こんにちは、リブラです。今回はミルトン・エリクソンの本を題材に、潜在意識の世界を解説してこうと思います。
*占い師
エリクソンと家族ぐるみで付き合いのあるハロルドは、ある占い師に個人的なことを詳細に当てられ、大変感銘を受けて帰ってきました。
そこでエリクソンは、エリクソンの両親や兄弟姉妹のニセ情報を書いた紙をハロルドのジャケットのポケットに忍ばせ、ハロルドと一緒に占い師に会いました。
その占い師は、エリクソンの家族のニセ情報通りの名前や出生地を片っ端から答えていきました。占い師が立ち去ると、ハロルドはエリクソンに「あなたのお父さんの名前はアルバートです。どうしてペーターだったんですか?」と言いました。
エリクソンは「わたしは『ペーター、ペーター、ペーターと思い続け、ベアトリス、ベアトリス、ベアトリス』と思い続けたのです」と種明しをしました。それから、ハロルドは占い師を信用しなくなりました。
エリクソンは後に妻となるベティとお付き合いしている頃、医師の友人とそのガールフレンドが占い師に運勢を見てもらっているところに遭遇しました。
エリクソンとベティはその鑑定を受ける前に、占い師が欲しがっている情報をサブリミナル効果を使って与える実験を試みることにしました。
ふたりは「人は声に出さなくても、期待した言葉を期待したように唇を動かす」のを知っていたので、占い師が読唇術を使い、さも超能力で運勢を読んでいる振りしているのを暴いてやろうと企てたのです。
そんなこととは知らない占い師は、ベティがエリクソンに恋するであろうこと、ふたりが結婚して授かるはずの子どもの名前の予言を、ふたりの想定通りに告げたのでした。
ー「私の声はあなたとともに」ーより
相手の外観や言葉を材料に「事前の調査無しに、相手の気持ちを言い当て」何でも知っている印象を与えて信頼を勝ち取るコールド・リーディングや、微かな唇の動きで相手の期待していることを読み取る読唇術は、精神科医のエリクソンにとっては患者の潜在意識を読むために日常的に使っているテクニックです。
それを「当てもの」として対価を取っている占い師を見つけると、虚実を暴く企てをしたくなるエリクソンなのでしょう。
エリクソンの12室(潜在意識のハウス)には、極めて現実的な星座であるやぎ座にキロンと火星と土星と木星があるため、潜在意識が見えないことを利用して、それを操って儲けにしようとする行為が許せないのだと思います。
わたしはやぎ座に天体を持たないのですが、12室のハウスルーラーがやぎ座です。ですから、潜在意識の領域が「当てもの」に使われるのが嫌いです。12室の後半は自由を愛するみずがめ座ですから、未来を「当てもの」に規定されるのも嫌です。
かつてわたしも好奇心でサイキックなリーディングしてもらったときに、オーラの色をイメージしたらその通りに読まれるのかな?と実験してみたくなり、ゴールドのエネルギーを浴びる瞑想を直前までして「美しい金色のオーラですね」と言われたことがありました。
その後、その方が誰でも予想できそうな近未来予測を続けたので、「何を根拠にそれを読んでいるのだろう?この人が語る予想を聞くことになんの意味があるのだろう?」と疑問と苛立ちが出てきました。
すると「オーラが赤くなっています。何を怒っているのですか?」と訊かれました。
「この人は、オーラの色でわたしの感情を読んでいるのだろうけれど、なんで怒りのオーラが出現したのかはわらないんだ」と知り、3万円の対価を払って手にした情報はこれだけかと思うとがっかりしました。
当時(わたしが30代の頃)はまだスピリチュアル初心者だったので、エーテル体レベルのリーディングも、アストラル体レベルリーディングもいっしょくた考えていたから、そんな失敗を体験をしてしまったのでした。
エーテル体レベルは、物質次元に一番近い領域なので、ダイレクトに思考・感情の影響を受けます。だから、意識変革で近未来の現実を創造できるパワフルな領域であり、見える形で過去と照合できたり、実際と比べたりが可能(「当てもの」としてある程度確認ができる)領域です。
しかし、その領域こそ意識界の入り口で、ローアーセルフ(エゴやインナーチャイルド)が魅せられ・盲目的になるところでもあるので、それより上の精神世界のハイアーセルフ(魂意識)との方向性の違い、葛藤の出る領域なのです。
エーテル体レベルを読んでもらうのならば、「わたしが思考・感情をニュートラルにするためにどうしたよいのか?」と訊けばよかったのです。エーテル体(3~4次元)レベルの葛藤さえなければ、その上アストラル体(5次元)レベルの波に共振できるので、魂意識の意図通りなるのですから。
ローアーセルフ(エゴやインナーチャイルド)は、物質次元に直結するエーテル体レベルの情報を知りたがります。
それは物質界での安全や成功が気がかりだからです。
しかし、ハイアーセルフ(魂意識)は、選択の自由を駆使して自身で判断することを要求します。
だから、未来がわからないようになっているのです。「いま、ここにいる自分」が、どんな気持ちで何を考え何を選ぶかで未来が展開する世界線が変わります。
もし、読んでもらった物質次元的なエーテル体レベルの情報を鵜呑みにして、自分に関することを決めたとしたら、自分が人生を創造している気持ちになれるでしょうか?
ハイアーセルフ(魂意識)は、わたしたちに自由意志で選択し、可能性を広げて欲しいと考えるから、やたらに物質次元の情報を与えたりしないのです。「大いなる源」の無条件の愛とは、「選択の自由」だからです。
望む現実を創りたかったら、エーテル体領域(思考・感情)をニュートラルに保つことが近道です。心がニュートラルならば、自由意志で選択でき、「大いなる源」のバックアップを受けて物事に当たれます。
わたしがホロスコープリーディングで一番力を注いでいるのは、葛藤の統合です。タロットもエーテル体レベルの情報を観ますが「当てもの」としては読まず、顕在意識の望むものと潜在意識の望むものの違いを見て、それが一致に至るプロセスを10枚のタロットから読んでいきます。
なぜなら、人はニュートラルなマインドで純粋に物事に対峙するとき、必ず魂意識の導きで愛のある選択ができるからです。
愛の意図で選んだものは、必ず愛のある結果となって現れ、それに相応しい未来の世界線とつながります。
誰かから占いで受けた情報も、自身で読んだホロスコープやタロットの情報も、数ある判断材料のひとつと考えましょう。
最も信頼できるのは、ニュートラルなマインドになったとき受けとる自身の直感や純粋な衝動や感覚です。
それらの内部情報は、あなたの潜在意識が直感や衝動や感覚を通じて顕在意識に送り届ける最適なメッセージなのです。
次回もミルトン・エリクソンの「私の声はあなたとともに」の解説を予定しています。
わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。
詳しくはこちら をご覧ください。
新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。