こんにちは、リブラです。今回は、ナポレオン・ヒルの「悪魔を出し抜け!」第9章の解説です。
ヒル「明確な目標と祈りとはどんな関係があるでしょうか?」
悪魔「明確な目標のない祈りには効果はまったく期待できない。
明確な目標を持って祈れば、ヒプノティック・リズム(集合意識による集団催眠)を使ってその目標を達成することができる。
それがまさしく『無限の知性』の偉大なる宝庫から智恵を拝借するということなのだ。
その拝借方法を知りたいか?」
ヒル「どうしてほとんどの祈りは通じないのでしょう?」
悪魔「通じているぞ。すべての祈りは叶えられている」
ヒル「でも、たった今、あなたは明確な目標のない祈りには効果を期待できないと言ったばかりではないですか?」
悪魔「ほとんどの人間にとって、祈りとは何もかも失敗した後の最後の手段だ。
当然、かれらの意識はどんなに祈っても叶えてもらえないのではないかという不安で満たされている。
だから、その不安が現実のものとなるのだ。
明確な目標を持ち、それが必ず実現するという信念のもとに祈る人間は、大自然の法則を動かして、自分の強い願いを現実の形あるものに転化させることができる。
否定的な祈りは否定的な結果をもたらし、肯定的な祈りは肯定的で明確な結果をもたらす。
これほどシンプルなものが他にあるかね?
問題の責任はすべて神に押しつけ、欲しいものをあれこれねだってばかりいるような人間は、自分の望むものもわからず、意識の力でそれを現実のものにすることができないのだ。
『無限の知性』は、自らの法則を理解しそれに従う者だけにその力を分け与える。
大自然の法則とはすなわち、『自らの欲するものを知り、我が法則に従う者は、それを受け取るであろう』ということだ」
ヒル「では、この世のどんな企ても、成功への第一条件は明確な目標を持つということになるわけですね?」
悪魔「その通りだ。わたしは、無知、迷信、狭量、恐怖のあるところでは大いに繁栄することができる。
しかし、自分の頭で考え、明確な知識をもとに明確な計画を立てるような人間の意識の中では生きながらえることはできない」
ー「悪魔を出し抜け!」第8章よりー
なんと悪魔は、
「明確な目標を持って祈れば、ヒプノティック・リズム(集合意識による集団催眠)を使ってその目標を達成することができる。
それがまさしく『無限の知性』の偉大なる宝庫から智恵を拝借するということなのだ」と語っています。
「祈り」の効果とは、ヒプノティック・リズムを利用して「無限の知性」にアクセスすることと言っているのです。
悪魔(エゴ)は合理性・機能性を重視します。理に適わないとか役に立たないものは認めません。
その悪魔が、「祈り」の効果を認めているのです。
しかも、この章で有効な「祈り」方まで説明しています。
狡猾な悪魔だから、大事なところは「明確な目標」というヒントしか与えていませんが。
なぜ「祈り」が「明確な目標」と結びつくとヒプノティック・リズム→「無限の知性」→具現化に至るのか?
詳しい説明はないですよね。
悪魔は物質界を操っているかのように見えますが、実際操っているのはわたしたちの意識だけです。
悪魔の告白にもあるように、実体を持たない悪魔は意識に住まい操ることしかできません。
でも、戦争を起こしたり、恐慌を起こしたり、病気を蔓延させたり・・・とやりたい放題です。
なんでそんな力があるのか?
それはこれまでの告白にあるように、大自然の法則であるヒプノティック・リズムを使うからです。
悪魔はヒプノティック・リズムなしでは大きなことは何も起こせないのです。
そのヒプノティック・リズムは、大衆心理を操ることで悪魔は使いこなしているのです。
悪魔は見えないマインドの扱い方を知り尽くしているので、集合意識まで操作可能になっています。
大自然の法則は、ヒプノティック・リズムで一定の流れが集合意識にできると、集合意識の統一された「思い」が「無限の知性」(大いなる存在の創造システム)に届き、物質次元の具現化が起こるように働きます。
その仕組みを熟知している悪魔は、人間の心に「怖れの思考回路」(怖れや不安や欠乏感を生み出す観念)を刷り込み、「怖れの思考回路」を刺激するニュースをばら撒くと、自動的に人間の心に怖れや不安や欠乏感を生み出し、ヒプノティック・リズムで流れを作って、集合意識に統一された「思い」を届けるシステムを利用しているのです。
悪魔の刷り込みの一つである「見えるものは価値があり、見えないものは価値がない」という観念に思考を乗っ取られている人は、すべて見えないマインドの操作で行われる悪魔の戦略に易々と引っ掛かり、ヒプノティック・リズムに「流される」人間の仲間入りしてしまいます。
悪魔の戦略はわたしたちのマインドの力を利用していることに気がつかねばなりません。
わたしたちが自分のマインドの主人であれば、悪魔に操られることはなく、自分の望みをヒプノティック・リズムと集合意識を利用して叶えることも可能なのです。
人間のマインドに巣くっている悪魔(エゴ)にさえできたことですから。
わたしたちの本質は「大いなる存在」の分霊の魂意識なのですから、自分の人生の主人になる権利があるのです。
では、自分のマインドの主人になるにはどうすればいいのか?
わたしたちのマインドには、固定化された思考回路(観念)があり、そこからいつも同じ「感情」が生み出されるようになっています。入っている観念の数だけ、様々な「感情」が発生しているのです。
思考回路が一定の感情を生み出し、その感情がマインドに振動を与え、その振動が波動になるとエーテル体(物質次元の設計図となる未来を創り出す身体)に刻まれて、セルフイメージを創り、そのセルフイメージに相当する未来の世界線を引き寄せます。
セルフイメージは個人でも、世界線は個人を超えているのでどうつながるのかというと、波動の共鳴共振反応によって周波数帯の一致するヒプノティック・リズムに同調して集合意識に届き、具現化に発展するのです。
でも、実際にセルフイメージに影響を及ぼすのは意識に浮上してくるのは強い思いだけです。
ちょっとワクワクする目標を設定したくらいでは、どうしても、備え付けのネガティブな思考回路に邪魔されて、その望みと調和するヒプノティック・リズムにたどり着けません。
そこで登場する効果的な願望実現のツールが「祈り」なのです。
「祈り」はマインドにうごめく様々なネガティブな感情を鎮静させ、純粋な一つの思いに集中させる力があります。
その「祈り」が効いているのか効いていないのか気になる場合、祈っているとき、心が安定し、その祈りと自分との一体感があるのかどうか(その祈りに違和感を感じていないかどうか)を確認すればよいのです。
祈りが具現化する未来の自分を安心して受けとれるならば、すでにマインドに蒔かれた1粒の願いの種は根を生やし始めています。
その願いの種が成長して花を咲かせ、結実するかしないかは、「結実(具現化した未来)を受けとる自分」を信じられるか否かにかかっています。
次回は「悪魔を出し抜け」の解説を予定しています。
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