こんにちは、リブラです。今回は悪性リンパ腫末期⇒臨死体験⇒完全治癒したアニータ・ムアジャーニの2作目の本「もしここが天国だったら」を解説です。

 

 

第9章 誤った社会通念ー「女性は男性より弱い」

 

アニータは講演会後のサイン会で、1番最後に並んでいたヒジャーブ(イスラム教徒の女性が顔を隠すベール)をつけた女性サミラーからお茶に誘われ、話しを聴くことになりました。

 

サミラー「向こう側の世界のことをお話ししていたとき、あなたは自分には文化も性別も宗教もなかったとおっしゃっていました。それはほんとうなのですか?死後は、ほんとうに誰でも性別や文化や宗教のようなものを持っていないのでしょうか?」

 

アニータ「ええ、それは確かなことです!向こう側の世界ではわたしたちには身体がないので、性別もありません。純粋なスピリット、まさしく光の存在ー純粋な本質、純粋な意識なのです」

 

サミラー「あなたのおっしゃることは心から信じています。でも、問題は、わたしが男性によって支配される文化に暮らしていることです。わたしたちの文化では、女性は無視された存在です。単にかれらが男性という理由だけですべてにおいて屈しなければならないのです。

 

以前、娘の学校のことで夫と完全に意見が対立したことがありました。夫の仕事のために母国を離れてこの国に住むことを決めたのに、娘がこの国の文化に溶け込むことを夫は望んでいなかったのです。

息子に対しては寛大で、ここの文化に溶け込んで学校で友だちを作り、みんなと一緒に行動するのをゆるしています。

 

わたしと同じような文化的問題に直面していたあなたの経験は、胸にグサリときました。

 

神の目から見ればわたしたちはみんな平等です。女性についての間違った考えを作り上げたのは、男性の大きく攻撃的な声なのです。でも、わたしだけがこのような見方をしているように感じられるのはなぜでしょう?

 

臨死体験で真実を理解した後でこの世に戻ってきて生活をしなければならないというのは、どんな感じでしたか?」

 

アニータ「もちろん、簡単ではありませんでした。自分はとうとう真実を見つけ、他の人もそれを知りたいに違いないと感じました。でも、世の中はこの真実を聞く準備ができていないのだとすぐわかりました。

 

なぜなら、わたしが伝えなければならないことの多くは、わたしたちの文化的規範に逆らうものだったからです。伝統的な考えにとっては脅威となるものでした。

わたしにはそれを分ち合うという選択肢しかなく、静かに自分の生活を送りながら、目立たないオンラインチャットで話を共有していました。でも、ネット上でわたしの話が急速に拡がり、ウエインダイアーがわたしを見つけて本を執筆するように言ってくれて、今では自分の声や意見を自由に話すことができるようになりました」

 

サミラー「もう一つ質問があります。男性より低くて弱い存在に扱われるなら、どうしてわたしたちは女性としてこの世にやって来ることを選ぶのでしょうか?」

 

アニータ「あなたが特定の家庭に生まれ特定の文化で生活しているのには理由があります。わたしも誰も自分はほんとうは何者かという真実を知っていて、その真実を他人と共有したいと願ってこの世に来たと信じています。

 

わたしたちは自分が経験したいと思っていることによって男性か女性、あるいはトランスジェンダーを選び、この世にやってきます。

 

もし女性であることを選択した場合、陰のエネルギーを多く持っています。それは、他人の感情はもちろんのこと、自然や自分の感情とよりつながっていることを意味します。

 

もし、男性として生まれる選択をすれば、陽のエネルギーを多く持つことになります。それは、外側へと注意を向けさせ、身体的にたくましくしてくれます。陰と陽は対立するものではなく、補完し合う力です。

それらが互いに影響し合うとダイナミックなシステムが生み出され、個々の総和よりも大きなものになるのです。

 

わたしは病気になる前、出世の階段を上り、目に見えない壁にぶつかっていました。その会社はファッション小物の卸売業者でした。上層部はすべて男性のその会社でわたしは、顧客やバイヤーとの信頼関係を強味に業績を上げ、昇進候補に挙がりましたが、直属の上司(男性)は『女性だから(子どもができると仕事に支障きたす可能性があるから)』という理由でわたしは候補から外され、結局その仕事を辞めてしまいました。

 

わたしが退職した後、その上司は顧客やバイヤーとの信頼関係を失い、業績が低迷したため本社からクビにされ、その部署も売り払われてしまいました。

 

