じる脳キャラ2>の感情を守るため細心の注意を払うことができ、人を気遣う能力にも長けています。

 

不測の事態に備えてしっかり準備するので、トラブルになるような物事を避け、安心して遊べる環境を作ってくれます。

 

こんなリーダーだったら、仕切役を任せた方が快適な休暇になるでしょう。

 

また、自身の「ソフトな1」の性能をリラックスモードで使えることがわかってくると、日常生活でも仕事の場でも<考える脳キャラ1>の活躍が欲しいときに呼び出すことが可能となります。

 

左脳新皮質<考える脳キャラ1>は、自我(エゴ)ペルソナ(他人に見せる社会的な人格;仮面)として現れます。

 

ホロスコープでは、自我(エゴ)はアセンダントペルソナは土星が反映します。

 

前回は土星の「ハードな1」の側面を扱いましたが、今回は土星の「ソフトな1」の側面をお話しようと思います。

 

この本の著者テイラー博士の土星はやぎ座です。

 

やぎ座は12星座で1番危機や逆境に強い星座です。

保守的ストイックですが、困難に直面するほど闘志を燃やし、下克上を狙う野心家でもあります。

 

具現化の象徴である土星がやぎ座にあれば「転んでもただは起きない」したたかさを備えています。

 

事実、テイラー博士は脳卒中で左脳の機能停止を経験し、言葉も身動きもできない状態から8年かけて奇跡的な再起を果たし、4つの脳キャラの存在としくみを掴みました。

 

彼女はこの経験著書「奇跡の脳」や「ホールブレイン」に表し、ハーバードブレインバンクのナショナルスポークスマンとして活動しています。

 

やぎ座は困難や失敗から学んだ経験を資源に望む現実を構築します。

トライ&エラーの経験を活かして成功に導く能力があるのです。

 

それはレジリエンス(回復力、再起する力)として現れます。

 

小児麻痺後遺症や発達障害や色弱異常がありながらも、望み通り精神科医になり伝説の催眠療法家として知られたエリクソンもやぎ座土星です。

 

こんな危機を乗り越えるときは「ハードな1」が底力を発揮しますが、その経験を世に出し貢献に活かすときは「ソフトな1」が活躍するのです。

 

自身の可能性を物質世界で追求する左脳新皮質<考える脳キャラ1>が、社会でその力を発揮するときの立て役者が「ソフトな1」(土星キャラのポジティブ面)なのです。

 

ビーチにいるとき自身の左脳新皮質<考える脳キャラ1>がどんな行動をするのか想定してみると、「ソフトな1」(土星キャラのポジティブ面)が炙り出せます。

 

それでは、土星星座別で「ソフトな1」(土星キャラのポジティブ面)を炙り出してみましょう。

 

おひつじ座土星

 

ビーチには「探検・冒険」を目的に向かいます。

 

浜辺を探索したり、サーフィンで波乗りをしたり、活動することで新しい体験をする喜びをみんなと分かち合うために安全に遊べる場を確保します。

 

おうし座土星

 

ビーチには「優雅に五感をくつろがせる」目的で向かいます。

 

パラソルの下で美味しいアイスや飲み物をお供に、リズミカルな波の音や青い海、夕暮れに染まる雲や海の変化を眺められる絶好な場所をみんなのために確保します。

 

ふたご座土星

 

ビーチには「何かおもしろいことがあるかもしれない」と好奇心が目的で向かいます。

 

現地の人々に気軽に話しかけ、おもしろそうなスポット情報を手に入れ、おしゃべりに花を咲かせて楽しい気分を盛り立てながらグループを引率してあちこち案内します。

 

かに座土星

 

ビーチには「気心の知れた身近な人々との親睦を深める」のが目的で向かいます。

 

一緒に海を楽しみ、食事を楽しみ、おしゃべりを楽しみ、小さな喜びから大きな感動まで見逃さず、みんなの思い出作りに配慮してグループの絆を深めます。

 

しし座土星

 

ビーチには「企画したイベントでみんなを楽しませる」のが目的で向かいます。

 

ビーチバレー、スイカ割、花火大会など、海辺で楽しめそうなイベントを企画して場を盛り上げ、みんなの喜びが自分の喜びという意気込みで全力を注ぎます。

 

おとめ座座土星

 

ビーチには「ルールやスケジュールを管理してみんなにとって快適な休暇をもたらす」目的で向かいます。

 

遊泳禁止の看板や浜辺に落ちている危険物を目ざとく見つけ、ゴミの回収をグループに呼びかけ、安全に衛生的に環境破壊がないように海の遊び方を指導します。

 

てんびん座土星

 

ビーチには「人間関係に調和をもたらす」目的で向かいます。

 

誤解や摩擦やヒビが入った関係を海辺のリラックスした環境でくつろがせ、打ち解けたコミュニケーションに持ち込んで関係修復を図ります。

 

さそり座土星

 

ビーチには「海の生命力、自然の豊かさを感じる」目的で向かいます。

 

静かに海を眺め、海を感じる時間を大事にするため、絶景のポイントだけ見つけたら、そこでの過ごし方はそれぞれに任せます。

あとでその体験をグループでシェアするとき、自然の豊かさの共感で絆を深めます。

 

いて座土星

 

ビーチには「楽しい休暇」目的で向かいます。

 

楽しく遊べそうな海辺のスポットを直感と衝動で探り当て、グループをノープランの気楽さと楽観的ふるまいでリラックスさせます。現実の暗さや仕事疲れを忘れさせるほど能天気な明るさで、みんなを元気にします。

 

やぎ座土星

 

ビーチには「日光浴か読書」目的で向かいます。

 

安全に効率よく日光浴と読書が楽しめそうなスポットを見つけたら、そこでの過ごし方はそれぞれに任せます。

あとでその体験をグループでシェアするとき、他の人の日光浴の仕方や読書の内容や自身の体験から、太陽光や地熱や海辺のビジネスのひらめきを得てみんなとともにワクワクします。

 

みずがめ座土星

 

ビーチには「ユニークな発想で共鳴できる仲間を探す」目的で向かいます。

 

海辺で遊んでリラックスモードに入ると、俯瞰視点でみんなの会話を見守り、ユニークな発想や発言に出会うと共鳴して仲間意識を生みます。その仲間と特殊な世界観を創り共有します。

 

うお座土星

 

ビーチには「みんなと心をひとつにする」目的で向かいます。

 

一緒に海辺で休暇を楽しみ、グループと一体感を持つことでどんな困難も乗り越えていく「マスターマインド」の力を呼び、一緒に夢を叶えるムードを作ります。

 

次回もジル・ボルト・テイラー著「ホール・ブレイン」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。