こんにちは、リブラです。今回は、ウエイン・ダイアー著「老子が教える実践道(タオ)の哲学」の解説です。
第53章「誇りを持って道(タオ)を歩く」
「わたしにいささかの分別があれば大いなる道(タオ)を歩くことを選び、そこから迷い出ることだけを怖れるだろう。
大いなる道(タオ)を歩くことを選び、そこから迷い出ることだけを怖れるだろう。
大いなる道(タオ)は、平坦で一直線。だが、人は曲がった道(タオ)を好むもの。だから、王宮には邪悪がはびこり、田畑は荒れ果て、穀物倉は空っぽだ。
きらびやかな衣を纏い、見事な剣を佩(は)いて牛飲馬食、使うあてもないほどに財を山と蓄えるのでは、盗賊に他ならないではないか。
他者の犠牲で豪奢を楽しむのは、戦奪品を誇示する盗賊の習わし、道(タオ)を離れて彷徨う者の業」
ー老子が教えるタオの哲学ー
あなたが生きる原理を変えれば、世界は変わります。一人一人が「親身になること」を人生哲学の基本とする。それが大切な最初の一歩です。
変化へ向かって歩き出す人が増え、一定の数に達したら、その力がこの惑星を動かします。思いやりの心や慈しみの行動が、世界の構造を変えていきます。同じ志の指導者が現れ、社会の大きな矛盾は徐々に影を潜め、やがて消滅するでしょう。
たった一人の活動が世を動かす実例となったマザー・テレサは次のように語っています。
「(わたしには)どの人も、キリストに見えます。一人一人の中に、苦しむ者に身をやつした主の姿が見えるのです」
「大いなる道」を歩きましょう。肝心なのは、毎日の生き方そのものを変える覚悟を決めること。それは、難しくありません。他者を非難したり、「悪人」や「欠陥人間」と決めつけたりする行為に加わらない、それだけです。
今日のタオ
今日1日は、「親身になること」に努めましょう。自分より恵まれない人に心を開くのです。相手に神の祝福があることを静かに願いましょう。
戦争のニュースを聞いた場合も同じです。敵の死を喜ぶのではなく、生命を落とした者のために、愛をこめて静かな祈りを捧げましょう。誇りを持って道(タオ)を歩いてください。「ささやかの分別があれば」、誰でもできることです。とダイアー博士は言っています。
この本の著者ダイアー博士は、子どもの頃、父親の失踪で家庭が崩壊して施設で育ちました。貧しさ故に家族と暮らす安らぎすら奪われてしまったのです。そんなダイアー博士の子ども時代を支えたのは、未来に対する希望でした。
作家になって豊かな富を稼いで幸せな人生を創るーその夢があるから、施設や里親の家を転々する生活でも欠乏感を抱えることがありませんでした。夢だけにフォーカスしてそれ以外には無関心でいられたのです。
ダイアー博士のホロスコープのASC(本人のハウスの始点ーエゴマインド)はうお座、MC(天職のハウスの始点)はいて座です。うお座は夢にリアリティを感じる星座です。いて座の原動力は未来に対する希望です。その一条の希望の光さえあれば、現状がどうであろうが目的に向かって邁進できるのです。
施設育ちだけど、親の支援などないけれど、自分で働いて大学に行き大学院に進み心理学博士を取得し、そこまでの力を引き出せた自身の心のマジックを本に書いて啓蒙書のベストセラー作家になりました(ダイアー博士は「3室表現のハウス」にふたご座月と火星を持っているので、幅広い情報から受ける刺激を文章で表現することに情熱を注ぎ充実したことでしょう)。
だから、ダイアー博士は、自分の想像の世界を他人の価値観で汚さないよう、「立ち入り禁止」のサインでも下げて、入り込もうとするものを追い出すように勧めています。そうやってうお座が夢見る光の世界を守ってきたのでしょう。
ダイアー博士が育った環境で自分らしく生き抜くには、うお座の現実離れした夢のヴィジョンが不可欠だったのです。
それ故、彼のうお座ASCのエゴマインドは、アッシジの聖フランチェスコや老子の導きを瞑想で得るように促がしたのだと思います。
うお座がエゴマインドとして働くと、スピリチュアルな方法を生き残りのツールとして採用するからおもしろいなと思います。
心理学にもスピリチュアルな叡智や哲学にも精通するダイアー博士が説く、今章の老子のタオの在り方は、うお座が尊ぶワンネス意識そのもののような気がします。
「変化へ向かって歩き出す人が増え、一定の数に達したら、その力がこの惑星を動かします。思いやりの心や慈しみの行動が、世界の構造を変えていきます」
すべての人が魂という神意識でつながり、自分に対する思いやりも人に対する思いやりも、分離することなく循環して一つになっていくようなシステムです。
わたしたちの集合的な意識が慈愛あふれる魂の波動と共鳴していたのなら、それを投影するこの世の現実も慈愛に満ちたものになるのでしょう。そのようになったらいいなと思う人は多いけれど、現実はそのように投影されていません。
それでは今はどのような状態なのかといえば、怖れの波動が相変わらず優勢だけど、慈愛の波動にひっくり返るシフトの寸前だと言えるでしょう。人類が思い描く世界に結局なっていきます。わたしたちが意識が強くフォーカスされたものが具現化されることになっています。
夜明け前は闇が深いものです。わたしたちの集合意識が分離(怖れ)のゲームに飽きたとき、ユニティ(慈愛)のゲームに切り替わるのです。もしかしたら、あなたの意識が分離(怖れ)をやめ、ユニティ(慈愛)を選択する瞬間にこの世界も慈愛の波動にひっくり返ってシフトを迎えるかもしれません。
わたしたち人類はそんな壮大なターニングポイントの真っただ中にいるのです。
「『大いなる道』を歩きましょう。肝心なのは、毎日の生き方そのものを変える覚悟を決めること。それは、難しくありません。他者を非難したり、「悪人」や「欠陥人間」と決めつけたりする行為に加わらない、それだけです」という文章を思い出してください。
誇りを持って道(タオ)を歩けば、あなたが集合意識を分離(怖れ)の波動からユニティ(慈愛)の波動へ変えることになるのです。
次回も「老子が教えるタオの哲学」の解説を予定しています。
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