こんにちは、リブラです。今回は、ナポレオン・ヒルの「悪魔を出し抜け!」第5章の解説です。

 

ヒル「あなたどうして自分に告白を強いるわたしを止めることができないのか?あなたにこの告白をさせることで、わたしはあなたの犠牲になった人達に援助と安らぎを与えたいのです」

 

悪魔「おまえは、わたしが存在できるのは恐れる心を持った人間の意識の中だけなのを知っている

わたしが支配できるのは自分で考えることをしなくなった『流される』人間だけなのを知っている

 

『地獄』というものが、死後の世界ではなく、この世に存在するということを知っている。しかも、その地獄でわたしが使う火は『流される』人間たちが作っているのだということも知っている

わたしという存在が物質やエネルギーの否定的な側面を表す一つの原理あるいはエネルギーであることを知っている

 

おまえがわたしを服従させることができるのは、おまえが自分の中に存在するあらゆる恐怖を服従させたからだ。

最後におまえは自分と接点を持った悪魔の犠牲者はすべて解放できると知っている

 

その確固たる知識が、わたしに最大のダメージを与える一撃となるのだ。わたしがおまえを支配できないのは、おまえが自分の意識をはっきりと捉え、それを意のままに動かしているから

 

ー「悪魔を出し抜け!」第5章よりー

 

正体がわからないものや見えないものは、不気味で恐いイメージがつきまといます。でも、こうして悪魔(エゴ)の告白を聞くことでその正体が明らかになり、わたしたちの恐れる心がその根源だったことに気づきます。

 

悪魔(エゴ)はただ、わたしたちの心を怖れで煽り、わたしたちの妄想力でそれを現象化させていたに過ぎなかったのです。

 

その地獄でわたしが使う火は『流される』人間たちが作っている」ということはどういうことでしょうか。

地獄の業火も悪魔(エゴ)ではなく、妄想によってわたしたちの意識が創り出した産物ということです。

 

無かったものをあると信じて具現化してしまうわたしたちの妄想力って凄いと思いませんか?

これって、うお座の専売特許なんですよ。今、トランシットでイマジネーションの権化の海王星も具現化の神様の土星もうお座にいますけど。

 

今、わたしたちは、知らず知らずのうちに、うお座滞在の土星や海王星によって「イマジネーションで描いた妄想を信じることで具現化させる魔法」のレッスンを受けているのです!

 

わたしたちが心を振り回される物質世界の恐怖も安心も、「イマジネーションで描いた妄想を信じることで具現化させる魔法」

自分の望み通りに使うのか、それとも悪魔(エゴ)に操られて使うのかにかかっているのです。

 

ここで気づくべき重大な事実は、既にわたしたちは、怖れのイマジネーションを信じることによって怖れた現実をほんとうに生み出す魔法を悪魔(エゴ)の導きよりマスターしている!ということです。

 

つまり、「無かったものをあると信じて具現化する」魔法のネガティブな使い方はできているのです。魔法が使えないわけではないのです。

 

「無かったものをあると信じて具現化する」魔法は、プラシーボ効果としても知られていて、信頼している医師から効き目があると言われると、それを患者が信じている間は粉砂糖でも治療効果を発揮するのです。

 

では、どうしてわたしたちは「無かったものをあると信じて具現化する」魔法で自分が望むものを具現化できず、悪魔(エゴ)の望むものを具現化してしまうのでしょうか。

 

それは、わたしたちが悪魔(エゴ)の望むものに価値を置いているからです。五感で感知できるものは信じるけれど、見えないもの触れないもの、聞こえないものなどの物質界に存在しないものに価値を置かない、無いものと捉える考え方がわたしたちの意識に根強く刷り込まれているからです。

 

ですから、「見えないものに価値を置く・尊重する」習慣を身につければ、悪魔(エゴ)の望むものよりも自分が望んで描いた妄想を具現化するように「信じる力」を使うでしょう。

 

それでは、どうやって「見えないものに価値を置く・尊重する」習慣を身につければいいか?と思いますよね?

「既に与えられている見えないものに感謝する」のです。

 

朝、目覚まし時計が鳴る5分前にスッキリ目が覚める、なんてことよくありますよね。あるいは、タイミングよく大切なことを気づくとか、あるいは、無意識に開いた本の中に求めていた答えが書いてあったとか、忘れ物する前に忘れていたことに気づくとか・・・。

 

こういうことは、わたしたちの潜在意識が起こすマジックなのですが、願望のイメージが潜在意識に届くと奇跡的な力で目的通りの状態を得る機能が、わたしたちには備わっているのです。

 

でも、潜在意識は主人の送るイメージに忠実に働くので、潜在意識と信頼構築しなければ意思疎通がうまくいかないのです。ですから、潜在意識が気をきかしてサービスしてくれたな、と思うことに片っ端から感謝しまくると、だんだん、ツーカーの仲になって、こちらの望みを掴んでくれるようになります。

 

こうして、自身の潜在意識のパワーに信頼を置けるようになると、悪魔(エゴ)の囁きに惑わされなくなり、「流される習慣」から解放されるのです。

 

次回は「悪魔を出し抜け!」の解説を予定しています。

 

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