こんにちは、リブラです。

今回からジル・ボルト・テイラー博士の「ホールブレイン」を解説していこうと思います。

 

テイラー博士は、統合失調症の兄を持ち、精神医学と神経解剖学を専門とする研究者です。

 

彼女は37歳のとき、脳動静脈奇形という先天性の血管障害で脳出血を起こしました。

 

4時間かけて左脳の機能が一つずつ停止していくのを見守るしかない、危機的状況に陥りました。

 

けれども、このときテイラー博士はパニック状態にもならず、神経科学者として、自らの脳が系統的に機能停止するのを観察することに魅了されていました。

 

こんな死と隣り合わせの状況で、なぜ彼女は自らの左脳が停止するのを冷静に観察できたのでしょうか?

 

それがこの本で解き明かされる脳の神秘的な性質であり、神経科学者だからこそ掴み取れた真実なのです。

 

このときの彼女の頭の中はしんと静まり返っていました。

左脳のおしゃべりや順序立てて考える思考も止まり、未来を恐れる気持ちも消えていたのです。

 

その代わり、「今、この瞬間」の感覚だけを感じていました。

それは畏敬を感じるほど美しい瞬間でした。

 

自分の身体がどこから始まりどこで終わっているのか、その境界を識別することができなくなり、自分が宇宙と同じくらい大きなエネルギーの「球」だと感じました。

 

完全に右脳の意識へと移行し、自分の本質は、広大で、まるで音のない幸せに満ちた海を泳ぐクジラのように、魂が自由に飛び回っているように感じたのです」ー「ホールブレイン」より引用ー

 

テイラー博士は左脳の機能が停止したとき、右脳の視野や観点だけで物事を知覚していたのですが、「個」(わたし)という意識は消え、すべてと一体感を持ち常に多幸感に満たされていたといいます。

 

ある日突然、左脳さんのおしゃべりが消え、右脳さんを体感して覚醒したというネドじゅんさんの世界観に通じます。

 

テイラー博士は、術後の身動き取れない期間も左脳の機能停止の間は未来の不安を感じることがなかったそうです。

 

しかし、言語機能を取り戻すとともに徐々に左脳の性質も復活したといいます。

 

これらの体験から、テイラー博士は、「左脳の大脳皮質のキャラ」と「左脳の辺縁系のキャラ」と「右脳の大脳皮質のキャラ」と「右脳の辺縁系のキャラ」の4つのキャラが自身の中に存在することに気づきました。

 

8年かけて元の身体の機能を取り戻せたのは、「右脳の大脳皮質のキャラ」が総指揮官となり、他の3つのキャラと協調関係を築き、癒したからだと言っています。

 

テイラー博士によれば、

 

「右脳の大脳皮質のキャラ」の意識は、無限の可能性とつながる「みんなでひとつ」のワンネス意識です。

「右脳の辺縁系のキャラ」は、人とつながり楽しみを共有することに無上の喜びを感じる意識です。

 

そして、「左脳の大脳皮質のキャラ」は「個」としての自分とそれ以外を識別できる意識で、「左脳の辺縁系のキャラ」は「個」としての自分の感情や感覚をで自分の存在を感じる意識です。

 

左脳があるから「わたし」という認識があり、右脳だけだと自分と他者の境界がなくなり、「わたしたち」という感覚のみが存在するのだそうです。

 

「この本が扱っているのは、『わたしの中の<わたしたち>の力』についてなのです。

 

脳の中の様々なグループの細胞のことを、それらがどのように組織されていて、異なる細胞回路のそれぞれを働かせるとどんな感じがするか、理解するほど、自分が動かしたい神経回路を意図的に選べるようになります。

 

こうして、わたしたちは最終的に、周囲の環境に左右されることなく、一瞬ごとに、自分が誰で、どうありたいかを選ぶ力を手に入れるのです

 

心理学が、脳の構造や機能と明確につながっているとわたしは考えています。

 

このつながりに目を向けることで、左脳と右脳の意識的または無意識的な領域について、驚くほどの洞察が得られるのです」

 

「これから始まる脳への旅は、『英雄の旅(ヒーローズジャーニー)』を全うするために歩まなければならない道のりを描いた、ジョセフ・キャンベルの原質神話(あらゆる文化に共通する基本的な構造)を連想させます」「ホールブレイン」より引用ー

 

この本のタイトルが「ホールブレイン」なのは、テイラー博士がこれら4つのキャラをすべてかけがえのない存在で、全部でひとつと思っている現れなのでしょう。

 

テイラー博士は、4つのキャラをユング心理学に当てはめ、下記のような人格に分類しています。

 

「左脳の大脳皮質のキャラ」は、ペルソナ(外面的側面;仮面)、自我(エゴ)。

 

「左脳の辺縁系のキャラ」は、傷ついた子ども意識、感情の警報機。コンプレックス。

 

「右脳の大脳皮質のキャラ」は、ありのままの自分、宇宙(すべて)と一続きの自分。

 

「右脳の辺縁系のキャラ」は、無邪気で遊び心いっぱいの子ども意識。直感的警報機。アニムス(男性性)とアニマ女性性。

 

この4つのキャラをユング心理学の元型に当てはめているのを見て、それから、神話学のキャンベルの「ヒーローズジャーニー」に右脳への旅を例えているのを見て、わたしは凄くワクワクしました。

 

なぜなら、ユング心理学とキャンベル神話学は、わたしがホロスコープリーディングするときの必須アイテムだからです。

 

わたしは、月をインナーチャイルド(子ども意識)、アセンダントをエゴマインド、土星をエゴの具現化ツール、水星を思考、太陽を「本来の自己」、金星をアニマ(女性性)、火星をアニムス(男性性)、キローン(コンプレックス)と捉えて読んでいます。

 

「左脳の大脳皮質のキャラ」はアセンダントと土星と水星の星座キャラ。

 

「左脳の辺縁系のキャラ」は月とキローンの星座キャラ。

 

「右脳の大脳皮質のキャラ」は太陽と木星と天王星と海王星と冥王星の星座キャラ。

 

「右脳の辺縁系のキャラ」は月と金星と火星の星座キャラ。

 

と当てはめてみたらおもしろいのではないかと、自身のホロスコープと脳キャラの一致点を探りながら実験中です。

 

テイラー博士が自身の4つの脳キャラの説明をしているところを、彼女のホロスコープも参照して星座キャラの一致点もシェアしようと思います。

 

星座キャラを使うと、かなりこの4つのキャラの性質は明確になってきます。

 

キャンベル神話学のヒーローズジャーニーでは、仲間に出会い賢者の導きを得て、恐怖を克服し、目的を遂げるストーリーがあります。

 

己の「ホールブレイン」」を知ることは、左脳キャラたちと組むばかりの人生から飛び出し、右脳キャラたちも巻き込んで未知の世界の可能性に挑むヒーローズジャーニーになることでしょう。

 

まずは4つの脳キャラの性質を知ることで、かれらと協力関係を築き仲間にすることです。

そうすれば、これから進む旅の導きを得て、恐怖を克服し、真の目的を見つけることができるでしょう。

 

4つの脳キャラたちと仲良く人生を歩んでいくためのヒントが、この本にはたくさん詰まっています。

 

次回もジル・ボルト・テイラー著「ホール・ブレイン」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちらをご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。