こんにちは、リブラです。今回は、ウエイン・ダイアー著「老子が教える実践道(タオ)の哲学」の解説です。
第55章「沈黙は智恵の証」
「智恵ある者は語らない。語る者は智恵がない。
外へ向かうな!口を閉じ、感覚を断ちなさい。尖らずに丸くなり、縛りを解き、鋭い輝きを和らげ、心の砂塵を静めなさい。それが道(タオ)との合一、秘めたる賢者の境地。
その境地を知る者は愛憎に動かされない。損得に揺れない。名誉や恥辱に惑わされない。世人の関心から超然としながら、世人の心の深みを捕らえて放さない。
だから、人として最高の姿を実現できる」
ー老子が教えるタオの哲学ー
人に気に入られたいということについて、自分に正直になること。あなたは誰かに何かを証明する必要はないのです。
沈黙は、あなたの内面の聡明さを証明するものです。相手を説得しようとするより、何も言わないこと・・・ただ、心の奥深くで、自分の知恵に満足できればいいのです。
「尖らずに丸くなる」;批判を他者にぶつける前に、まず、自分の心に耳を傾けましょう。さらによいのは、聞き役に徹すること。そして、自分も相手も、無言の愛と共感で包み込みましょう。
「縛りを解く」;世間の規範につながるのは、もうやめましょう。勝ち組みの証明が目的の人生にあなたを縛りつけている綱を、解いてしまいましょう。
「鋭い輝きを柔らげる」;外部の出来事に顔をしかめたくなるのは、静かな内面の智恵と調和していないという警告です。
「心の塵を静める」;他者の行動の誤りに痛烈な非難を浴びせたくなったら、塵を立てそうになっている自分に気づいてください。感情は海の波のようなもの、高まった波がおさまり、再びおだやかな全知の海原が広がるまで待つ呼吸を身につけましょう。
今日のタオ
1日でも、1週間でも、1か月でも期限を決めて、求められないアドバイスはしないこと。相手に質問し、お互いの会話の流れに、ただ耳を澄ませましょう。とダイアー博士は言っています。
「人に気に入られたい、良く思われたい」という承認欲求は人間誰しも持っています。欲求ですから、生きている限りなくなることはありません。あるものをないと言うと、自分に嘘つくことになり自身の副人格たちの信頼を損なうので心穏やかでいられません。ですから、「人に気に入られたいということについて、自分に正直になること」は大切です。
でも、食欲(生存欲求)と承認欲求を比べてみてください。食欲は生存の危機を感じるほどでなければ、心を奪われ虜になるようなことはないですよね?欲求は感じるけれど、その欲求に振り回されて苦しむのではなく、空腹を含めてその欲求を満たすことを楽しみにできます。欲求は程よくコントロールが効かせられれば、飼いならすことは可能なのです。
ダイエットが食欲のコントロールのレッスンになるように、沈黙は承認欲求のコントロールのレッスンになります。
食べないダイエットは、リバウンドを引き起こし、かえって肥満体質になることは良く知られています。
瘦せることを目的にするのではなく、自身の身体と心が仲良く1つの目的に向かって共同創造するチャンスと捉えれば、自身の心と身体に適合する食習慣にたどり着きます。
心がニュートラルで身体が健やかになれる一致点は必ず存在しますが、わたしの場合は、ダイエットという食欲のコントロールのプロセスなしには、その一致点は見つけられなかったと思います。
「朝ごはんを抜くのは不健康」という常識の縛りを解いて1日2食の16時間断食を半年間続けたら、苦しい思いをすることなく、かえって食べる楽しみが存分に味わえて、以前より健康的に瘦せられました。
承認欲求も「尖らずに丸くなり、縛りを解き、鋭い輝きを和らげ、心の砂塵を静めること」を心がけて沈黙に意識を向けると、外側に向かっていた関心が自分の心の内に向かうようになります。
そもそも承認欲求は「人の注目を自分に向かせたい」という欲求なので、自分の注目を自分に向かうようにすれば、承認欲求の飢えに振り回されることはありません。
自分の関心が外側(他者)に向かい過ぎて、自身の内側の世界に目を向けなくなったときの警告のサインとして、承認欲求の飢えを感じて「人の注目を自分に向かせたい」と思うのです。
そんなときは、沈黙して相手の話を静かに聴くことに徹すると、客観的に自分と相手を視ることができます。交流を客観視できると心はニュートラルな状態を保てます。心がニュートラルな状態になると、自身の関心が外に向かい過ぎか、内に向かい過ぎかにすぐ気づきます。
沈黙して自身の内側の世界に関心を向けると、自身の心を客観視して潜在意識の無限の可能性に触れることができます。心の世界は何もない世界ではなく、観念が自動的に働かせるパターン化した思考やその思考によって生まれる感情や行動の動機の根源が詰まっています。
そのようになことに気づき始めると、顕在意識(気づいている自分)と潜在意識(気づいていない無意識の自分)の願望の食い違いなども発覚します。
「人の注目を自分に向かせたい」と5%の顕在意識(気づいている自分)が思う根拠は、「自分の内面に自分の注目を向かせたい」(自身の潜在意識の可能性に気づいて欲しい)という95%の潜在意識の願望が原因だったと発覚するのです。
そして、沈黙の智恵に気づくと瞑想のパワーの恩恵に預かれるようになります。「黙って、思考を止めて、すべてを委ねて受けとる」ということにエゴが邪魔をしなくなります。「95%を占める潜在意識の自分」を活かせるようになるのですから、エゴも協力体制になります。
「黙って、思考を止めて、すべてを委ねて受けとること」ができれば、いつでも「大いなる源」(タオ)の豊かな流れに乗れます。
「見えないけれどすべてが在る」中に生かされ守られる安心感に包まれると、欲求は「ありのままの自分」を知るための冒険への誘いで、「ありのまま自分」で生きることこそがすべての欲求を満たすことになると気づきます。
承認欲求を超えた向こう側には自己実現欲求があり、自己実現とは「ありのままの自分」をこの世で表現し具現化することだからです。
次回は「老子が教えるタオの哲学」の解説を予定しています。
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