こんにちは、リブラです。今回は、ナポレオン・ヒルの「悪魔を出し抜け!」第12章の解説です。
ヒル「思考習慣を形成するものは何でしょう?」
悪魔「習慣が形成されるきっかけとなるのは、意識の中にはっきりとした欲望を持つことなのだ」
ヒル「思考習慣が形成される間、人間の脳の中では何が起こっているのでしょうか?」
悪魔「欲望が感情と結びつくと、その欲望が保存されていた脳細胞が磁力を帯び、その細胞はいつヒプノティック・リズムの法則(集合意識による集団催眠)によって支配され指示されもいい状態となる。
脳の中に現れた、あるいは形成された思考が強い感情と結びつくと、ヒプノティック・リズムはただちにその思考を現実の形あるものに変換する。
脳の中でも最も支配的な思考というのは、その人間の持つ最も強い欲望と感情と結びついたもので、ヒプノティック・リズムはそういう意識に真っ先に作用するのだ。
思考習慣は同じ考えが何度も繰り返されることによって形成される」
ヒル「思考を行動へと駆り立てる最も基本的な動機、つまり、欲望にはどんなものがありますか?」
悪魔「*愛への欲望
*食への欲望
*霊的、精神的、身体的自己表現したい欲望
*死後も永遠なる生命を持ちたいという欲望
*他人を支配したいという欲望
*物質的な富への欲望
*知識欲
*他人を模倣したいという欲望
*他人より優れていたいという欲望
*恐怖(貧困、非難、病気、失恋、老い、死)を避けたいという欲望
以上が人間を行動へと駆り立てる主な動機となっている」
ヒル「貪欲・羨望・金銭欲・嫉妬・怒りといった感情はどうでしょう?
このような否定的な感情を持つことが人間は多いのではありませんか?」
悪魔「否定的感情というのはどれも肯定的な感情の裏返しにすぎない。
何かに敗北したり失敗したことがきっかけで生まれる。
あるいは大自然の法則をプラスの方向に働かせようとしなかったために起きる」
ヒル「あらゆる否定的思考は、人間が大自然の法則とうまく調和しようしなかった、
あるいはできなかった結果生まれるものだ、とあなたはいっているように聞こえますが、
それで間違っていませんか?」
悪魔「まさに、その通りだ。
大自然は『何もしない』とか『何もない』とかいう状態が嫌いなのだ。
どんな空間も必ず何ものかで満たされていなければならず、実際そうなっている。
物質的な存在にしろ、霊的な存在にしろ、あらゆるものは常に運動していなければならず、実際運動している。
人間も例外ではない。
人間は思考という力を受信し、整理し、凝縮し、表現するために創造された。
人間が自分の脳を使って前向きで創造的なことを考えようとしないと、大自然はその『何もない』空間を満たそうとして、人間の代わりにその脳を使い、否定的なことを考えさせる」
ー「悪魔を出し抜け!」第12章よりー
意識の中にはっきりした欲望を持つことで思考習慣が形成されると、その思考習慣は観念(思考回路)として定着し、その思考回路がめぐる度に同じ感情が発生するようになります。
例えば、不健康な状態を改善したいという欲望で食事に配慮する思考習慣が形成されると、旬の野菜を取り入れたバランスの良い食事を用意する度に身体に良いアイディアが浮かび、健康的な気分になります。
この思考習慣が身につき観念になると、活き活きした野菜を見つけただけでうれしくなったり、しょぼくれた野菜しか手に入らないというだけで残念な気分になったりします(そんなことぐらいで健康が脅かされることはないのに)。
欲望を持つ→それを得るための思考習慣ができる→観念(思考回路)形成→その観念に相応しい感情を発生→その感情と同じ波長のヒプノティック・リズムの波を引き寄せる→ヒプノティック・リズムに巻き込まれる・・・という一連の流れを生むのです。
そのヒプノティック・リズムの向かう先が望むゴールだったとしたら、最速で夢が成就しますが、そうでない場合は、望まないゴールに半強制的に流されて、望まない現実を招くことになります。
ですから、どんな欲望を持ちどんな思考習慣を定着させるかは極めて重要です。
どんな感情になるのかは、その思考習慣で決まってしまうからです。