わたしは<典型的な女性(感情とつながりの陰のエネルギーを多く持つ)>のタイプでしたが、当時、それを誇りに思うことができませんでした(男性のように出世の階段を上る方に価値を置いた)。

 

<典型的な女性>の性質の何が悪いのでしょうか?それはわたしが持っている最も大きな力です。この世で成功するために男性のようになる必要はありません。

 

実際、女性的な性質は邪魔になるものではなく、それがあるからこそわたしは成功するのにふさわしいのです(女性として生まれてきた意味がある)!」

 

サミラー「その通りです!男性の決めた条件ではなく、男性性と女性性が共存するような自分たちのビジネスをつくる必要がありますね。男性社会で競争するために女性性(共感やハート、思いやり)を隠してしまうのではなく、それを中心に持ってくる必要があります。

 

ようやく理解できた気がします。男性とか女性とか、誰かのせいにすることではなく、わたしたちみんなが作り上げたこの世界における自分の役割に責任を持つことが必要なのですね。

 

わたしがこの間違った通念社会「女性は男性より弱い」を見抜いたのは、これをストップさせるためなのでしょう。少なくともわたしの家族では、わたしがストップさせます。わたしの子どもに真実を教えるかどうかは、わたし次第ですから」

 

ーもしここが天国だったら第8章ー

 

男性性(機能性・合理性)優位の社会の中で生まれ育まれてきたわたしたちは、社会の基準が自身の思考のように刷り込まれて観念になります。その結果、男性は、男性性(機能性・合理性)に優れた自分たちが女性を従えることが正しいと無意識に思い、そのように振る舞うようになります。

 

でも、わたしたちは、社会の基準と自分の心の基準が必ずしも同じでないことを知っています。「亭主関白」と「かかあ天下」の両方の言葉があるように、パブリックでは男性が主導権を握っていても、プライベートでは女性が主導権を握っているケースが多々あります。

 

男性でも命令を下す側よりも、参謀役を好む人もいます。女性でも表舞台に立って組織を従えることを好む人もいます。ただし、女性の場合は、男性性(機能性・合理性)優位の社会のゲームに参加していることを自覚していないと苦しみます。

 

女性で生まれてくることは、男性で生まれてくるよりも、社会的には難しく、スピリチュアル的には恵まれた設定を魂が選んでいることを意味します。

 

「大いなる源」の分霊である魂意識は非物質次元の存在です。限界を知らない非物質次元の存在が物質次元の身体に宿って、限られた命と制限のある環境で様々な「感情」を体験するためにこの世に転生してくるのです。

 

感情を充分に堪能するなら、女性の身体の方が適しています。女性の脳は、右脳と左脳をつなぐ脳梁が太く、感情脳(右脳)と分析(左脳)の連携に優れているからです。

 

感じたことがどんな感情を引き起こし、何を体験しているかにすぐ気づき、全脳で人生で遭遇する出来事から感情体験を味わうことが可能性な脳の構造だからです。

 

誰しも最初は、社会的な基準を観念として刷り込まれ、その刷り込みに翻弄されて競争社会に叩き込まれます。次に、刷り込まれた観念に従って社会的優位に立とうとするエゴと「ほんとうの自分」を知っている魂意識との葛藤が始まります。

 

臨死体験前のアニータが「出世の階段を上り、目に見えない壁にぶつかった」のは、彼女のエゴが自らの女性性を無視して昇進を仕事の目的に置いてしまったからでしょう。

 

アニータの金星(女性性・喜び)はおひつじ座です。彼女の女性性は、自分の可能性が天井知らずに拡がっていくのを体験したかっただけで管理職になりたかったわけではありません。

おひつじ座は自由に活動することでパワーアップしますから、「昇進」するまでのチャレンジに営業活動するのは楽しくても、管理職の足枷をつけられた瞬間に仕事に飽きたことでしょう。

 

そして、アニータの火星(男性性・モチベーション)はふたご座です。ファッション小物(アニータの興味のあるもの)の卸売業で、顧客はそれを好む女性たちで、それらの品物を流通させるバイヤーと交渉する仕事は、コミュニケーション能力と柔軟性に優れたふたご座火星のモチベーションに火をつけたことでしょう。

でも、直接顧客やバイヤーと交流もなく、保守的な男性ばかりの上層部とのやり取りが必要な管理職では、ふたご座火星のモチベーションは下がったことでしょう。

 

