こんにちは、リブラです。今回は冥王星(プルート)さんをゲストに、みずがめ座冥王星がもたらすものについてインタビューしてみました。

 

リブラ「2008年11月28日からやぎ座に滞在していたプルートさん、今年3月25日にみずがめ座入りしますね」

 

プルート「みずがめ座入りするとは言っても、今回のは6月11日までの短期滞在だ。来年もやぎ座とみずがめ座を行ったり来たりするが、本格的にみずがめ座入りするのは、2024年の11月21日からだ。

わたしの影響力は、人類の集合意識に絶大に働くから、段階的に慣らしながら移動しているのだ」

 

リブラ「プルートさんなりに配慮されているのですね?過去の歴史を振り返ると、みずがめ座冥王星時代は確かに集合的な意識変革の現れが戦争や革命という形で出ていますね。

 

有史以来の最悪な年と呼ばれた536~540年は、プルートさんがやぎ座滞在中でしたよね。

火山噴火が続き、火山灰で太陽が遮られて気温も下がり、作物が育たず飢饉になり、ペストも蔓延したという史実が伝えられています。なんだか今の時代と似ているような気もします」

 

プルート「やぎ座は12星座で1番現実的な星座だ。そこにわたしが滞在しているときは究極の現実の苦境に直面するのは当然のことだろう。人はピンチのときほど奇跡的な底力を発揮して、潜在能力が開花する。その眠れる力を引き出すのがわたしの仕事だ。

ただ、誤解して欲しくないのは、火山の噴火、飢饉、疫病の蔓延などの厄災を引き起こしたのは、人類の集合意識の怖れの感情であって、わたしではない。人類の集合意識が厄災を怖れなければ、何も恐ろしいことは起きはしない。

 

現状の安全圏を死守しようとしがみつくやぎ座のネガティブ面が、『怖れ』を強化しているというだけだ」

 

リブラ「逆境を突き付けられたら、保守的になるのは人間の自然な心理ですよ!不安要素満載の現実に直面して、恐れるなという方が無理難題です」

 

プルート「では、自然界の生き物は、毎日火山噴火や飢えや疫病を怖れてビクビクしながら生きているだろうか?自然界の生き物が普通にしていることが、万物の霊長たる人類にとっては無理難題なのだろうか?

 

できないのではなく、現状にしがみつくから前に進めなくなっているだけだろう。その<現状>がやぎ座冥王星時代に構築されたもので、それを手放した先にみずがめ座冥王星時代の<未来>が待っているのだ。みずがめ座冥王星時代を望ましい未来にするもしないも、保守的にしがみつく姿勢を手放せるかどうかにかかっている

 

リブラ「みずがめ座は12星座の中でも11番目のマスターナンバーの力(枠越えの数字)の星座なので、厳しい現実に閉ざされたやぎ座冥王星時代からどうやって新しいみずがめ座冥王星時代に世界線を飛び越えたらよいものか、みんな戸惑っていることでしょう。どうか、この短い滞在期間中にみずがめ座冥王星のヴィジョンを垣間見せて欲しいと思います」

 

プルート「それなら、実際にみずがめ座0度の冥王星とうお座29度の海王星を出生ホロスコープ持つエリザベス1世が、この問題をどう乗り越えたのか知るのがよいだろう。みずがめ座冥王星がどんな風に働くのかわかるはずだ」

 

リブラ「『バージンクイーン』と呼ばれた初代エリザベス女王ですね。ケイト・ブランシェットが演じた『エリザベス』と『エリザベス;ゴールデンエイジ』を観て感動しました。男性の王たちは怖くてローマ教皇に逆らえず、一国の主である自覚もなかったのに対し、若くて無力なエリザベスが国民の士気を高め心をひとつにして自国を守る姿を見て、なぜ英国民が時代を超えて女王の存在に信頼を寄せているのか理由がわかりました。

 

エリザベスは男子の誕生を熱望するイングランド王ヘンリー8世を父に持ち、その妾だった自身の妹と正妻を押しのけて略奪婚でエリザベスを生んだアンを母に持ちます。男子が生めずアンはエリザベスが2歳のとき処刑されました。エリザベスは誰にも望まれず、生まれたときからひっそりと幽閉されて育ちました」

 

プルート「エリザベスの人生は、アセンダントやぎ座が示すようにはじめから呆れるほど逆境だ。でも、それは、『王の血を引く娘』なのにと考えればの話だ。孤児が飢える心配もなく守られて暮らしていると考えれば、幸せとも思えるくらいだ。与えられて当然のものが得られないと嘆いたり、それを取り戻そうと執着すると、みずがめ座冥王星はそのしがみつきを容赦なく引きはがすだろう。その先に進ませたいからだ。

 

そして、エリザベスはプロテスタント派の重鎮のバックアップを得て25歳で即位するが、ここでもエリザベスは望まれて即位したのではなく、彼女を傀儡としてプロテスタント派が英国を支配するための道具だった。エリザベスは自分の玉座が欲しかったわけではなく、自分の国をカトリックもプロテスタントも自由に信仰できる国したかったのだ。宗教の違いで国民が殺し合うようにしたくなかったのだ。

