こんにちは、リブラです。
今回は、ジェームズ・ドゥティ著「スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック」の解説です。
第11章「心のアルファベット」のあらすじ
ジム(ドゥティ博士)は「心を開く10か条」を「CDEFGHJKL」を頭文字にしたリストにして、「心のアルファベット」と名付けました。
心のアルファベット(C~Fまでの詳細は前の記事にあります)
G
gratitude「感謝」
感謝とは人生の恵みを認めることだ。たとえそれが痛みと苦しみに満ちていたとしても。
ほんの一瞬の時間を割いて感謝するだけで、気の持ちようが大きく変わる。
突如として自分がどれほど恵まれているかに気づく。
H
humility 「謙虚さ」
謙虚さは、多くの人にとって実践の難しい資質だ。
人はみな、自分の価値を自分以外の人に認めてもらいたがる。
だがそうすることで自分と他人を切り離してしまう。
いいところも悪いところもあることを認め、お互い等しい存在として見ることができたとき、人は本当につながり合える。
I
integrity 「誠実さ」
誠実さには意志が必要だ。
誠実であるには、まずあなたにとって1番大切な価値を決め、他者との関わりの中でその価値を絶えず実践しなければならない。
1度でも誠実さを曲げてしまうと、2度目ははるかに曲げやすくなる。
J
justice「正義」
正義とは、正しいことがなされるのを見たいという、すべての人にの中にある欲求の表れだ。
弱い人のために正義を求め、気にかけ、貧しい人に与えることが、わたしたち社会と人間性を決め、人生に意味をもたらす。
K
kindness 「思いやり」
思いやりとは、他者の身になって考えることで、共感の主要な一部だ。
それは、自分への見返りや賞賛を求めずに他人が大切にされるのが見たいと思う気持ちにほかならない。
親切な行いは波のように広がり、友だちや周囲の人を親切にする。
それは、人から人へと感染し、社会を正しい方向に導く。
思いやりは良い気分を生み出し、いずれ自分に戻ってくる。
L
love 「愛」
無償の愛は、あらゆる人とあらゆるものを変える。
愛にはすべての美徳がある。
愛は傷を癒す。
最後に癒しをもたらすのは、テクノロジーでも医療でもなく、愛だ。
愛こそが人間たらしめている。
「スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック」より引用。
gratitude「感謝」は、「心を開く10か条(心のアルファベット)」の中で最も簡単で最も即効性のあるパワーワードでしょう。
「ほんの一瞬の時間を割いて感謝するだけで、気の持ちようが大きく変わる。
突如として自分がどれほど恵まれているかに気づく」のですから。
また、「感謝」は、「心を開くこと」のバロメーターにもなります。
「感謝に価値を感じない」、あるいは「感謝できるようなものなんか何もない」と思うならば、それは完全に心が閉じて孤立している状態なのです。
エゴが主導権を牛耳っている状態です。
わたしたち人間は、誰かに育まれなければ1日たりとも生存できない状態で生まれてきます。
わたしたちは人間は、生きるために空気も水も食料も必要としますが、それを創り出しているのは地球の環境です。
わたしたち人間は、大人になるとそれまでのすべてを自分で獲得して生き残ってきたように思いますが、それはエゴの幻想です。
もちろん、生存本能由来の意識であるエゴは、「生き残り」にかけては1番尽力しています。
でも、多くの人々の働きで、地球環境の恵みで「生かされている」ことが真実です。
エゴがどんなに生き長らえたいと思っても、人のつながりや地球環境の恵みがゼロだったら、即死んでしまう儚い存在がわたしたち人間なのです。
エゴが心が閉ざしてしまうと、人のつながりや地球環境の恵みに価値を置かなくなってしまいます。
空気も水も食料も人のつながりもあって当然、それが失われるときになって初めてその存在をありがたい恵みだったとエゴは気づきます。
ジムも富のすべてを失い、その失意を伝える相手もいないとわかったとき、初めて自分が孤立していた(心を閉ざしていた)と気づきました。
恵まれていたものの原点を遡り、ルースとの出会いで心が開き、可能性豊かな人生が始まったことを思い出したのです。
失意や絶望や挫折やダメージで、この世界を呪いたくなったときこそ「心を開くこと」が必要で、その最も簡単な方法が「感謝すること」です。
この世には「感謝」するべきもので満ちあふれているからです。
「そうは思えない!こんなときに感謝なんかできない!」という気持ちが浮上してきたら、まずは、不平不満を主張しているエゴに感謝しましょう。
「エゴさん、今日まで生き残りに尽力してくれてありがとう!
あなたがどんなに頑張ってきたかは誰も知らない。
でも、わたしは1番知っている。
うまくいかなかったのは心閉ざしていたから。
これからは、心を開くことから始めよう!
今、ここにいるわたしは、呼吸ができる。
酸素が吸える。二酸化炭素が吐ける。
これでこの瞬間の生命を維持している。それだって凄いことだ。
酸素を供給するから、ミトコンドリアで体内のエネルギー通貨のATPがつくられる。
要らなくなった二酸化炭素を吐けば、植物がそれを吸い、また酸素を生産してくれる。
無意識だったから気づかないけど、ただ、呼吸しているだけでも、わたしたちは地球の命の営みに参加している。
心を開いてつながりを意識すれば、この世に孤立しているものはないことに気づくはず。
すべてとのつながりに気づけば、自然に小さな感謝が湧いてくる。
それは閉ざした心の扉が開き始めたサイン。
感謝する度に、心の扉を開くことが楽しくなってくるよ!」
エゴは合理主義なので、感謝で心を開けば気持ちが明るくなり、良い気分が良い現象を招くのを実感すると、率先して感謝の材料を見つけるようになるでしょう。
すると、すべてに感謝したい気持ちがあふれてきます。
その感謝であふれた状態で現れるのが「謙虚さ」です。
すべてに生かされていることに気づいて感謝があふれ、自分の頑張りだけで生きているわけじゃないとエゴが認めて謙虚になるのです。
謙虚になると「いいところも悪いところもあることを認め、お互い等しい存在として見ることができたとき、人は本当につながり合える」から、支配や依存のない、ほんとうの愛でつながる「誠実」な関係が築けます。
「謙虚さ」と「誠実さ」が備わると、心を中心にした「1番大切な価値」の基準が定まるので、「正義」の剣で「お互い等しい存在として見ること」を守ることはあっても、人を善悪で裁き責め立てることはありません。
「謙虚さ」と「誠実さ」から生まれた「正義」の基準が人生を貫くようになると、「弱い人のために正義を求め、気にかけ、貧しい人に与えることが、わたしたち社会と人間性を決め、人生に意味をもたらす」と気づき、全体の中の自分の使命が判明してきます。
エゴは「わたしだけ」ではなく、「わたしたちすべて」を意識するようになり、「自分への見返りや賞賛を求めずに他人が大切にされるのが見たいと思う気持ち」なり、「思いやり」があふれてきます。
そして、エゴが「思いやり」で心を開くと、「親切な行いは波のように広がり、友だちや周囲の人を親切にする。
それは、人から人へと感染し、社会を正しい方向に導く」ことになり、「無償の愛」が自然なこととして受け入れられるようになります。
「無償の愛は、あらゆる人とあらゆるものを変える」ので、人も社会も自然環境も愛が循環する地球の家族になっていきます。
次回は「エリクソンの心理療法<レジリエンス>を育てる」の解説を予定しています。
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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。