エゴに翻弄されて自動設定の社会的通念に従うと、本来備わっている性質をないがしろにして、喜びとは反対のものを目指してしまうのです。

 

臨死体験後、魂意識を主導に生きることに切り替わったアニータは、自分の声や意見を自由に著作や講演で表現できる著作家になり、その活動は世界に拡がっています。

 

自由な活動とチャレンジを好む彼女のおひつじ座金星は、そうした自由を手に入れたい人々を支援したいと望み、好奇心が原動力でコミュニケーション能力に優れる彼女のふたご座火星は、興味の方向が同じ人と交流するたびに書いたり話したりすることのモチベーションを上げているのでしょう。

 

ホロスコープの金星(女性性・喜び)と火星(男性性・モチベーション)の星座がわかると女性性(陰の思いやり・共感のエネルギー)と男性性(陽の行動の動機となるエネルギー)の活性のポイントがわかります。

 

おひつじ座の金星;未体験ゾーンにチャレンジすることに喜びを感じ、同じチャレンジに挑む人々に思いやりを抱きます。

 

おひつじ座の火星;未体験ゾーンへチャレンジにモチベーションが上がります。

 

おうし座の金星;五感の心地よさ・五感で味わう芸術性に喜びを感じ、その価値がわかる人々に共感を抱きます。

 

おうし座の火星;五感の心地よさ・五感で味わう芸術性にモチベーションが上がります。

 

 

ふたご座の金星;知的好奇心が満たされる交流をすることに喜びを感じ、同じテーマに興味を持つ人々に共感を抱きます。

 

ふたご座の火星;知的好奇心が満たされる交流をすることにモチベーションが上がります。

 

かに座の金星;感情の充実を感じられる守られたテリトリーに喜びを感じ、テリトリー内で感情を共有できる人々に思いやりを抱きます。

 

かに座の火星;感情の充実を感じられるテリトリーを、安全に守ることにモチベーションが上がります。

 

しし座の金星;自分の個性の輝きが周囲の人々を照らし楽しませることに喜びを感じ、そこに集うすべての人々に思いやりを抱きます。

 

しし座の火星;自分の個性の輝きが周囲の人々を照らし楽しませることにモチベーションが上がります。

 

おとめ座の金星;自身の観察・分析に基づく配慮が役に立つことに喜びを感じ、その配慮に理解がある人に共感を抱きます。

 

おとめ座の火星;自身の観察・分析が活かされることにモチベーションが上がります。

 

てんびん座の金星;自身の美意識に基づく洗練されたバランスを演出することに喜びを感じ、そのバランスがわかる人々に共感を抱きます。

 

てんびん座の火星;自身の美意識に基づく洗練されたバランスを演出することにモチベーションが上がります。

 

さそり座の金星;真実や本質を追及して核心を掴むことに喜びを感じ、その核心を求める人々に思いやりを抱きます。

 

さそり座の火星;真実や本質を追及して核心を掴むことにモチベーションが上がります。

 

いて座の金星;明るい未来の可能性を見出すことに喜びを感じ、その可能性に向かおうとする人々に思いやりを抱きます。

 

いて座の火星;明るい未来の可能性を見出しそこに向かうことでモチベーションが上がります。

 

やぎ座の金星;失敗から学び、ストイックに努力してきたことが形になるとき喜びを感じ、その努力を尊ぶ人々に共感を抱きます。

 

やぎ座の火星;失敗から学び、ストイックな努力で形にしていくときモチベーションが上がります。

 

みずがめ座の金星;自身のユニークなアイディアで実験を試みるときに喜びを感じ、そのアイディアに関心がある人々に共感します。

 

みずがめ座の火星;自身のユニークなアイディアで実験を試みるときモチベーションが上がります。

 

うお座の金星;「信じる世界」を通して心がひとつになるとき喜びを感じ、「信じる世界」を共有する人々に思いやりを抱きます。

 

うお座の火星;「信じる世界」を通して心がひとつになるときモチベーションが上がります。

 

次回も「もしここが天国だったら」の解説の予定です。

 

わたしのサロン、リブラライブラリーではあなたの心のしくみをホロスコープで解説し、心の制限、葛藤が引き寄せる現実問題にセルフヘルプで立ち向かえるようサポートします。

 

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新メニュー(月の欲求・土星の制限の観念書き換えワーク、キローンの苦手意識を強味に変えるワーク)が加わりました。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。