こんにちは、リブラです。

今回は、ジェームズ・ドゥティ著「スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック」の解説です。

 

第5章「お金がたくさんほしい」のあらすじ

 

ジム(ジェームズ・ドゥティ)は待望の「願い事が何でも叶うマジック」を、やっとルースから教えてもらえることになりました。

 

「さあ、ジム。充分なお金を持っている自分自身を想像してみてほしいの。

2通りのやり方があるの。

 

ひとつは自分の映画を観るようなやり方

もうひとつは、あなたの目を通して広い世界を見るやり方

 

億万長者の目で世界を思い描いてみて。

ほしいだけのお金を持っているあなたを想像して。何が見える?」

 

ジムが難しいというと、その日はルースが「心を開いて、そうなるのを信じていたらそうなった」体験を話し、願い事を10個書く宿題を出しました。

 

ジムはリストを作成しながら、小学4年生のとき、学校で「これは天職なんだ」と生徒の前で語り、輝いて見えた医師のことを思い出しました。

 

その医師はジムに「君は思いやりがあるから、すごくいいお医者さんになる。無理だなんて思わないで」と言ったのでした。

 

ジムのリストは、

1.アパートから追い出されない。

2.クリスとデートする

3.大学に行く

4.医者になる

5.100万ドル

6.ロレックス

7.ポルシェ

8.豪邸

9.島

10.成功 でした。

 

ジムは「僕の仕事は医者だ」と決めると、病院内の放送で呼び出しを受ける自分が想像でき、その声を聴くこともできました。

 

「僕は医者になるって知っているんだ。どうやって実現するかはわからないけれど、その瞬間、そうなることを確信した」というと、ルースは手を叩いて「それよ。お医者さんの目で世界を見るってことは」といいました。

 

リラックスして、頭を空っぽにして、心を開いたら、はっきりとした意志を掲げやすいの。

 

窓の外を眺めているところを想像して。窓は曇っている。寒いときの車の中みたいに。

 

何度も何度も意志を掲げるうちに、だんだんはっきりと見えてくるわ。

 

窓の向こう側にはお医者さんになったあなたがいる。

その姿がはっきりしてくるにつれて、そのイメージが現実になる可能性が高まるの。

 

リストに書いて心で感じたこと頭で想像したことはみんな、それを信じて一生懸命に努力すれば、必ず叶うわ

 

あなたが引き寄せて、自分が想像したものになるの。

 

頭と心を使えば、それができる。約束するわ」

 

家に帰ると、ジムはルースから教わったことを忘れないために、ノートに書き出しました。

 

身体を緩めること、頭の中の声を止めること、心を開くこと、意志を掲げること。

 

ルースとお別れの期限は、後6日後にまで迫っていました。

 

「スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック」より引用。

 

「お金がたくさんほしい」というのは、誰しもが持っている願いでしょう。

 

引き寄せの法則がブームになった頃、ほしいものを願い、イメージし、信じると受けとれると聞いて、やってみた人も多かったと思います。

 

わたしは30代半ば頃、願望実現のワークショップで作り、しまい込んでたビジョンマップが40代半ば頃、ひょっこり出てきてほとんど実現していて驚いた経験があります。

 

そのビジョンマップに貼り付けていた写真は、ほしい物ではなく、やりたい事や行きたい場所や挑戦してみたい事をイメージさせる写真でした。

 

振り返ってみると、わたしは物の引き寄せで意図通りになったことをあまり覚えていません。

 

ゲリーのアカシックレコードのスクールに通っていたころ、パラレルワールドのしくみを学び、平行自己という考え方を知りました。

 

今現在存在するわたしは、無数にある平行自己のひとつなんだという考えです。

映画のフイルムを人生に例えると、平行自己の話はわかりやすいかもしれません。

 

既にシナリオが決まっているけれど、微妙に設定やキャストが違うバージョンが無数にある感じです。

 

もし、望みのフィルムを探し出そうとしたら、映画に映っている物で探すより、タイトルで探す方が絶対早く見つけられますよね。

 

自分を主人公にした映画が、可能性の数だけ存在するとしたら、ポルシェに乗っているとか、ロレックスを持っているとかで探すと複数でてきてしまい、適したひとつに絞るのが難しくなるはずです。

 

望む自分の在り方が決まっていれば、ジャンルやタイトルですぐ絞り込みができるのでしょう。

 

人生が無数にある世界線でできていて、わたしたちはただ、その時々の意識の波動で共鳴する世界線を乗り換えているのだとしたら、ジムが「医者になるんだ」と意志を掲げ、医者になっている自分を想像し、医者になっていると知っている自分に気づくというプロセスは、とても合点がいくのです。

 

実際、ジム(ドゥティ博士)は脳外科医になって、願望リストにあるものを手に入れたり失ったりしています。

 

「2.クリスとデートする」願い事だけは、「医者になっている」という<自分の存在>をメインとする世界線になかったようで、この本の中に願望が成就したシーンはでてきません。

 

既にその世界線が存在するなら、それにフォーカスを当てただけでまだ実現してなくてもそうなってるところがイメージできて、既に知っている確信が湧くのもうなずけます。

 

パラレルワールドの考え方を使って豊かさを得ようというならば、1番最初にやることは、「豊かさ」と「自分」をつなぐイメージを創ることです。

 

お金があるから豊かなのではなく、「わたしの心が豊かだから、豊かな世界線が引き寄せられる」という状態を創ることが必須です。

 

心の豊かさは、物質だけでなく、時間や人間関係などにも影響します。

<自分の存在>の在り方(映画のタイトル)が掲げられると、それに必要な物やキャストは必然的に揃ってくる世界線にヒットするのです。

 

自身の心の豊かさを願い事にイメージすれば、心豊かな<自分の存在>が主人公で、心を満たされる物や関係に恵まれる世界線を呼び、すべてを手にすることができるのです。

 

逆に、物や人間関係で心が満たされる願望をイメージすると、それは確かに呼んだ世界線で満たされる可能性はあるのかもしれませんが、それは<自分の存在>をメインにしていないので、どんな筋書きになるのかはその世界線のストーリー任せになります。

 

それを欲している<自分の存在>が、延々と願望を追い続けるだけの世界線になる可能性もあるのです。

 

また、今在る環境や状態に欠乏感や願望とのギャップが大きいと、心は豊かさを感じにくくなります。

 

出発点は、今在る環境や状態の中で心豊かになる工夫が必要です。

それが種火になり、同調する豊かな世界線が引き寄せられるのです。

 

普通の日常生活に心の豊かさを感じて感謝が溢れてくるようになったら、それは自身の心の力が生み出した豊かさだと認めましょう。

 

自分で心の豊かさが生み出せたら、後はそれをイメージで少しずつ増幅するだけです。

そのイメージの規模に匹敵する豊かな世界線がやってきます。

 

その世界線が具現化するか否かは、その世界線に存在する自分が自然にイメージでき、確信が湧いてくるかでわかります。

 

次回は「人生を開く最強のマジック」の解説を予定しています。

 

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最後まで読んでくださり、ありがとうございます。