こんにちは、リブラです。
今回から解説を始める本は、ジェームズ・ドゥティ著「スタンフォードの脳外科医が教わった人生の扉を開く最強のマジック」です。
この本は、スタンフォード大の神経外科教授のドゥティ博士の体験による実話です。
奇跡を起こすマジックの方法が書いてありますが、スピリチュアル本ではありません。
誰もができる簡単な方法ですが、地道な努力と根気を要します。
実際、ドゥティ博士がこのマジックに出会ったのは中学生時代でした。
中学生でも実践できるけれど、思い通りに使えるようになるためにはかなり修練が必要になるマジックです。
自身のマインドを統制するマジックだからです。
わたしがこの本に着目したのは、ナポレオン・ヒル著「悪魔を出し抜け!」の解説記事を書いていて、「ヒプノティック・リズム(集合意識による集団催眠)」の波に流されないためには、「明確な目標」を軸にしてブレないことだと痛感したからです。
悪魔が使う蜘蛛の巣の罠、ヒプノティックリズムとは? | リブラの図書館(スピリチュアルな本と星のお話) (ameblo.jp)
しかし、「明確な目標」を設定すること自体が難関なのです。
この本の凄いところは、何の救いもない逆境の中で、このマジックで奇跡を起こして次々望みを手中に収めていくプロセスと、望みを手に入れることに夢中になって破滅し、すべてを失って再起するプロセスの両方が書かれている点です。
このマジックを使えば、ヒプノティック・リズムの波に乗ったかのように望みは叶えられるけれど、漏れなくついてくる「代償の法則」を忘れていると、望んだことの対価にすべてを奪われるという失敗例も示されているのです。
アルコール依存症の父親とオーバードーズで自殺未遂を繰り返す母親のいる極貧家庭で育つジェームズが、手品道具の店でルースという女性から「人生を開く最強のマジック」があると聞けば、もちろん、夢中で習得しますし、それによって叶えたい望みは物質的豊かさを象徴するものが多数を占めます。
「アパートを家賃滞納で追い出されないこと、意中の女の子とデートすること、大学に行くこと、医者になること、100万ドル、ロレックス、ポルシェ、豪邸、島、成功」
これが、14歳のときジェームズが書いた望みのリストです。
彼はこの望みのほとんどをマジックを使ってほんとうに手にしました。
でも、欲に振り回されたジェームズは、医師資格以外すべて失う経験もします。
ただし、それ以降、ジェームズの望みは個人的欲望ではなくなり、「共感と思いやり」に満ちたものに変わり、利他的になっていきます。
彼がスタンフォード大学で「共感プロジェクト(共感と健康の関わりの研究会)」を発足し、ダライ・ラマを招いて「瞑想と共感の脳への影響」について話をする機会を持つと、ダライ・ラマから高額な寄付金をもらい受けることになり、それを知ったグーグルのエンジニアも心を動かされて多額の寄付をしてくれました。
やりたいことに集中するだけで、望まなくても富はそれを追いかけるようについてくるという体験をするのです。
「悪魔を出し抜け!」でも代償の法則の上手な取り扱いは、まず、自分から「与える」ことでした。
「与える」と「奪われる」では、感情が放射する周波数帯がまるで違うからです。
同じ代償を支払うにしても、「与える」イメージならば豊かな感情が流れ、「奪われる」「減る」イメージならば怖れの感情が流れます。
豊かな感情が流れているときは、大きな夢が現実化することを信じる気持ちになれます。
怖れの感情が流れているときは、視野が狭くなり、夢の具現化を疑う気持ちが強くなります。
人間が底力を発揮するときは、顕在意識と潜在意識が、思考と感情が、魂と身体が一致した目的を目指すときです。
ルースがジェームズに教えたマジックは、マインドの方向性を一致させ、心をニュートラルにして集中するゾーンに入る方法です。
この本のマジックと魂意識の真の望みが組み合うとき、その望みは個を超えて人類の望みと一致し、集合意識のパワーを追い風に成就するのだろうと思います。
次回も「人生の扉を開く最強のマジック」の解説を予定しています。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
詳しくはこちらをご覧ください。
新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