身体的にも経済的にも人間関係も恵まれた環境にありながら、否定的思考習慣を持つがゆえに無価値感や虚無感や失望感に苛まれ、既に手にしているものに少しの満足も感謝もできず、欠乏感を募らせてしまう人もいます。
傍から見るとそんな人は稀に見えるかもしれませんが、わりと多数派です。
「『今、ここ、この瞬間』はどうでもいい。その先の未来が問題なのだ!」と当たり前に考えていると、もれなく否定的思考習慣に陥ります。
「今、ここ、この瞬間」は、身体が在るところなので「呼吸をしている」「生きている」というだけでも最低限の安心感を身体は事実として感じられます。
けれども、「今、ここ、この瞬間」の安心感に重きを置かず、未来にばかり焦点を当てる思考習慣があると、そこは身体のないところであり何も確定できないところなので、不安要素ばかりが膨れ上がるのです。
「今、ここ、この瞬間」に何を強く欲し、それを得るため何を繰り返し考えているかで思考習慣が形成され、自動設定で回り出す思考回路(観念)がそれに伴う感情を自動的に発生させますから、自身が抱く欲望がどんな思考を生み出すか注意を払う必要があります。
今回、悪魔は「大自然はその『何もない』空間を満たそうとして、人間の代わりにその脳を使い、否定的なことを考えさせる」という重大な告白をしました。
抱く欲望が思考習慣を形成するとばかり思っていたら、「何も自分で考えていない」脳は、大自然の働きにより否定的思考習慣を形成するというのです。
だから、悪魔は「流される」ことのない人間になるため、「自分の頭で考えろ」とか「明確な目標を持て」と言い続けてきたわけですよね。
確かに否定的思考習慣を持つ人は、同じことをいつもグルグルと堂々巡りして「頭を使っていない」場合が多いです。
わたしの母がそうでした(重症のうつ病でしたが、それ以前に悩むことが怖くてアルコールで現実逃避をしていました)。
母はいつもお金がなくなることを心配していましたが、家計簿をつけたことがありませんでした。
お金がたくさん入る未来は期待していましたが、お金が減っていく現実を直視するのが怖くて、少ない金額でやりくりするために頭を使おうとせず、小学生のわたしに「今月足りないどうしよう!」と毎月いっていました。
わたしは50円で6人家族が3日間ぐらい食べられる食パンの耳や、「学校のウサギやニワトリにあげたい」からと大量に八百屋さんからもらったくず野菜のキレイなところを調達してきたりしていました。
母の代わりにわたしが頭を使ったから、わたしはお金に対して否定的思考習慣を形成せずに済みましたが、母はそこに頭を使わない分、悩み事を増やして頭をいっぱいにしていました。
父じゃない人と結婚していたらこんな生活にならなかったとか、子どもを4人も生まなければ貧乏にならなかったのにとか、もう、戻れない過去の選択の失敗を考えたり、自分が耳パンや野菜くずを調達する未来を想像して恐怖したりに頭を悩ませていたのです。
(母が素晴らしい反面教師をしてくれたおかげで、目標設定と計画が立てられれば、後は自分を信じて行動するだけで欲しいものが手に入る思考習慣が身につきました)
これが大自然の働きと聞いてすごく納得しました。
わたしたちの脳は、起きているときは考えることをやめられません。
頼まれなくても常に何か考えて、忙しないβ波の脳波を出し続けています。
ただし、1つのことに一心不乱集中しているときは、安定した律動的な波のα波が出ます。
つまり、「明確な目標」を1つ掲げてそこに集中する思考習慣をつけておけば、様々なことで心を乱されてもその「明確な目標」にフォーカスを戻すことで、否定的思考が習慣になるのを防げるのです。
これが何もないと、自然発生する無目的な思考がざわざわ湧いて勝手に働く状態になり、不安な妄想に発展していくのです。
脳を健康的な状態に保つためにも、前向きな目標を1つ設定しておくのは、否定的思考習慣で望まないヒプノティック・リズムに巻き込まれるのを防ぐために有効だと思います。
次回は「悪魔を出し抜け!」の解説を予定しています。
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