 

だから、国内の重鎮に勧めれようと、ローマ教皇が勧める外国の王子との縁談も、無下に断ることもことはしない代わりに、誰と結婚するとも決めず、のらりくらりとやんわり回避していた。

 

結婚して誰か、あるいはどこかの国と組すれば、かならず、夫が王になり主権は奪われ、宗教の自由を守れなくなり、内乱の元となる。このあたりエリザベスは、うまく2ハウスのうお座海王星の直感使い、女性性を駆使した外交をしている。でも、単に回避して逃げ回っていたのではなく、その間に財力を蓄え、強い海軍を備え、ローマ教皇が周辺国から英国に襲い掛かるときの反撃のエネルギーを蓄えていたのだ。

 

冥王星の力は見える形にいきなりなったりはしない。深く静かに潜行して絶好のタイミング(集中力が極みになるマニアックなタイミング)を見極めるのだ。

 

エリザベスはそうやって戦いに備えていただけでなく、『誰とも結婚しない宣言』をして、決して英国を他国の属国にしない約束を国民した。エリザベスが国民を我が子と思う姿勢と本気で国を守ろうとしていることは国民にも伝わり、他国の侵入を防ぐことに全力を尽くした。エリザベスの求める宗教の自由の大切さが国民にも共鳴し、ローマ教皇の息のかかった国からの襲撃に立ち向かったのだ。彼女のみずがめ座冥王星がこだわる心の自由と、ワンネス意識に働くうお座海王星がいい働きをしているだろう」

 

リブラ「他国から派兵されて戦う兵士たちより、自国を死にもの狂いで守ろうとする国民の士気の方が圧倒的に高くて、英国は奇跡な勝利をしたというわけですね。

 

エリザベス1世がこの戦いに勝利することで、ローマ教皇の言いなりになるより、自国をしっかり守った方が安全だと周辺国の王たちは思ったでしょうね。

 

やぎ座冥王星時代の逆境に絶望していたら、みずがめ座冥王星がやって来てもそれを追い風にできないということですね。むしろ、身動き取れないほどの逆境の中でも、自身の心の自由だけは確保して、方向性を同じくする人々や共鳴できる人々と協調することで、1段高い世界線を引き寄せる意識状態をトランシットのみずがめ座冥王星とうお座海王星が応援してくれるのですね」

 

プルート「今、誰しもみずがめ座冥王星とうお座海王星の恩恵が受けとれるということだ。それぞれが、自身の心の王国の王だと思えばいい。それを誰かに明け渡すも、しっかり心の自由だけは守り通すも、自分次第だ。

しかし、みずがめ座冥王星とうお座海王星がバックアップするのは、自らの心の王国の自由を守ると覚悟を決めた者だけだ

 

リブラ「そんなキングなりクイーンのセルフイメージを備えていたら、30兆個の細胞たちも潜在意識の副人格たちも生き残りに精を出すエゴも心をひとつにして、この人生のゴールデンエイジをみずがめ座冥王星時代に築こうと士気が上がりますね。

 

それではプルートさん、みずがめ座冥王星の滞在するハウスごとのアドバイスをお願いします」

 

プルート「1ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、限界や制限を感じる現実問題に対して1段高い視点から眺めて、その問題にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

2ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、経済的な制限や所有する能力の限界を感じたら、それに対して1段高い視点から眺めて、その制限や限界にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

3ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、自己表現することに制限や能力の限界を感じたら、それに対して1段高い視点から眺めて、その制限や限界にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

4ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、心や生活の基盤に対して制限や限界を感じたら、それに対して1段高い視点から眺めて、その制限や限界にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

5ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、趣味や娯楽などの至福の追求に制限や限界を感じたら、それに対して1段高い視点から眺めて、その制限や限界にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

6ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、人や社会の役に立つことに制限や限界を感じたら、それに対して1段高い視点から眺めて、その制限や限界にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

7ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、対人関係に制限や限界を感じたら、それに対して1段高い視点から眺めて、その制限や限界にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

8ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、共感や信頼構築に制限や限界を感じたら、それに対して1段高い視点から眺めて、その制限や限界にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

9ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、未知の情報や知識の探求に制限や限界を感じたら、それに対して1段高い視点から眺めて、その制限や限界にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

10ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、社会的舞台での活動に制限や限界を感じたら、それに対して1段高い視点から眺めて、その制限や限界にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

11ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、組織やグループに対しての活動に制限や限界を感じたら、それに対して1段高い視点から眺めて、その制限や限界にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

12ハウスにみずがめ座冥王星が滞在する場合、自身の心(潜在意識)に制限や限界を感じたら、それに対して1段高い視点から眺めて、その制限や限界にとらわれなかったら、何を選び、どんなを行動するだろうか想定してみることだ。それにより、一時的にでも何にもとらわれない思考が選択肢や可能性を広げ、自身の眠れる能力を刺激して底力が湧いてくるのを感じるだろう。

 

次回は「老子が教えるタオの哲学」の解説を予定しています。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

詳しくはこちら をご覧ください。

 

新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。