こんにちは、リブラです。今回は、ナポレオン・ヒルの「悪魔を出し抜け!」第11章の解説です。
ヒル「環境から受ける影響を利用してヒプノティック・リズム(集合意識による集団催眠)の呪縛から自由になる方法はありますか?」
悪魔「人間は環境から受ける影響によって思考習慣を形成するが、その影響はすべてヒプノティック・リズムによって固定化されることになる。
つまり、環境から受ける影響をポジティブな方向に変化させれば、それがまた思考習慣によって元に戻されない限り、それがそのままヒプノティック・リズムによって固定化されるわけだ」
ヒル「つまり、ポジティブなものであろうとネガティブなものであろうと、自分から進んで環境に身を委ねていれば、その環境の持つ影響力が思考習慣を形成するほど強力になった時点で、ヒプノティック・リズムがそれを固定化してくれるということですね?」
悪魔「その通りだ。
思考を喚起するものは、どんな力であっても慎重に扱わねばならない。
その力が周りの環境を作り上げ、この世での自分の運命を決定づけるのだ」
ヒル「環境から受ける影響をコントロールすることができる人はどういった人たちですか?」
悪魔「『流される』ということのない人間だ。『流される』という習慣に陥ってしまった人間は、自分で環境を選ぶ力を失くしている。
環境の持つあらゆるネガティブな影響に屈してしまっているのだ」
ヒル「そこから逃げる道は1つもないのですか?かれらにとって、ポジティブな環境に身を委ねる方法はもう何もないのでしょうか?」
悪魔「1つだけ方法がある。
それは『流される』ことをやめることだ。
そして、自分の意識を取り戻し、ポジティブな思考を喚起してくれるような環境を選ぶことだ。
明確な目標を持てばそれができるはずだ」
ヒル「そんな単純なことなんですか?
それはつまり、『流される』習慣は単に意識の状態にすぎないという意味ですか?」
悪魔「『流される』習慣とは、意識がネガティブな状態にあるということなのだ。
何の目標も持っていないということが一目でわかる状態だ」
ヒル「ポジティブな思考習慣を身につけ、それを維持するのに最もふさわしい環境を作ろうと思ったら、どうするのが1番効果的でしょうか?」
悪魔「最も効果的なのは、親しい友人たちとグループを作り、1つの明確な目標の達成に向けてみんなで一丸となって協力し合うことだ。
このようなグループは『マスターマインド』(1つの明確な目標を達成するために2人以上の人間の間で築く調和のとれた協力関係)と呼ばれている。
『マスターマインド』のメンバーは、それぞれが必要に合わせて自分の持つ知識や経験、教養、計画、アイディアなどを持ち寄り、共通の目標に向かってその実現を目指す。
他人との間に友好的な協力関係を築かずして大きな成果を得ることは不可能だ。
つまり、成功したければ、まず環境をコントロールし、それによって否定的な環境の影響から身を守ることが重要だということだ」
ー「悪魔を出し抜け!」第11章よりー
「流される』習慣の人がネガティブな意識状態をつくり出す環境にいると、ヒプノティック・リズムによって固定され、その意識状態が招く現実に翻弄され、ネガティブな意識状態のスパイラルから抜けられなくなります。
ただし、『流される』習慣の人は環境に染まりやすいというメリットを活かせば、瞬く間に良いヒプノティック・リズムの波に乗り換えて、ネガティブな意識状態のスパイラルから抜け出すことも可能なのです。
それが今回悪魔が言っている『マスターマインド』(1つの明確な目標を達成するために2人以上の人間の間で築く調和のとれた協力関係)の力です。
柔軟サイン(ふたご座・おとめ座・いて座・うお座)にアセンダントや太陽や土星や月、天体集結を持っていると、環境(人間関係や巷に溢れる情報)から影響をとても受けやすくなります。
それは決して欠点ではなくて、柔軟サインならでは特性なので、環境に溶け込み適応しやすい性質と捉えるとよいでしょう。
持って生まれた性質を責めたり否定することは、「百害あって一利なし」です。
有効利用をする方に導けば、特殊な才能に発展します。
どうして柔軟サインは環境に溶け込み適応しやすい性質があるのかといえば、『マスターマインド』の能力を発揮させたらピカイチだからです。『マスターマインド』の能力を使って望む人生を構築してほしい魂の意図があるからです!
柔軟サインは自分を環境に馴染ませ一体化するこで、その環境から受ける影響から学びます。
環境(人間関係など)からの影響に染まることによって自分を大きく変えるチャンスにするのです。
NLP(神経言語プログラミング)のモデリングの能力を無意識レベルで環境に適用する天性の技が、柔軟サインにはあるのです。
そのため、柔軟サインの人々は、人間関係に恵まれ、最速に物事を環境や関わる人々から吸収して習得することができます。
柔軟サインの人々にとって、人脈はライフラインであり、豊かさの水脈です。
しかし、トラブルも人間関係からやってきます。
だから人間関係のメンテナンスが常に必要になります。
不動サイン(おうし座・しし座・さそり座・みずがめ座)が優勢の人ならば、一時的に人間関係をすっぱり断って、その環境からの影響を取り除くことで自分を取り戻せますが、柔軟サインが優勢の人々にとってそれがたいへん難しいのです。
孤独になると何を指標に変わったらよいのか見当がつきにくいので、環境に染まる速さで脱環境(脱人間関係)とはいきません。
ですから、ここは得意技の『マスターマインド』で乗り越えるのが得策なのです。
自分が向かいたい方向と自身が関係している人々との考え方や習慣が著しくズレたときは、その関係や環境を変える潮時と捉えて、自分が向かいたい方向を目指している人々と関わる機会を持つのです。
目指している方向が同じならば、そこに流れるヒプノティック・リズムの波に乗り、独りで向かうよりはるか容易く軌道修正ができます。
そして、たくさんの人々と1つの目標を一緒に目指す醍醐味を味わうことで活性化するのが柔軟サインなのです。
自分が向かいたい方向を目指している人々と関わることができれば、柔軟サインにとって成功したも同然の状態になります。
また、柔軟サインが優勢ではなくても、11室(グループのハウス)に天体がある人は『マスターマインド』の使い手になるように運命づけられています。
だから、独りで頑張るよりも同じ目的を持つ人々と情報交換したり協力関係を築づく方が『マスターマインド』の力で望む集合意識の波に乗り、具現化が加速します。
この本の著者のナポレオン・ヒルも、ふたご座に土星と冥王星、おとめ座に月と天王星を持っているので、恐慌のときネガティブなヒプノティック・リズムに取り込まれそうになり、妻とのマスターマインドの絆で危機を乗り越え、悪魔との対話のチャンスを得ました。
柔軟サインがアセンダントや太陽や土星や月、天体集結を持っている人や11室に天体を持っている人は、『マスターマインド』という魔法の杖を持っていると思って、目的が同じ人々と交流してみるとよいでしょう。
人の輪は束縛ではなく、豊かな愛が巡る資源だというこに気づくことでしょう。
次回は「ミルトン・エリクソンの精神療法<レジリエンスを育てる>」の解説を予定しています。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。